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普通じゃなくても幸せに  作者: おとめtheルル
season2-夏休み
30/65

#29 お土産

~ルルン~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#29 お土産


8月6日。

姉の仕事の関係で、今日が滞在最後の日である。

朝、荷物を持って玄関で最後の挨拶を交わす。


「それじゃあまたね...!」

そう言って笑顔で振る舞う姉だが、

僕には少し涙をこらえているようにも見えた。


「ええ、気をつけてね。今度またお菓子でも送るわ。」

母もそう言って姉の手を優しく握る


「翔も無理したらダメよ?美月が嫌になったらすぐ帰ってきなさい?」

ちょっとちょっとー!と姉が割り込んでくる。

それを見てだはは、と笑う父。


「うむ。別れの挨拶をしているところ悪いが、父さんはもう仕事なのだ。

また来いよ!!」


僕と姉にタッチし、そのまま外へ出て行ってしまった。


「おやまあ今日で帰るんかい?」

家の中からおばあちゃんがやってくる。


「おばあちゃんもありがとう!またね!」

姉の一言のあと、笑顔で手を振るおばあちゃん。


「ま、また来るから...!その...」

僕も最後に何か言いたくて口を開いたが、照れて

なかなかうまく言えなかった。すると...


「ありがとう。」

そう言って母が寄ってきてくれた。


「こ、こちら...こそ...ありが...とう」

その瞬間、恥ずかしくなった僕は

母の手を振り切って車に乗ってしまった。


驚く母だったが、こちらを見るその顔には笑顔と涙があった...。


-----


空港に着いた。

出発の手続き終了までまだ時間があったので、

軽くお土産屋さんを覗いてみる。


「これ優雅に似合いそうじゃない?!」

持っているのはアマミノクロウサギのネックレス。


「いやー、やっぱり優雅にはこっちかなぁ...」

今度はアオウミガメのネックレス


「んーーこれも優雅なら似合いそう...!」

今度は...


「って、いつまでひとりに対して悩んでるんだよ。

これじゃあ飛行機に乗り遅れるぞ。」


今は優柔不断になっている時間はない。

そんなわけでとりあえず全部買う(買わせた?)ことになった...


---


「東京、成田空港行の搭乗を開始します!」


飛行機に搭乗する。


「いろいろあったね...」

窓の外を眺め、そう呟く姉。


父や母、おばあちゃんと再会したり、海で遊んで星を眺めたり。

台風が来たりマングローブに行ったりもしたな。

そしてかずはと友達になって花火を見たり...


楽しい時間はあっという間に過ぎていく。

帰ったらまたみんなにいろいろと教えてあげたいな。


そう思っている間に飛行機は空へと飛び立った...。


---それから約1時間半。


飛行機は無事、成田空港に着いた。


「うわ、あっつ!!」

その通りだった。


この日の気温は34℃。奄美大島よりやや高めである。

そして何より、コンクリートの熱が乾いた風に吹かれてさらに暑く感じる。


早いところターミナルビルへと入り、そのまま電車を使って家へと向かった...。


-----------


「はぁー、ただいまー...」

家に帰ってきた。


冷房のついていない部屋はとてつもなく暑かった。


「小窓だけは空けてきたけど...にしても暑いわねー...」


一旦すべての部屋の窓を開ける僕ら。

扇風機とカーテンを利用し、

なんとか空気の入れ替えに成功する。


そうしてしばらく。

着替えと片付けを済ませてエアコンをつけるのであった。


---


あっという間に夜になった。


僕は相変わらずリビングでお土産を眺めながら写真を見ている。


「今日はさすがにお弁当でいいよね...ちょっと、買ってくる...」

そう言って外に出ようとする姉は、旅の疲れが出ているようだった。


「疲れてるだろ。俺が行ってくる。」

姉よりは元気のある僕。


「ありがと...」

そう言って部屋に戻ると、そのまま眠ってしまった。


やれやれ、と弁当を買いに出かける僕の顔には

優しい笑みがこぼれていた....。


-------------------------------------------------------------------------


翌日。

なんとか元気になった姉は、仕事に出かけていた。

僕は僕で家でゆっくりしている。


すると突然、僕のスマホに電話がかかってきた。


「おお、友!!もう帰ってきたのかい?!」

電話の相手はそう、山村だ。


「早く君に会いたくてうずうずしているところだよ。

今から家に遊びに行っても...」

それはまだ困る。


「ちょっと待って。気持ちはわかるけど...まだ休ませてくれてもいいだろ...」

そう思って一旦落ち着かせようとする僕。すると...


「...何を言っているんだい、友。今から家に遊びに行ってもいいかい?

って水野さんと美歩が言うからさあ...

よかったら君もあとで合流してほしいなーと思って☆」

家に...って山村、お前の家かーい!!


-----


夕方。


少し休むことができた僕は、さっそくお土産を持って山村の家へ向かう。


ガラガラ、と戸を開けると、山村がちょうどやってきたところだった。


「や、やあ...」

そういう僕を見て笑顔で僕の手を引いて中へと案内する山村。


「あ、うーっす。久しぶり。」

リビングにいたのは、水野さん、美歩、そして幸佳。


「ど、どうも翔くん...疲れているのに来てくれてありがとうございます...!」

水野さんが僕のことを気遣ってくれた...だと?!


「いやいや...大丈夫だよ水野さん。僕は山村に呼ばれて...」

僕は慌ててそう返す。


「はい...ですが山村さんと一緒に翔くんを待っていたのは事実なので...」

やっぱり僕の話が聞きたかったんだな。


すると突然、袖が右側に引っ張られる。

僕の袖を引っ張っていたのは幸佳だった。

何も言わず、僕が持ってきた袋と僕を交互に見ながらアピールしている。


「わかってるって...。お土産...待ってたんだよな...?」


そうしてさっそくお土産を広げる僕。


「おお...これがクロウサギクッキーか...!」

山村も興味津々でお土産を見る。


「これが水野さんので、これが美歩の。それでこれが...」

...と、山村の分を取ろうとしたら、ネックレスが3つあったことに気づく。

そう、空港で姉が山村のために選んだものだ。


「あれ...結局どれを渡すつもりだったんだ...?」

すると山村は僕が持っていた3つのネックレスを取り、こう言いだす。


「ありがとう、友...!父さんと幸佳の分まで...!」

え...と思った僕だったが、

山村の眩しい笑顔にすべてのネックレスを渡すことにした。

ま、まあ...いいか。


こうして僕のお土産とお土産話を楽しむみんなは、

また一段と仲が深まったのであった...。


続く...?


はじめまして、ルルンです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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