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普通じゃなくても幸せに  作者: おとめtheルル
season3-2学期/冬休み
50/65

#49 お土産(山形編)

~ルルン~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#49 お土産(山形編)


12月27日。

クリスマスの日に東京を出てからおよそ2日。

昨日の夜、無事に東京にある我が家まで戻ってきた。

さすがに疲れていたので、僕も姉も昼過ぎまで眠っていた。


そしてこの日の夕方。

大量の荷物と一緒にお土産を眺めていた僕だった。


「...あ、昨日のお土産?見る見る?いいよ、開けてごらん!」


うん、と頷きさっそく袋を開けてみる僕。

すると中に入っていたのは、本当にいろいろな種類のお菓子だった。


「玉こんにゃくにミルクケーキ、オランダせんべいに蔵王ウエハース!」

本当に全部買ったのか...


「どれを食べてみる?...あ、こっちは藍と美歩の分だからね!」

自分の職場よりもそっち優先か...嬉しいような、恥ずかしいような。


「...あれ。この前の3人の分は...?」


「へ?」


「確かもえちゃん、りんちゃん、まいちゃんだったっけ...」

するとグサリ、と刺してしまったみたいで本気で落ち込んでいた。

水野さんと美歩は親友よりも親友だったのか......


「ま、まだ山村たちが山形にいるじゃないか...」

それを聞いてすっかり元気になった姉。


「そ、そうだそう!もえちゃんたちの分は

山形に置いてきちゃった、ってことよ、こと!!」

無理やりそういうことにする姉。なんかもう見てられない。


「いや...だったら今ある分をもえちゃんたちに渡せばいいじゃないか...」


「ダメよ、ダメ!だってこれは藍ちゃんたちのために私が買ったんだから!」


「人の金なのに...?」

すると再びグサリ、と刺してしまったみたいで本気で落ち込んでいた。


「わ、悪かった悪かった...」

まったく困った姉だ。


-------------------------------------------------------------------------


翌日。

お土産を渡すため、水野さんと美歩を家に呼ぶことになった僕と姉。

さっそく2人がやってきた。


ピンポーン...


「お、お邪魔します...」


---


「本日は呼んでいただきありがとうございます...!」

姉もいるせいかいつもより嬉しそうな水野さん。


「へー、ガチで山形行ってきたんっすねー。」

玉こんにゃくの箱を眺め、開けようとしている美歩。


「ちょっと、美歩。勝手に開けたらダメじゃないの...」


「いいよ、いいよ。もうそれは美歩たちの分だからね。」

やったー、と喜んで箱を開ける美歩。

そしてさっそく食べている。


「んんっ...もちもちっすね。なんすかこれ。」

知らんで食べたんかい!!


「玉こんにゃくですかね。えーっと、どこの名物なのかな...」

水野さん、僕たち山形から帰ってきたんだよ?


「ほら、これもあげる!」

そう言って姉が美歩に渡したのは、洋ナシ、ラ・フランスのキーホルダー。


「おお、うまそう!!」

キーホルダーは食べれないっつーの。

...そして水野さんにも同じキーホルダーをプレゼントする。


「ありがとうございます、お姉さん!!」


「...あれ。なんで翔じゃなくて姉ちゃんからもらってるんっすかね。」


「え...?」

美歩の言う通りである。


「ま、まあ...いいじゃん!!いつも翔と仲良くしてくれているお礼!」

そういうことにしておいてくれ。


「そ、そうだ、これ...」

今度は僕の持っていたスマホを美歩と水野さんに見せる。


「おおお...」「すごいです...!」


2人が驚いて見ているのは、青空と共に写る真っ白な樹氷...

そう、蔵王の樹氷である。


「めっちゃ、すごい!!」

語彙力のない褒め方だな、美歩。


「快晴じゃないですか...白と青のコントラストが最高ですね!」

水野さんが僕の写真を褒めてくれたので嬉しかった。


「あ、山村とこのはも行ったんっすね。」

何枚かあるのは琉夷さんが撮ってくれた写真。

綺麗に撮れていた。


「雪だるまも作ったんですかー!」

続けて、昨日の写真も見せていた。


「すごいよね、東京ではこんなに雪が積もったりしないよねー!」


雪だるまと一緒に幸佳や山村、琉夷さんも写っていた。


「...ああ。山村の父さんが連れて行ってくれたんっすね。」

美歩もすぐに分かったみたいだった。


----


夕方。

水野さんと美歩が帰ったあと、残ったお土産を眺めている僕。


「...どうしたの?」


「いや、未だに山形まで行ったことが信じられなくて...」


「ふーん、そう。」

パリパリ、とお土産のオランダせんべいを食べながら適当に答える姉。


「...って、おい。自分たち用のお土産だったんかい!」

...ならば、食べ、る!


「あ、大丈夫大丈夫。はい、これ翔の分ね!」

そう言って2袋目のオランダせんべいを渡してきた。

本当どんだけ使わせたんだよ...


パリパリ...


普通のせんべいよりも軽く、ほんのりとお米の味を感じられる。

そんなオランダせんべいを食べていると、姉が再び話しかけてきた。


「ねえねえ!このせんべい、なんでオランダせんべいって言うか知ってる?」

...確かに。山形でなぜオランダせんべいなのだろう。


「庄内地方の方言、おらだ(私たち)から、私たちの米で作ったせんべい...

オランダ(おらんだ)せんべいになったんだって!!」

本当だ。調べたらすぐに出てくる。


「ちょっとー、そんなに私の話が信用できない?!」

そう言って調べていたスマホを取り上げてしまった。


「調べたっていいじゃんかよ。それに姉ちゃんも調べたんだろ...?」


「ち、違うよ!!山形のお土産屋さんでそう書いてあったんだもん!!」


「じゃあこれはなんでケーキじゃないのにミルクケーキなんだよ?」

段々面白くなってきてしまった僕は姉に聞いてみた。


「えっ、えっと...それは...」

思いっきり検索している姉。


「...やっぱ検索してるじゃん...!」

あっ、と持っていたスマホを隠す姉。手遅れである。


「い、いやだなぁ...駅で見たんだけど忘れただけだよ、おほほほほ...」

そんな姉を見て少し笑ってしまった僕。


「んんっ!!笑うな笑うな!!

だったら翔だって調べないで説明できるの?!!」

今度は玉こんにゃくの箱を差し出してきた。


「た、玉こんにゃくはだな...!えっと...」

そこまで言って言葉が出てこない僕。


「あはははは!やっぱり調べないと説明できないじゃん!」

そんなこんなで姉と僕の姉弟喧嘩は夜になるまで続いた。


...ちなみにミルクケーキは

日本初の粉ミルク製造に成功した山形県の会社、日本製乳が

粉ミルク製造の際に出る牛乳を煮詰めて固めたもので

ここでいうケーキとは固めたもの、という意味らしい。


...ついでに玉こんにゃくについても。

玉こんにゃくとは、

山形で宝珠山立石寺ほうじゅさん りっしゃくじを開いた大師が

山形にこんにゃくを伝えた際、それを食べやすいように

団子のように丸めて串に刺したもの、らしい。


検索って偉大だな...

改めてそれを実感する僕たちなのであった。


続く...?


はじめまして、ルルンです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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