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#3 おともだちと姉

~ルルン~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#3 おともだちと姉


学校にも慣れてきたある日のこと。

学校初日、(一方的に)友達となっていた山村とは、

毎日僕と一緒に帰るようになっていた。


今日も学校が終わり、僕と山村は一緒に帰っていた。


「今日もお疲れ様☆」

「うん、お疲れ。」


このノリにも慣れてきた僕。


「ところでさあ、もうそろそろ僕らが出会って1週間だよねえ。」


「そういえばそう、かな。」


「そこで相談なんだけど、ちょっと僕、

今から君の家に遊びに行ってもい い かーい?」


家に遊びに...かあ。

この先部活などが始まれば、山村を家に呼ぶヒマもなくなるだろう。

それに、この時間ならば姉もいないし大丈夫なはず。


「うん、いいよ。姉と住んでいるんだけど、今日は姉もいないし。」

「本当かね、翔くん!!僕はうれしいよ!!」

お、大げさだな...


----


ってなわけで僕と山村は家についた。


「お邪魔します...」

玄関に入るやいなや、靴を脱いで綺麗に整えた。

こういうところは礼儀正しいんだな。


「...?」

靴を整えたときに隣の靴を見て、

少しだけ何か確認している様子だった。


「ちょ、ちょっと着替えとかしてくるから...先にリビングで待ってて。」

「わかったよ、友。」


いつからその呼び方になった...。


僕が部屋に行っている間、先にリビングへと進んだ山村。

すると...


「おやおやおや...。」


なんとそこには、床でゴロゴロと横たわっている姉の美月がいた。


「んん...翔...?お帰り....」


ゴロゴロ、と山村を背に携帯を眺めたまま小さな声でそう言う。


「あ、あのー、僕...翔くんの友達の山村優雅という者ですが...」


山村は簡潔に自己紹介をする。


「ふーん、、翔くんのおともだち....おともだち....お友達?!!」

ようやく状況を理解した姉は、反射的に起き上がって

謝罪モード(土下座)に。


「ご、ごめんなさい!!今日私は!!早上がりで!!その...えっと...

...いや!!私ってば弟の友達に何を言っているの!!えっと...その...」

慌てふためく姉と、笑顔を崩さずなんとかなだめようとする山村。


「あ、あの...落ち着いて...ください...(翔くん、早く...!!)」

おどおどする2人のもとに、翔が戻ってきた。

すると真っ先に僕に駆け寄ってきた山村。


「か、翔くん!!話が違うではないか!!姉は今日...!!」

「そ、そんなこと言われても.....」

僕の責任なのかよ...


するとどうしようどうしようと戸惑っていた姉が僕と山村に話しかける。

「ふ、二人ともごめんねっ!!その....私!あーそびに行ってくるから!!」

僕は、そう言って玄関から慌てて外に向かおうとする姉を全力で止めた。


「服、、部屋着だろ」


「.....///」


---


「ごめんねー、本当に...」

「いえいえとんでもないです。」


その後、山村の許可を得た姉は家で一緒に遊ぶことになった。


「せ、せっかくだから、ゲームでもするー?

それともアニメでも観るかなーぁ?え、映画でもいいよー?」

変な空気になってしまったこの場をなんとかしようと、

懸命に明るく振る舞う姉。ところが、


「姉ちゃんは黙ってて。」

山村の前だというのに、ついいつものノリで言ってしまった。


「はいい...」

しゅんとする姉。するとこれを見た山村が、


「あはは!面白いねえ。」

と突然笑いはじめた。


「なに...が...?」

僕にはわからなかった。


「いやいやすまない。僕も妹がいる身でね。

お姉さんの気持ちもよくわかるんだよ。」

山村には妹がいるのか。


「けれど僕の妹は...君みたいに反抗したりしない。

だからその反射的な反応に、つい...」


山村が笑ってくれたおかげで変な空気がなくなった部屋。

姉はポカンとしたまま笑顔になっていた。


「じゃあおやつでも食べるか。」

そう言って僕は台所へ行き棚からお菓子を取り出す。

するとポカンとしていた姉が急に我に返り、


「あー!それは非常時のために置いてあったお菓子ー!!」

と僕のほうへ駆け寄りお菓子を選別しはじめた。


「お菓子くらいまた買え。」


僕と姉の会話を聞いてくすくすと笑う山村をよそに、

姉も僕はいつもの感覚で過ごしていた...。


---


あっという間に夕方になった。

山村はそろそろ帰ると言い出した。

妹が近くまで来ているようで、一緒に帰るということだ。

...もしやそれまでのヒマ時間をなんとかするために

遊びに来たいと言い出した、の、か...?


「それではまた明日。お姉さんもありがとうございました。」

「うん、また明日。」

そうとはいえど、山村と僕はすっかり仲良くなっていた。


「こちらこそありがとう!

大したことできなかったけど...また遊びに来てね!」


姉もすっかり山村が気に入ったみたいだった。


ペコリ、とお辞儀をしてそのまま歩いていく山村。


ガチャン、と扉が閉まり、家はいつもの風景になる。


「あー、どうしよう!まさか今日早上がりと山村くんが一緒に来るなんて

夢にも思ってなかったじゃーん!!

いい?!今日のことは他の人には内緒だからね?!」

昼のことはかなり気にしているようだった。


「大丈夫。俺も山村も人に言いふらしたりしないから...。」


---その頃、山村は...


「今日お友達の家に遊びに行ったらさあ、彼のお姉さんが寝ててー...

本当びっくりしたよー!」

即フラグ回収。歩きながら思いっきり妹に言いふらしてた...。


続く...?


はじめまして、ルルンです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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