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普通じゃなくても幸せに  作者: おとめtheルル
[season4-3学期]
63/65

#62 犯人

~ルルン~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#62 犯人


3月中旬。

大阪から帰ってきたあと、ホワイトデーが近かったこととバレンタインで

もらえなかったことで幸佳や水野さんとチョコの交換をしていた僕。

しかしそのことを隣のクラスで噂する輩がいて困っていた。

水野さんにチョコをもらった翌日からである。


---朝。

学校ではさっそくその話で追及されていた。


「なあ、翔?お前、水野さんからチョコをもらったって本当かよ?!」

クラスでも馴染みのない男子たちに声をかけられた。


「おい、友をいじめるな!!この僕が許さないぞ!!」

するとすぐに山村が仲裁に来てくれた。


「いや、いじめてねえし。ただ噂が気になって

話聞こうと思っただけなんっすけど?!」

噂の威力は絶大である。

早く何とかせねば。


「ちょっと話しくらいいいじゃんかよー!」

話を聞こうとしつこく攻めてくる彼。

それを山村が守ってくれた。


「これ以上は通さない!!」


「ちぇっ...」


とりあえず山村のおかげで何とかなった。


「...あ、ありがと...」


「いいってことさ。だって友は僕の友なんだから、な☆」

これが友情ってやつなのか。

...すると近くにやってきた誠もこちらに話しかけてきた。


「おやおやおや。また君たち2人は一緒にいて...」

僕と山村を見てそんな風に言う。


「ところであなた、二股...いえ、三股をしているって...」


はあ?!ふざけるな!僕はただ友達として仲良くしているだけなのに...!!

...あれ?水野さんと幸佳は分かるが、もうひとりは...美歩なのか?


すると山村が反論してくれる。


「おい、誠...!友が...そんなことをするわけないだろ!!」


「噂ですよう・わ・さ。

どうやら相当な噂を流されているようですねぇ...」

なんのつもりだ、誠...


「いいんですか?放っておいて。このままでは君のイメージがだだ下がりに

なってしまいますよー?」

まさか、お前も何か関わっているのか...!


キーンコーンカーンコーン...


「2人とも教室へ戻りましょうか。」


---


昼休み。


これ以上変な噂を流される前に、奴を止めなければ...

山村を連れて、このはのクラスを訪ねた。


「あ...翔くん...」

するとそこでは様々な噂が聞こえてきた。


「学校サボって大阪に行ってたって本当?」

「この間は先生方の話を邪魔して校長室に呼び出されたとか...」

「あいつ、三股しているらしいぞ...!」


やだやだやだ...!

すると山村が動き出す。


「みんな。その噂はどこから知ったんだい?」

笑顔でこのはのクラスのみんなに問う。


「うぅん......」


誰も答えてくれそうになかった。


「い、行きましょう、翔くん、山村さん...!」

このはに連れられて教室をあとにした...。


---


ガチャ...


ここは以前、誠に追われたときに逃げてきた、

僕たちの教室の半分ほどの大きさの自習室。

内側から鍵を閉めたので外からは入ることができない。


僕とこのはと山村は、ここで現状の整理と作戦会議をはじめる。


「やれやれ...一体どうなっているのだい、友の友。」


「あの噂ですね、日に日にエスカレートしているみたいで...」

捏造されて変人扱いされていたぞ...!


「や、奴は今どこにいるんだ?」

このはに問う。


「そう、ですね...さっきまでついてきていたのでまだこの辺に...」


「おいおい待ってくれ友と友の友。奴ってことは...噂をしている

張本人を知っているということなのかい?」

山村にはまだ伝えていなかった。


「はい...実は彼、僕の友達で...」


「何...友の友の友...だって?」

今は笑いを取るところじゃないだろ、山村...!

そして何事もなかったかのように続く。


「彼の名前は岩田義輝(いわだよしてる)くん。

小学校時代からの友達です...」

そんな彼はなぜこのような噂を流しているのだろうか...


「ただ、岩田くんも被害者なんだと思います...」


「どういうことだね、友の友?」


「...彼、翔くんたちのクラスのメガネくんに出会った頃から

こんな噂を流すようになったんです...」

メガネくん...まさか、誠のことか?!


「多分、何か秘密を握られてしまったんだと...」

やっぱり誠が関わっていたのか..!あいつ...!!


キーンコーンカーンコーン...


予鈴が鳴ったのでいったん解散することになった。


---


放課後。

いそいそとどこかへ行こうとする誠をとっ捕まえた山村。


「なんだい、山村さん。僕は急いでいるのですが。」


「おい、誠。お前岩田くんに何をしやがった!!」

池戸や僕が見守る教室の中、緊張感が漂う。


「ちっ...こんなに早く......いいでしょう、バレてしまったのなら。」

やはり黒幕はお前だったのか!!


「山村さん...君に友は必要ありません。

僕と勉強をして、トップとして争うことだけを!考えてほしいのです!

そうしてくれるなら今すぐにでも噂は嘘だとお伝えしますよ。」

まさか...山村から僕を切り離すために岩田くんを利用したっていうのか!


「てめえ...さっきから聞いてりゃ...舐めたマネしやがってよ!!」

池戸は誠に殴りかかった。


スッ...


しかし簡単によけられてしまう。


「僕を止めないでください、分かっているでしょう?

次は、池戸さん...あなたの噂も流してしまいますよ...?」


「お、の、れ、誠ぉぉ!!」


池戸の攻撃を避けようとする誠を山村が抑えつけた。


「しまっ...た!」


ドスーン!!


池戸のキックで誠は倒れてしまう。

怪我はしていないようだ。


「いた、たたた...」


そしてたまたま通りかかった福岡先生に見つかってしまった。


「こら!教室で喧嘩しない!一体どうしたというのですか!」


僕と池戸、山村と誠は職員室に連れられた。


---


「池戸!何をしている!」

厚木に怒られているのは池戸。

それを見た山村が事情を説明する。


「いえ、先生。悪いのは誠のほうなんです。」


「なんだって?!どうしてなんだ!!」


すると誠が続ける。


「ごめん、なさい...僕が悪い、です...」

誠も自首した。


「わかりました。話を聞かせてもらいましょうか?」

誠と山村は福岡先生のほうに連れられていった。

池戸と僕は、厚木のほうに取り残された。


「あとは福岡先生に任せておけ。」


こうしてとりあえずは解決した(?)誠の噂事件。

山村に池戸...頼もしい仲間がいてくれてよかったと思う僕なのであった。


続く..?


はじめまして、ルルンです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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