#35 体育祭-午後の部
~ルルン~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#35 体育祭-午後の部
9月24日、午後。
この日、僕たちの学園では体育祭が行われていた。
みんなでの昼休憩を終え、競技が再開される。
「続いての競技は、クラス代表による騎馬戦です!」
昼休み明け最初の競技は騎馬戦だった。
クラス代表の競技なので僕は参加しない。
「お、おい...!誠の代打は誰だ!!」
そういえばそうだ。クラスの代表の一人は誠だったが、
体調不良により欠席しているんだったな。すると...
「厚木先生。私と春野さんで行きます。」
突然そう言い出したのはもちろん美里愛である。
...ってはあ?!?
「おう!さすが学級委員長だな!頼んだぞ!」
頼んだぞ、じゃないよ先生!!
男女でやるのは僕たちだけになるぞ?!!
「よろしく...絶対に落とさないでね...」
まさか、本当に僕が美里愛を乗せるっていうのか...?!
「只今準備に時間がかかっているようです。もうしばらくお待ちください。」
アナウンスにも急かされ、覚悟を決めて出場することになった...。
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よーい...パン!!
相手チームの帽子を取り合い、先にすべての帽子を取ったほうの勝ちという、
至って普通の騎馬戦である。
学年ごとに対決し、最後には各学年で優勝したチームが対峙する。
初戦の相手は1年2組...。
「は、はわわ!翔くんと美里愛さんはなんでここにぃ?!」
2組の代表だったこのはが驚きつつもこちらに近づいてくる。
「杉岡!!もっと前!!」
このはの上に乗っているのは、このはよりも体格のいい男子。
...普通逆だろ、逆。
...と、このはに気を取られ、油断していると
「きゃ、きゃああ!!」
後ろから来た他の選手に美里愛の帽子を取られてしまった。
パン!!
「赤組全滅!!白組の勝ち!!」
負けてしまった。
すぐに美里愛を下ろす僕。
「こ、こんな...はずでは...」
落ち込んでいる美里愛に、なぜかアナウンスが入る。
「男子チームに挑んだ唯一の女性!!
その勇敢さに50点を加算します!!」
おおおおおー!と大きな盛り上がりを見せる観客のみんな。
って、ダメだろ!!そんな忖度したら!!
...その後の競技は滞りなく進み、
あっという間にすべての競技が終了した。
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「閉会式を開始いたします。」
閉会式の時間。
「成績得点の発表をします。」
得点表は午後からは更新されておらず、ちゃんとドキドキ感を味わえる。
「赤組2950点、白組2900点。赤組の優勝です!」
パチパチと大きな拍手が巻き起こる。
待て待て待て。その得点絶対追加点込みだろ!!
「赤組優勝おめでとう!」
何の不思議もなく優勝旗が赤組に渡される。
なるほど、すべては追加点込みの競技だったのか。。。
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閉会式が終わった。
みんな解散し、後片付けが行われる。
「赤組優勝おめでとう!すごい接戦だったね!」
解散後、姉が話しかけてきた。
「はは...そうだな...」
すると美里愛がやってくる。
「こらこら。まだ片付けが終わってませんよ。
お姉さんもあちらであ、兄と待っていてください...」
体育祭をかき回した美里愛だったが、今は学級委員長としての美里愛だった。
「ああ、ごめんねー。色んな意味で邪魔して...っ!」
「は、はあ?!それってどういうことだよ!!?」
姉に向かって思わず叫んでしまった僕。
すると美里愛は恥ずかしそうにしながら僕の腕を引っ張るのであった...。
...片付けに戻ると、厚木が僕に話しかけてきた。
「おう!春野!!こっちのテントの足の本数の...」
「厚木先生!!しっかりしてください!!」
僕にとってはいつものことだが、福岡先生には受け入れられていなかった。
「お、おう...でな、今こっちのテントの...」
「もういいです、厚木先生!!私が説明します!!」
やはり福岡先生には受け入れてもらえなかった。
「もうすぐこっちのテントは終わるのですが、どういうわけか
解体したテントの足が1本足りないのです...」
それは困るな。誰かが先に持って行ったとか...?
すると向こうのほうで優勝旗の持ち手が棒状のものに入れられて
飾られているのが見えた。
「福岡先生...もしかして...あれだったり...します....?」
確認のため見に行く福岡先生と僕。
「まあ!そうですよ!一体誰がこんなひどいことを!!」
テントを支える足には別の足を差し込むために穴が開いている。
その穴に見事優勝旗の持ち手だけが入っているという状態だった。
すぐさま優勝旗を取り出しテントの足を僕に持たせる。
「ありがとうございますね、春野さん。
悪いけどその足の片付けまで頼めるかしら。」
そう言って優勝旗の持ち手についた土を払っている福岡先生。
「わかりました...」
しかし一体誰がこんなことをしたのだろう。
テントの足を運び、そう考える僕。
そう思って僕と福岡先生がいたほうを振り返ると、
間違いなくさっきの優勝旗(と足)を探している素振りの校長先生がいた...
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夕方。
体育祭の片付けも終わり、姉と優斗さんのいるほうへと向かう。
「お疲れ様!!翔!!」
さっそく姉が話しかけてくる。
「あ、ああ。」
今日は色んな意味で大変な一日だった。
疲れていた僕は適当に返事をする。
「二人ともすごかったよ...!僕も君たちみたいに頑張らないとね!」
唐突にそんなことを言い出す優斗さん。
するとそんな兄の手を握って小声で呟く美里愛。
「お兄ちゃんの照れ姿...最高だった...」
は、はあ?!と大きな声で驚く優斗さんに、姉も驚いていた。
「ちょっと先輩?!いきなり大きな声を出さないでください...」
「ご、ごめんごめん,,,」
謝る優斗さんに、姉はくふふと笑い出した。
夕焼けに照らされ4人で歩いていた帰り道。
まあこれはこれで青春って感じがしてちょっと楽しいかも...
そう思う僕なのであった。
続く...?
はじめまして、ルルンです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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