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普通じゃなくても幸せに  作者: おとめtheルル
[season4-3学期]
54/65

#53 日常(いつも)の生活

~ルルン~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#53 日常(いつも)の生活


1月下旬。

山村(と幸佳)が学校を休んでから1週間が経った。

水野さんや美歩、このはのおかげで退屈することはなかったが

やっぱり寂しかった。

そして今日も山村と幸佳のいない学校生活が始まる。

朝、学校に行く前の玄関。


「...翔?なんかここ最近元気ないように見えるけど...大丈夫?」


「えっ...」

そういえば姉にはまだ話をしていなかった。


「なんていうかー、どこか寂しそうって言うかー...

そうそう、まるで山村がいないー、みたいな?」

ご名答、まさにそうである。


「ま、まあそんな感じだよ。すぐに学校来ると思う、から...。

とにかく行ってくる。」

とりあえず今は学校へ行く時間だった。


----


朝。HRの時間にやってきた厚木はなんだか嬉しそうだった。


「おう!おはよう!!さっそくだがみんなに良い知らせだ!」

なんだなんだと騒ぎはじめる教室内。

今日のテストは無しとかかな?!って。


「明日、山村と幸佳が帰ってくるそうだ!!!」

は、はあ...とさらにざわつく教室。


「なんだなんだその反応は?!

クラスメイトが帰ってくるんだぞ!嬉しくないのか?!」

嬉しいけどそんな堂々と発表する知らせではないだろう...


「先生!それはほんとっすか!」

なんだかんだ美歩も山村と幸佳のこと、心配していたんだな。


----


放課後。

明日はようやく3人で帰れる。

あの2人がいない間、ずっとひとりで帰っていた。

恐らく最後に歩くひとりでの道。

...後ろにこのはの気配がした。


「あ、どうもです...」


一緒に帰ることになった。


---それらしばらく。

特に話しかけてくる様子もなく、家までついてきてくれた。


「お、送ってくれたのか。ありがとな...。」


「いえいえ。翔くん、寂しそうだったからつい...」


やっぱりみんな分かるんだな。

山村がいなくて寂しかったことが。


「あ、明日...帰ってくるそうですね、山村さんたち。」

やはり知っていたか。


「ああ。そう、だな。」


「よかったです。明日またみんなで会おうね、それじゃあ。」

そうしてこのはは自分の家へと帰っていった。


-------------------------------------------------------------------------


翌朝。

学校に行くと、久しぶりに山村の姿が。


「おおおおお、おはよう、友ー!!」

いつもの山村で安心した。


「心配かけて悪かったね、友。ほら、幸佳も元気になったよ。」

そうして山村の隣には幸佳がいた。


「あ、おはようございます、山村さん...幸佳さん...」

このはも合流した。


「おはよう、友の友。君にも心配かけたねぇ。」

けれど元気そうでよかった、と安心しているこのは。

まあ本当の体調不良は幸佳だけだったんだけどね。


「お、おはようござい、ます、山村さん、幸佳ちゃん...!」

水野さんと美歩もやってきた。


「うっす。」

ようやくいつものメンバーがそろって嬉しかった。


---そのまま教室に向かう僕たち6人。

このはとは別れ、朝のHRの時間になった。


「おう!おはよう!!今日ははじめて全員揃ったな!!」

クラスメイト38人。

山村、幸佳、水野さんに美歩。

美里愛に誠、池戸とその他のみんな。


関わったことはなくてもみんな同じクラスメイト。

今までは池戸が来ていなかったこともあり、

なかなか全員揃うことなんてなかった。

なので3学期にしてようやく全員がそろった瞬間なのであった。


「みんな、よくやった....!先生は嬉しいぞ!1学期の生活の中の様子の...」


「大げさっすよ、先生ー。」

先生の感動も美歩によってすぐに取り消されるのであった。


「ま、まあ...そうだよな!明日からも毎日全員が揃うように!!解散!!」

と言ってもあと2ヶ月もないのだが...。


----


昼休みになった。久しぶりに山村と一緒に弁当を食べている。


「なあ友。最近はずっと由珠羽ちゃんの動画を観ていたんだけどね...!」

とても久しぶりの感じがしなかった。

山村の声に聞き入ってしまう僕。


「...友?聞いているのかい?」


「あ、ああごめんごめん。」

やっぱり山村がいる日常は良いな...。


----


放課後。

やっぱり山村と幸佳も一緒になった。


「か、翔...!久し、ぶり....」

朝は人数が多くて喋れなかった幸佳だが、

3人になると真っ先に話しかけてくれた。


「幸佳ちゃん、お帰り...」

そうして幸佳の右手を両手で掴んでみた僕。


「とっ...はあ?!」

さすがの山村もこの反応。すぐさま僕の手を引き離した。


「ちょっと、何を考えているのだね、友?!」

久しぶりにキレ気味の山村。けれど僕にとっては嬉しかった。


「ごめんてば...。ちょっと嬉しくなっちゃってつい...」

そうして山村の右手も両手で掴んでやった。


「と、友...まったく、君ってやつは...!」

そんなとき、下校途中の美里愛に見つかってしまった。


「かっ...!か、か、か、か.....」

まずいっ...

すぐさま山村から離れた僕。


「かわいいーーーー!!!」

...は?


「もう一度お願いします!!さすが私の旦那様!!交友関係も素敵です!!」

ちょっ...旦那様って...


「あ、委員長。友のことをよろしくお願いします。」

こらーー!!勝手に受け入れないでくれー!!


「あれ...こんなところで何しているですかー?」

このはまでやってきた。すると美里愛は...


「あら。隣のクラスの。」

さっきまでとはまるで違い、いつもの冷静な委員長に戻っていた。

そしてさらに...


「あれっ。おーい。何してるんっすかー?」

美歩と水野さんまでやってきた。


---大人数で校門を出る帰り道。


「私はこちらですのでここで失礼。ではまた。」

そう言いながら、僕を引っ張っている美里愛。


「い、委員長さん...。翔くんのお家はそっちではないんですよ...?」

すぐに僕の手を離して小走りに逃げて行く美里愛。

水野さんに助けられた。


---通りの道に出た。


「じゃあ僕たちもここで。また明日です。」

このはと美歩、水野さんとも別れて再び僕と山村、幸佳の3人になった。


---そして最後、山村と幸佳の家の近くの路地までやってきた。


「友。今日はありがとう。久しぶりの学校...君のおかげで楽しかったよ。」

それはこっちのセリフだよ...


「こ、こちらこそ、ありがとう...。」

すると夕陽に照らされた幸佳が僕たちに向かってこう言うのであった。


「...友達って...素敵だな...!」


その言葉に僕と山村も笑顔になっていた。

優しい日差しが路地へと歩く山村と幸佳を

いつまでも照らし続けていたのであった...。


続く...


はじめまして、ルルンです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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