#40 文化祭-2日目
~ルルン~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#40 文化祭-2日目
10月29日、文化祭2日目。
学園は今日も朝から多くの人で賑わっていた。
日曜日のためか、昨日より人が多く感じる。
今日も午前中はステージ発表で、午後は展示発表の時間と片付けである。
さっそくステージ発表が始まった。
「皆さんおはようございます!さあ、文化祭2日目のスタートです!!」
盛大な拍手とともにステージの幕が上がった。
---本日のステージ発表は主に3年生。
総合学習での成果発表や演劇、合唱などのステージ発表が昼まで続いた。
「これにてステージ発表は終了です!皆さんお疲れ様でした!」
パチパチパンチ、と拍手が続く。
「えー、午後からは最後の展示発表の時間となっております。
生徒の皆さんは15時30分に体育館に集合をお願いします、解散!!」
---解散した僕は山村と一緒に行動していた。
「ううーっ、今日もすごかったねえ、友?」
3年生の劇のことだろうか。
「ああ。1ヶ月ちょっとでよくこんなにできるもんだな。」
「...?いや、すごかったのは熱気のほう、かな☆」
なんでやねん...
すると近くにいたこのはがやってきて話に加わる。
「や、山村さん!わかっちゃいました?!今日の熱気...」
「ああ、すごかったよ。この熱気は100周年記念イベント以来かなあ☆」
どこで盛り上がってるんだ、この2人...
僕は困っていると、ちょうど向こうに姉の姿が見えた。助かった。
「おーい!翔、優雅ー、このはー!」
姉のところには水野さん、美歩、佳穂姉、瑠香姉、幸佳と...女性陣がいた。
「おーっす、昨日ぶり!!」
さっそく佳穂姉が話しかけてくる。
「みんなでお昼にしよっか。せっかくなら昨日と違うものが食べたいよね...」
姉のほうは何を食べるか悩んでいた。
「そ、それならあっちで食堂をやっていますよ...?」
水野さんが校舎のほうを指す。
「あ、いいかもっすねー。」
美歩も何か察したかのようにその食堂を勧める。
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水野さんの案内でやってきたのは、普通の教室より広い多目的教室。
黒板にはウェルカムの文字とたくさんの料理の絵が書かれていた。
「い、いらっしゃいませようこそ!」
学園では珍しいピンク色の髪をした2年生の先輩。すると...
「...あ、あ...!き、来て...くれたんだ!」
彼女は水野さんに話しかける。
「お久しぶりです、春香先輩。お腹すいたので...来てみました。」
「うーっす」
なるほど、水野さんと美歩の先輩か。ということは...?
「...あ!春香ちゃんじゃーん!こんなところで何してるのー?」
やはり佳穂姉も知っていたか。
「せせせせ先輩....!お久しぶり、です...」
驚き、緊張している様子の春香さん。
けれど彼女とは一体どういう関係なのだろうか。
不思議そうな顔をする僕に気づいた美歩が話しかけてきた。
「...佳穂姉が中学のとき、同じ吹奏楽部だった人っすよ。」
「そうそう。練習ついでによく家に遊びに来てたからね。
2人とも知り合いなわけ。」
途中から佳穂姉も説明してくれた。
「せ、説明、ありがとうござい、ます...その...」
春香さんはまだ緊張している様子。
「た、たくさん、いらっしゃい、ますね、、え、えーっと...」
幸佳と同じように大人数は苦手なタイプの人のようだ。
「いいよ、いいよ、ありがとう!適当に座らせてもらうね!」
姉が率先して席を選ぶ。
一方、山村とこのはは教室を見回して話をしていた。
「資料によると、ここは2年生の調理選択者たちによる
レストランのようだねえ。」
確かに2年生はステージ発表とレストラン経営に別れていると
厚木から聞いたことがある。
「この教室なら調理室も近いし、いいですね。」
広々とした空間にはたくさんの椅子と机が並んでいた。
...その後、春香さんの計らいにより椅子と机を合わせてもらった僕たち。
「きゅ、きゅう...じゅう名、様...です、ね...」
ガチガチに緊張している春香さん。
なぜ接客を選んだのだろうか...
「そんなに緊張しなくても大丈夫だよーい?」
瑠香姉が笑って春香さんに伝える。
「いや...緊張したくて緊張しているわけじゃないんよな...」
その様子を見てそう呟く僕。
その言葉に山村が食いついた。
「...あれ?ということは、友。君も緊張したことがあるのかい?」
「あるに決まってるだろ。こんな大人数相手なら無理もない...」
なるほどな、と頷く山村。
そして話を聞いていたこのはもまた話に加わる。
「わ、わかります...僕も、翔くんとお姉さんが仲良くしてくれるまでは
人に話しかけるのって、とても大変なことでしたからね...」
すると向かい側にいて話を聞いていた幸佳も激しく頷いていた。
仲間がいると安心するよな、幸佳。
...そうこうしているうちに、料理が運ばれてきた。
「こ、こちら...エビの...栗ごは.....ごめんなさい。
エビのクリームパスタです、ね。」
おお、と驚くみんな。
「そしてこちらが蟹クリームコロッケと、」
「こちらがデザートのクリームメロンパンになります!」
春香さんと一緒に他のウエイトレスさんが料理を運んでくる。
...クリームたっぷりだな。とてもおいしそうではあるが。
「そっれじゃーぁいっただきまーす!」
さっそく瑠香姉が食べはじめる。
「おいおい、瑠香姉...せめて写真の1枚くらいは撮ったらどうなんよ...」
珍しく美歩のほうが冷静だ。
「おいしーい!すごいね!高校生でこんなに料理が作れるなんて...」
姉も既に食べはじめていた。
「僕たちもいただこうか。いただきます☆」
...料理を食べながら、ふと幸佳のほうを見るとあることを思い出した。
「...あれ。そういえば山村。お義父さんは...」
さっきから山村と幸佳の父が見当たらないのである。
「ああ。今日は突然急ぎの仕事が入ったらしくて...
今日の文化祭には来れなくなったんだよ。」
「そうだったんだな。」
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15時30分になった。
「これより閉会式を行います。」
校長先生や教頭先生の挨拶のあと、校歌を歌って閉会式は終了した。
...その後、片付けの時間に移る。
「文化祭、終わっちゃいましたね。」
水野さんが話しかける。
「翔くんは楽しかったですか?私はとっても楽しかったです...!」
パイプ椅子を持ちあげながらそう続ける。
「うん、楽しかった...」
少し照れながらそう言うと、美里愛が来てしまった。
「な、、何照れてるんですか!!翔っ!!!!」
凄まじい炎のオーラをまとっている美里愛にびびっていると...
「おーい、委員長!こっち手伝えるかー?!」
厚木が美里愛を呼んでくれた。助かったー...
「は、はい、今行きます。」
そう言いながら僕の手を引っ張って
結局厚木のほうに連れていかれる僕だった...。
「おう!委員長!お疲れ!!...春野も連れてきたのか!」
「はい。片付けは人数が多いほうが効率いいですからね。」
「さすが委員長!!よし、それじゃあこっちの...」
効率アップというのを口実に、強制的に一緒に仕事をさせられる僕。
けれどなんだかんだで仕事は一生懸命な美里愛。
そんな彼女に惹かれるようで....
やっぱり惹かれない僕なのであった...
続く...?
はじめまして、ルルンです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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