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家政婦



 朝、ライルとタマは今日来る2人を待っている。1人は家庭教師のミシェル、もう1人は今日から家政婦に来てくれるアリアだ。


 そろそろ時間だなとライルが考えていると外から話し声が聞こえて来る、玄関に行き扉を開けるとミシェルとアリアがお互いにチャイムを押し付けあっている様に見える。どうやら互いにチャイムを譲り合ってるようだ。


「…2人共何してるんですか?」

「「ライルさん」」

 2人の声が重なる、2人の相性は良いようだ。


「こちらの方がライルさんに御用がある様なので先を譲ってました!」

 とミシェル。


「恐らくライルさんの言われた家庭教師の方だと思いまして、先をお譲りしようと…」

 とアリア。


「とりあえず中に入りませんか?」

 とライル、やはりこの2人は似てる気がするライルである。


 アリアにこの家の決まりを教え室内履き履き替えてもらう、リビングに案内してとりあえず座ってもらう。


「お茶用意しますね」

「あっ私がやります」

 とアリアが言うが「まだ物の配置も説明してませんから」とライルが断る、ライルがお茶を用意して皆の前に置く。先ずはミシェルをアリアに紹介する、次にアリアをミシェルに紹介。するとタマが「たまです」と自己紹介、皆がほっこりとする。


「ではミシェルさんはタマに勉強をお願いします、アリアさんには家の中を見てもらいます」

 とライルが仕切りそれぞれ動く、ライルの案内で家の中を見て回るアリア。台所に何があるのか把握しながらアリアがライルに質問する。


「魔道具が沢山ありますが使う時は魔石を節約しますか?、または使わない魔道具はありますか?」

「魔道具は自由に使ってください、魔石も予備は沢山あるので存分に使って構いませんよ」

 アリアが少し驚く、魔道具に使う魔石は安いものではない、だから節約するのは普通だし予備なんて潤沢に用意しない。だからアリアは驚く、更にライルは「必要な魔道具があれば言ってください」と続ける。


 ライルの案内も終わりリビングに戻るアリア、時計を見るとお茶の時間、アリアはライルに断りお茶を入れる。


「美味しい…」

 とミシェル。


「美味しいですね…」

 とライル。


「おいしいね!」

 とタマ。


「お粗末さまでした」

 とアリア、ライルは今まで自分の入れたお茶は何だったんだろう、と落ち込む。アリアはミシェルとタマを見て質問する。


「タマちゃんは5歳ですよね、5歳なのにもう勉強してるんですね」

「確かに早いですがミシェルさんが上手く教えてくれてます、知識は早く覚えても邪魔にはならないと思いますよ」

「いやー照れますね」

「おねえちゃんのおはなしはわかりやすいよ」

「タマがどうかしましたか?」

 するとアリアが畏まった感で聞いてきた。


「うちの娘は10歳なんですが教育をどうしようかと思って、読み書き計算は最低限出来るのですが、より高度な教育となると学校か家庭教師しかなくて」

「どちらも高いですからね、と家庭教師の私が言うのもなんですが…」

 アリアとミシェルが悩んでる。


「簡単ですよ、タマと一緒にミシェルさんに教えて貰えば良いんですよ」

 とライルが簡単に言う。


「ミシェルさん、構いませんか?」

「私は全然大丈夫です!」

 そんな2人のやり取りを聞きアリアが「そんな厚かましい真似は…」と断ろうとする。


「タマには友達が居ないんですよ、アリアさんの娘さんがタマの友達として一緒に勉強してくれると助かります」

「ですが…」

「タマはどうだい?、一緒に勉強する友達欲しくない?」

「ほしい!」

「…わかりました、娘をお願いします、家庭教師代は賃金から引いてください」

「えっ、引きませんよ、僕の奢りです」

 アリアが困惑する。


「タマの友達になってくれる子からお金なんて取れませんよ、はい、この話は終わりです」

 とライルが話を切る。


「さてアリアさん、お昼期待してますね」

 とライルがアリアに仕事を振る、アリアもハッとして台所に向かう。


「ミシェルさん、今後は日当銀貨3枚でお願いします」

 と小声でミシェルに伝える、ミシェルはライルを見て感心したように言う。


「ライルさんって男前ですよねー」

 その言葉に少し照れるライル。


「おとこまえ?」

「カッコいいってことですよ、タマちゃん」

「にいちゃかっこいい!」

 更に照れるライル。


「ミシェルさん、次の家庭教師の日から2人の教育お願いしますね」

「精一杯やらせてもらいます」

 ミシェルに確認を取りライルは台所へと行く。台所ではアリアが昼食の準備をしている。


「アリアさん、先程はすみません」

「私の方こそ不躾な事を聞いてすみませんでした」

「先程の件、了承してもらえますか?タマに安心出来る友達作ったあげたいんですよ」

「ウチの娘で良いのでしょうか?素直な娘だと思いますが、親の欲目もありますから…」

「アリアさんの人柄から娘さんも大丈夫だろうと思うました、年齢的にも歳上の友達って良いと思ってます、すみません、タマ中心に考えちゃってます」

「それは全然構いません、ではお言葉に甘えさせてもらいます」

 とアリアの娘がタマの友達になる事が内定した。


 本人不在なのに良いのだろうか?





 


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