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#6 GW(ゴールデンウイーク)-出発編

~ルルン~

20代くらいの青年。

イラスト、小説、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね...?

#6 GW(ゴールデンウイーク)-出発編


ゴールデンウイーク初日。

姉の(勝手な)妄想から、6人で出かけることになったこの日。


それぞれ自己紹介が終わり、みんなでおばさんの車に乗り込む。


---真ん中に乗り込んだ藍と美歩。


「へー、おばさんって家族多いんだー。」

ミニバンに乗り込んだ美歩は、隣に座った藍にそんなことを言い出す。


「ご家族...?先ほど独り身だと...?」

しかしこの会話、僕と姉とおばさんには聞こえていなかった...。


---一番後ろの席でくつろぐ僕と山村。


「素晴らしいねえ、友よ!!

ああ、なんてワンダフルでトレビアンな日なんだ...!」


「な、ならよかった...」

ってか、ワンダフルもトレビアンも意味一緒なのよ...

テンションが高いのはいいが、ずっとこの調子だとさすがに...

そう思いつつも、友達が楽しんでくれているのを見ると

僕も思わず笑顔になっていた。


---運転と行先を決める友梨亜おばさんと姉の美月。


「こんなに賑やかなドライブは久しぶりねえ。なんだか学生の頃みたいで

ワクワクしてきたわ!」


「ええ、私もこういうの、学生以来よ!」


元ぼっち乙女たちの悲しい会話に聞こえる...。


そんなこんなで僕たち6人を乗せた車は、家の前を出発したのであった。


------------------------------------


車はいつもの通学路を通り、そのまま大通りへ進んでいく。


「ところでおばさんー、どこ行くの?」

そういえばそうだ。姉は行先はまだ決めていないと言っていたな。

これから決めるのかな...と思いきや、


「ふふー、それはついてからのお楽しみ...!」

さすがはおばさん。既に行先を決めていたのか。

するとそれを聞いた水野さんがこう言った。


「ど、、どこに行くかわからないまま車に乗るのって、、

私、落ち着かないです...!」

その割には最初で聞かなかったよね、水野さん??


「わかったわかった。じゃあ教えるよー。

これから向かうのは、とうきょーにある遊園地。

さあ、どこだと思うー?!」

おばさんは面白がって、ただでは教えようとしない。


「まさか、、千葉にあるのに東京という...某有名テーマパーク?!!」

姉が会話に参加する。


「違う違う。正解は...」

おばさんが正解を言おうとすると...


「ま、待って!!もう少しでわかりそうなんっすよ、、」

美歩が答えを聞かせてくれなかった。


「いいよ、いいよ。大丈夫。まだあと1時間くらいはかかるから

ゆーっくり考えてちょうだいね。」


「それだと私、気になって...!」


あはあはと笑う姉とおば。

すると美歩が答えを導き出す。


「はあっ!!もしかしてお台場じゃないっすか?!」

「おお、正解っ!お台場の、東京エンジョイパーク!」


わああ、と盛り上がりをみせる女性組4人。

そういえばまったく話にかかわらなかった山村は...寝ているのだろうか...?


「お台場か...この前家族と行ったばかりなんだよね、僕...☆」

ただただ行先が被っただけだった...。


------------------------------------


お台場に着いた。


「ひゃあ...私はじめて来たよ、お台場なんてー!」

一番はしゃいでいる姉。


「どうする?まだ時間あるし、先に公園の散歩でもする?」

おばさんがみんなに問うと、


「何言ってんすか。自分、腹減ったんで先に飯がいいっす。」

「そ、そうだね...私もお腹空いたかも...」

水野さんと美歩は先に食べたい派か。


「ううん、こういうのはあえて先に中で遊んでから、

あとでゆっくり食事を楽しむものだよ。ねえ、友?」

「う、うん...」

思わず頷いてしまった僕。


...まずい。選択肢がみんなバラバラになってしまった状態で、

姉だけがまだ決めかねている状態。

こうなった姉は、優柔不断でー...


「先にご飯にしよっか。ね、おばさんもそこの男子2人も。

それでいいでしょ?」

即決?!まさか...


「仕方がないね、友。ここはレディファーストということで...」

あっさり許可をした山村。

当然おばさんも姉の意見を尊重した。


「わかった、じゃあ先にご飯ね。フードコートが向こうにあるし...」

と、フードコートのほうを向くおばさんだったが、


「え、向こうの定食屋じゃないの?!」


姉はフードコートの向かい側にある定食屋を指さす。

そういうことか....


---------


結局姉のいうとおり定食屋で食べることになった。


「んんーっ!やっぱりこのトンカツうまぁ!!」

家にいるときのテンションで食べている姉。


「おいおい、みんないるから...」

一応注意喚起だけはしておいた僕。


「いいですね、みんなで食べるトンカツって美味しい...」

そして何故か6人中5人がトンカツを頼むという異例の事態に。

もちろんその5人とは、僕以外のことである...。


「うん、うめーな、これ。」

美歩も満足そうにトンカツを頬張る。


「しかし...よく君だけ肉じゃがコロッケ定食にしたものだねえ☆」

逆になぜみんな他を頼まなかったのか...


「まあまあ。今日は好きなものがたまたま被っただけよ、、、ねえ?」

既に食べ終わっているおばさんが山村の話に興味を示す。


「...さて、食べ終わったら少し公園で海でも見ながら...」

おばさんがこれからのことを考えていると、


「うわあ!!どうしよう!!」

急に姉が叫びだした。


「ど、どうしたんです、お姉さん?!」

水野さんが心配そうに聞く。


「ねえ、トンカツが最後の一切れなんだけど、和風ソースで食べるか

洋風ソースで食べるか、どっちにしようと思ってー!!!」


やってしまった...みんなの前で...


「自分のおすすめは和風っすね。やっぱ日本人たるもの

和風が合ってると思うっす。」

真面目に答えなくていいよ、美歩。


「けれど僕はやっぱり洋風が...」

会話に混ざろうとした山村を、僕は止めた。


「おいおい、どうしてだい?君の姉さんが困っているのに...」

「いや、これ以上惑わさないほうがいい。」

惑わせば惑わすほど時間がかかるだけだからな、

こういう優柔不断の人って...


「えっと...そういうことでしたらお姉さんが今食べたいと思ったほうを

食べればいいと思いますよ?」

的確な答え。さすが水野さん。ところが...


「ごめんっ。今どっちを食べたいのかがわからなくて困ってるんだー、、、」

おいっ...!


「わかったわかった。だったら両方ともつければいいんじゃないのー?」

「その手があったか!!」


おばさんの案を受け、両方のソースをつける姉。

本当にそれでいいのか...


「うんまぁ!!」

何はともあれ、美味しそうに最後の一切れを食べる姉。


まったく、みんなといるときくらいなんとかならないのか、、、

しかし、そんな姉をみんなで見守るこの時間も、ちょっと特別なものに

思えた僕なのであった。


続く...?


はじめまして、ルルンです。


クスッと笑える日常系作品を作りたくて作品を作りはじめました。


作品を投稿することは慣れていないので

気軽に見てもらえると嬉しいです(^^♪


なお、お台場にはリアル行ったことないそうな。



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