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家政婦2



 アリアの作った昼食は大変美味であった、ライルが嫉妬する位に美味しかったのである。


「同じ材料使ってるのにこの違い…」

「美味しかったですねー」

「にいちゃのりょうりもおいしいよ」

「お粗末さまでした」

 三者三様な意見である。アリアは最初一緒に食事をするのに難色を示していたがライルの「僕が居ない時にタマと一緒に食事して欲しい」との言葉で食事の席に一緒に座る事になった。昼食を終え食後のお茶をアリアが淹れてくれる、そんなアリアに午後の予定を聞く。


「調味料や足りない品の買い出しに行って来たいと思います、ライルさん、宜しいでしょうか?」

「はい、お願いします」

 とライルは革袋を取り出しアリアに渡す。


「これ買い出しに使ってください」

 アリアが革袋の中から確認する。


「こんな大金家政婦に預けるものじゃありませんよ」

「いえ、アリアさんなら信頼出来ると思いますので預けておきます」

 革袋の中身は小銭含めて金貨5枚分入っている。


「ではお預かりします、それと行き付けの商店等はありますか?、この店を使いたいなどあれば従いますが」

「特には無いのですが…一緒に買い出し行きませんか?、この辺の店を案内しますよ」

 ライルとアリアの2人での買い出しが決まり残るタマとミシェルに「何か欲しい物ある?」と聞いてみたが「特に無い」との事だった。買い出しの準備をして出掛ける2人。



 買い出しも終わり帰り道にライルがアリアに言う。


「アリアさんの判断で必要な物は買ってくださいね、遠慮はいりませんから」

「はい、わかりました、私1人ではこんなに買えませんから小まめに買い足して行きます」

 行く先々の店でライルが買った品をアイテムボックスに放り込んで行く様を思い出してアリアが遠い目になる。


「ライルさんの能力は便利ですね」

「アイテムボックスですか?、便利ですよ、時間の流れも無いから食材も傷みませんし」

「大っぴらに使ってるみたいですが危険はありませんでしたか?」

「色々ありましたよ、僕を利用しようとする者や力尽くで言う事聞かせようとする者とかね」

「今のライルさんがあると言う事は何とかなった訳ですね」

「はい、周りの協力等もありましたが何とかなりました」

 と笑いながらライルは言う、実際本当に色々あったのだ。


「色々あったのはアリアさんも一緒では?」

 少し考えてアリアが言う。

「主人が病いで亡くなってから色々ありましたね」

 アリアが苦笑いで言う。

「でも今がある、今を生きてるんだから大丈夫ですよ」

「……ライルさんと話してると同年代と話してる感覚になりますね」

「よく年寄り臭いと言われます」

 2人で笑いながら帰宅する、帰宅すると丁度お茶の時間だった様でタマとミシェルがお茶していた。


「ただいまー」

「只今戻りました」

「「おかえりなさい!」」

 タマとミシェルの声が重なる、2人にお土産の焼き菓子を渡す。タマは寝起きなのか少し静かだ、でも食べるらしい。

アリアも一緒に座り4人でお茶にする。


「ライルさんお茶が終わったら台所で荷物をお願いします、晩の食事の準備を始めます」

「はい、晩御飯はスープを多めに頼みます、残ったのを朝に回せば良いですし朝は他にパンと焼き物があれば充分ですから」

「わかりました」

「それとミシェルさん、近い内にダンジョン潜れそうですよ。今ギルドで人員募集してますから、前衛と斥候と魔法職を募集掛けてますから普通のパーティ組めます」

「そうですか」

 ミシェルは内心家庭教師だけで暮らして行きたいと思ってたりする、ミシェルは安定が欲しいのだ。


「にいちゃ、おねえちゃんとしごといくの?」

 タマが反応する、ライルは慌てて訂正する。


「この間と一緒で夕方には戻るから大丈夫だよ」

 タマは少し悲しそうな顔をしている。

「あしたからいくの?」

「もう少し先になるよ、それに行っても朝と夜はタマと一緒に居るからね!」

 タマの隣りに座りタマの頭を抱くライル、タマと目を合わせ安心させる様に頭を撫でる。タマも安心したのか笑顔を見せる。


 アリアは食事の準備に、タマとミシェルは授業の続きにとそれぞれ行動する。


 授業が終わり、アリアも晩と朝の食事の準備を終えた。


「娘はいつ連れて来ましょうか?」

 と言うアリアに


「明日にでも顔合わせはどうでしょうか?」

「わかりました、明日一緒に連れて来ます」

「何でしたら私も明日来ますよ」

 とミシェルが言うのでお願いする。そしてアリアが帰って行く、残る3人はアリアの作った晩御飯を食べる。


当然晩御飯も美味であった。








 

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