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普通じゃなくても幸せに  作者: おとめtheルル
[season4-3学期]
57/65

#56 道頓堀

~ルルン~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#56 道頓堀


2月の中旬。

姉の出張で一緒に大阪へやってきた翌日。

土日になったので仕事や学校もなく、姉も僕も自由だった。

この日の朝。


「んんーっ、おはよーうぅ!」

休日だというのに朝8時には起きていた。


[おはようございます。ただ今の時刻は午前8時15分!

今日の関西トピックスをお届けします!]


僕がつけていたテレビからは、関西地方で流れる朝の番組がやっていた。


「...そうだ、ここ大阪だったね。」

そう言って姉は顔を洗いに行った。


その間、僕はテレビをつけたままネットで大阪の情報をリサーチしていた。


「今日どうしよ...」

...すると先ほどから流れていたテレビ番組ではトピックスが流れていた。


[本日のトピックスは、ここ道頓堀からお届けしまーす!]


道頓堀か。

そのままキャスターたちは周辺のカフェなどに入っていった。


「翔、おはよう。今日はどこか行ってみる?」

テレビに影響された僕はこう答えた。


「大阪といえばここ...だろ...」


---


そんな訳で道頓堀へとやってきた。

休日の朝とはいえそれなりにがたくさんの人が歩いていた。


おお...

道頓堀の代名詞とも言えるあの看板、

ちゃんと写真に撮っておいた。


「他に行きたいところはないの?」

一緒に歩きながら姉が聞いてくる。


「それじゃあ...」


散策して見つけたのは、キーホルダーやヒョウ柄の服などの並ぶお土産店。


「ええ、もうお土産?お菓子とかは最後に買ったほうが...」

そう言っていた姉は、突然その店に食いついた。


「え、エーテル人形、大阪コラボ版?!こんなの買うっきゃないでしょ!!

行こう行こう!!」

さっきまでの冷静な姉はどこにもなかった。


「いらっしゃい。」

お店には大阪限定のお菓子はもちろん、入り口にあったキーホルダーや

ヒョウ柄の服などもおいてあった。


「ここではお菓子以外なら買っていいからね!」

さっきからお菓子を買わないのにはこだわりがあるようだ。


「賞味期限。少しでも後のほうがいいでしょ?」

小声で僕に呟いた。

いや、当たり前のことでは...?


-----


「おおきに。」


笑顔が素敵なレジのおばあちゃん。

ちゃんと本場のおおきにを聞くことができた。

それだけでなんだかお得感満載。

...僕はバッグにつける用のたこ焼きを(かたど)ったキーホルダーと

ホテルで食べる用のお菓子を購入した。


「あれ。みんなの分は買わなかったの?」


「ひとつ1,200円だ。姉ちゃんが買ってくれるならもっと買うんだけど。」

僕は自分のお小遣いを使って買っていたのだが、

そのほとんどは姉からもらったものである。。。


「うーん、どうしよう...」

意外と真剣に悩んでいた。


-----


「お、おおきに...!」


この店で2回目のお買い物。

とりあえず5人分のキーホルダーを購入してもらった。


「プレゼントだもん!これくらいどうってことないよねー!」

なかなかな額だったが、なんだか嬉しそうだった姉。

店を出て少し歩くいていると、こんな話し声が聞こえてくる。


「なあ、あの店でエーテルちゃんシール売ってるの知ってる?」


「へー、こんなところにあるん。誰も分からんやろ。」


すれ違い、先ほどの店に向かうその男性たち。

振り向くとその店の入り口、たくさんシールが並ぶ棚の

後ろのほうに陳列されているものを眺めていた。


...気がつけば隣に姉の姿はない。まさか...


「あの、そのシールって...」

話しかけていた!!しかも男性2人に向かって!!


「ああ?嬢ちゃんどないしたん?」

まずいまずいまずい。

どうして自分から危ない橋を渡るようなことをするのだ!

...するともうひとりの男性がエーテルシールを姉に渡し、


「これ好きなんやろ。おごったるわ。」

最後のひとつだったのにもかかわらずおごってくれると言いだした。


「ちょっ、お前何言ってるん!俺の分やろ、それ...!」

最初にエーテルシールを買おうとした男性が若干キレていると...


「これ。店の前で何騒いでるんや。」

先ほどのレジのおばあちゃんが騒ぎに気づいて出てきた。


「なんや、それか。ほんなら在庫にあるさかい、ちょっと待っててな。」

そう言って倉庫のほうに向かったおばあちゃん。


しばらくして、箱からそのシールを彼に渡した。

...そのとき姉と顔があったおばあちゃん。


「...あれまあ。またアンタかい、ハハハハハ...!」


さすがに3度目の面識だったので覚えていた。

そしてよくわかっていない男性2人もおばあちゃんにつられて笑いだした。

大阪も人情のあるいい街ではないか。

そう思ってこの様子を見ていた僕だった。


-----


昼前。

思ったより収穫があった僕たち(特に姉)。

ずっとエーテルの人形を持って歩くわけにも行かず、

一旦ホテルに帰ることにした。


---ホテルにて。


ピッ...

ガチャ...


「ただいまー...」

居心地の良いホテルはもはや自分のお家みたいな安心感があった。


「...まだ昼前だな...」

バッグからお菓子やキーホルダーなどを取り出し、とりあえず机の上に

置いておく。


ぐぅぅぅ...


僕と姉のお腹が鳴る。

そういえばまだ朝から何も食べていない。


「なんか...食べに行こっか。」


----------------------


「えっ...」


「並ん、でる...」


そうしてやってきたのはホテル近くのラーメン屋。


「...コンビニで...いい?」


「う、うん...」

とりあえず今はお腹がすいていたので

並んでまで食べたいとの気にはならなかった。


---コンビニで弁当を買い、ホテルに帰ってきた。


カシャッ

シュー...


缶ジュースを開ける音がした。


ゴク、ゴク、ゴク...


「ぷはーっ!こんな贅沢なところで飲む炭酸は美味しいねー!」


僕は、弁当を食べながら窓の外を眺めてみた。


窓の外に見えるのは、晴天と大阪の街。

高層階だけあって、ここからでも大阪湾や観覧車まで見える。

さらに元日本一高いビルまで見えた。


大阪にはまだまだやってきたばかり。

限られた時間ではあるが、全力で大阪(この街)を楽しみたいところである。


「次はどこ行く?!」


気がつけば弁当を食べ終わり、まだまだ元気が有り余っている様子の姉。


「落ち着け落ち着け...そんなすぐ動いてばかりだと疲れるだろ...」

冷静に対応する僕。


「...まあ、そうだね。」


そうして大阪の街を眺めている僕と姉なのであった。


続く...?


はじめまして、ルルンです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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