#31 新学期
~ルルン~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#31 新学期
9月1日。
今日から2学期が始まる。
まだまだ暑さが厳しい中、朝のLHRが行われる。
「みんな!!おはよう!!えー、今日の...」
「早く体育館に集合っすねー」
いつもより早いな、美歩。
「そ、そうだ!まずは始業式の開式だぁっ!!」
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体育館に集まった僕たち生徒。
「皆さん。おはようございます。えー、今日から1学期...いえ、2学期の...」
校長先生っ...!?
その瞬間、一瞬どよめく体育館。
「こ、これ。お静かに。間違いくらい誰だって起こります。
いいですか、人間というのは...」
---いつもより30分話が長かった。
「続いて、表彰式に移ります。」
まだあるのかよ。
「夏の全国学習知能大会で、学年別優勝を果たした人を表彰します。
1年1組、風見原誠くん。」
はい、と返事をして壇上へ上がる誠。
「2年1組、風見原...竜二くん。」
は、はいと返事をして壇上へ上がる竜二。
さすが。兄弟揃って学年優勝かよ。
「えー、あなたは第269回全国学習知能大会、1学年の部において
見事優勝を果たしましたのでここに表彰します。」
パチパチパチ、と拍手が巻き起こる体育館。
...全国学習知能大会ってそんなに開催されていたんだな。
まったく知らなかったけど。。。
「えー、同じく第269回全国学習知能大会、2学年の部において
見事優勝を果たしましたのでここに表彰します。」
再びパチパチパチ、と拍手が巻き起こる体育館。
...全国でもトップクラスの生徒がこの学園に二人いるってすごくないか?
上と下の差は激しいけど。。。
---
昼になった。
今日は授業もなくこれで解散だ。
いつものように僕と山村と幸佳の3人で歩く帰り道。すると...
「あ、なんですか、それ...」
んん?と振り向くと、山村の持つバッグに付けたキーホルダーを見て
話しかけるこのはの姿が。
「おや。友の友。このキーホルダーがどうかしたかい?」
そう、そのキーホルダーは僕が奄美大島から帰ってきたときに
ネックレスとは別にあげたお土産だった。
「どうして奄美大島のお土産を持っているのですか!!
もしかして...誰かからもらった、とか?!」
その誰かって目の前にいるのだが。
「奄美大島は小笠原諸島と並び東洋のガラパゴスと呼ばれている島!!
豊かな森に美しい海...!ああ...パラダイス...」
...やけに詳しいな。
山村は奄美大島の場所すら知らなかったのに。
そしてこのはにあげるつもりだったお土産がカバンにあったことを思い出す。
ここで渡してもいいが、今は暑いから...
「な、なあ...このは。今から家に...」
家で渡すことにした僕。
するとこのはが目をキラキラさせて飛びついてきて
「やっぱり山村さんにキーホルダーをあげたのは翔くんでしたね!?」
まだ家に...としか言っていないのにすべてを理解していた。
そしてそのまま山村と幸佳も一緒に来ることになった...。
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家にやってきた。
すぐに冷房を入れ、リビングで話をする。
「はい...これ。このはの分のお土産...」
さっそくこのはにお土産を渡す僕。
「うわあ...!!本当に行ってきたのですね!!僕、こういう
豊かな自然のあるところが大好きで...!!」
お土産のクッキーやキーホルダーを見て大喜びのこのは。
「ありがとうございます!いつか僕も奄美大島に行ってみたいと思います!」
「こ、こんなに喜んでくれるとは思わなかったよ...。」
少し照れてほほ笑む僕。
するとどこからか強い視線を感じた。
感じた視線の先にいたのは、強い笑顔でこちらを覗いている山村だった。
「僕のときはそんな笑顔を見せてくれなかったよねえ...友...?」
ゴゴゴゴゴ、と紫色の炎を感じる。
怖い怖い怖い。
「なんてね、友!僕も友の友が喜んでくれて嬉しいよ☆」
ケロッともとに戻り、何事もなかったかのように会話に参加する。
まったく...びっくりしたぁ...。
「ところで奄美大島にはどんな動植物がいるのですか?!」
「え、えーっと...」
そしてこの後、このはの猛烈な食いつきにより夜になるまで話は続いた...。
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「さ、さすがにそろそろ帰ろう...なあ、友の友?」
時計を見た山村が帰ろうとする。しかし...
「山村さん!明日は学校お休みですよ!
あと1時間くらい付き合ってくれても...」
それは僕が困る。
「...ってああ、ごめんなさい...!僕、好きなことの話になると
つい話が止まらなくて...」
僕の困り顔に気づいたこのはが謝罪する。すると...
ガチャ。
「ただいまー...ってあれ?」
姉が帰ってきた。
「ああ、優雅にこのは!幸佳も一緒にいるのね!みんな久しぶり!」
ちゃんと名前を覚えていた様子。
「あ、お姉さん。どうもお邪魔してます...」
深々とお辞儀をするこのは。
「ほら、お姉さんも帰ってきてしまったのでそろそろ帰ろう。」
そう言って立ち上がる山村に対し、幸佳は...
ぐぅぅ...
「...お腹...」
「...?」
「お腹...すいた...!!」
と叫んでいた。
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結局その流れで一緒に夕食を食べることになった5人。
「ごめんねー、まさかみんなが来ているとは思わなかったから...」
そう言って出前を注文する姉。
食材が足りないので急遽みんなの分を頼むことになっていた。
「いえいえとんでもない...です..
弟くんに迷惑をかけたうえにおごっていただけるなんて...」
迷惑...だと...?
「このは。俺たちは友達だろ。全然気にしなくていいから...」
そう言うとこのはの顔が明るくなった。
「そうだよー!別に気にしないで!」
姉も続ける。
「ありがとう...ございます...翔くん...お姉さん...」
泣きそうになりながらそんな風に言うこのはに、再び照れてしまった僕。
「ほらほら、幸佳。君も翔やお姉さんにお礼を言ったらどうだい?」
山村が幸佳に声をかける。
そういえば夕食を一緒に食べることになったのは幸佳の流れだったな。
「あ...ありがと...」
山村に言われた通り、姉と僕にお礼を言う幸佳。
「僕からもお礼を言わせてもらいます。
今日はおごってくれてありがとうございます...!」
深々と頭を下げる山村。
「い、いいってことよ!!これくらい!
いつも翔と仲良くしてくれたお礼ってことで...」
するとまさかの山村と幸佳が姉に飛びついてしまった。
「え...ちょっ...?!!」
「し、しまった...!あまりにも素敵すぎるお姉さんに...つい...」
「ご...ごめん...なさい...」
すぐに元の姿勢に戻った2人だったが、姉がくふふふふと大きく笑い出して
そのまま一緒に笑い出す5人なのであった...。
続く...?
はじめまして、ルルンです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
気軽に反応を頂けると嬉しいです。
少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、
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