#2 ドライブ
~ルルン~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#2 ドライブ
姉ちゃんのところに来て初めての休日。
僕と姉は一緒に出かけることにした。
早速僕らは少し離れた駐車場へと向かう。
---
駐車場に行くと、
そこに現れたのは2人乗りの赤いスポーツカー。
「へへー、いいでしょ、この間買ったばかりの新車なんだー!」
柔らかな日差しが新車に降り注ぎ、より輝いて見えた。
「そういえば姉ちゃん免許取ったばかりだったっけな。」
「うんっ!だから運、天に任せて...」
突然のダジャレ。しかもちょっとスリリングな発言。
「行くのやめようかな。」
僕は冷静に対処してあげた。
「じょ、冗談だってぇ!!大丈夫!!ガチで運転には自信あるから!!」
...などと会話をしながら2人は車に乗り込む。
---
早速車は、いつも通る通学路を走る。
そんな普段の景色でも車の中からは少し違って見えた。
「ねー、ねー、ねー、どこに行くー?」
不意に姉が話しかける。
「そういうのって、行く前に決めるのでは...」
「あー、そうなんだけど、私行きたいところありすぎて
結局どこに行きたいのかわからなくなったのー、だから...」
「だから俺に決めろと...」
「うん、そうだよー?...で、どこに行きたい?!」
やはり優柔不断な姉だ。
僕はとりあえず無難に動物園でも行かない?と答えた。すると...
「動物園ねぇ...、だったらわたし、水族館がいいかなー!
いや待てよ、遊園地もいいかもねー...
あっ!!じゃあテーマパークとかどう?!」
人に聞いといてなんだその上からな態度は...
「け、結局どこにするんだよ...」
「んー...わかんなくなったから翔が決めてー?」
「だから俺、動物園がいいって言ったんだけどーーーー?!!」
--結局動物園になった。
-------
動物園に向かう道中。
さっきまで空いていた道が、段々混みはじめた。
「あれー、、、そっか。今日休日で、こっちは高速の入り口...
まいったなぁー、別に高速入るわけでもないのに渋滞かーぁ...」
姉はひとりブツブツと言っている。
「...ん?あ!そうだ!!いいこと思いついたーっ!」
嫌な予感がする。
突然、カーナビ上の地図に触れ、現在地から少しだけ右前にある小道を指す。
「わざわざここで待たなくても、こっちから行けば渋滞抜けれるくね?」
それはそれでどうなのか...
しかしその道にはそれ以前の問題点があった。
「ま、待て。その道は...」
不安そうに姉を見て止める僕。しかし姉は、
「大丈夫だって!ほら、今対向車もなくて行けそうっ!!」
そう言って姉の車は渋滞する車たちから外れ、右の路地に進んだ。しかし...
「あ、れ、、この先行き止まり...?」
どうやら右折する道を一本間違えたようだ。
「だから言ったのに...」
「はー、しょうがないわね、Uターンするよっ!」
普段は優柔不断な姉。しかし嫌なことや好きなことに対しての思いつきは
即決してしまう。
...それだけ渋滞で待つのは嫌なのだろう。
奥でUターンして再び先ほどの交差点へ。
しかし当然ながら、渋滞は続いていた。
「こ、ここー...また右折して入らないといけないわけ...?んーーー、、、」
「なんでこんなことに...おとなしく渋滞に...」
「あ、そうだ!右がダメなら左から行けばいいじゃーん♪」
「え、ええ?!」
そこまでして渋滞を避けたい姉と、それに振り回される弟の僕。
優柔不断もそこそこ困るが、勝手な即決もなかなか困る。
「えっとー、ほら、こっちを左に行けば行けるよねー、快適快適♪」
快適...とは程遠い、激狭小道...
「あ、ほらこっちの通りからも行ける!順調順調♪」
順調...といいつつあれから既に30分...
「おおーっ!こんなところにアイスクリーム屋さん発見!
今度一緒行こうねー♪」
今度...もはや今でもいいくらいだ...
---結局1時間で行ける距離を2時間かかってようやく着いた...
これなら渋滞で待ったほうが早かったのではーーーっ!?
------------
動物園に着いた。
こちらもそれなりに混雑していた。
「さすがに休日って感じねー。
...あ、もうお昼だよ、先にご飯でも食べに行く?」
そういえばそうだ。予定よりも1時間ほど遅れていたので
既に12時をまわっていた。
「えー、、じゃあ先に昼でも...」
「ちょっと!待って!!」
はじまった...
「ほら、今の時間帯はフードコート混雑しているよ!!
だったらやっぱり先に園内に行ってからー...」
「それだとお腹空くって。」
「そ、それもそう...だけどー!混雑しているのは避けたいしー...んー!!」
誰かなんとかしてくれ。
すると姉がとんでもないことを言い出す。
「あ、そうだ!近くのコンビニで弁当でも買って...」
せっかくここまで来てコンビニ弁当?!
「それはない。絶対ない。論外。ありえない。」
めちゃくちゃに否定しておいた。
------------
結局このあと、先にお昼を食べることになった。
案の定何を食べるか悩む姉だったので
なんとなくうどんを食べることにした。
それから園内に入り、
久しぶりの動物園を楽しんだ僕と姉。
そうしているうち、
あっという間に夕方になっていった...。
------------
「あー、今日は楽しかったねー!」
何はともあれ姉も僕も楽しい休日にすることができた。
「ま、まあまあよかったよ...」
姉と出かけるのは久しぶりだった僕は、素直に楽しかったとは
言えなかった。すると弟の素っ気ない態度に姉が
「何その反応ー!かわいいー♪」
と、照れながら微笑む僕の顔をつつきながらそう言う。
「や、やめてくれよ、こんなところで...」
さっきよりも照れながら姉の手を払った。
すると唐突に、
「だけどごめんねー....?」
夕陽のほうを見てそう言った姉。
「だって...私のせいで...翔をいっぱい悩ませたり困らせたりしてきているのは
わかってる...」
突然なんなんだ...
「...けれどそんな私と一緒でも、こうして嫌がらずにそばにいてくれて...
私、嬉しいんだ...」
は...?と、最初は戸惑っていたが、
「そ...そんなの、、当たり前だろ。だって、、姉ちゃんは...俺の...
俺の...大事な...姉弟なんだから...」
思わず姉への思いを口にしていた僕。
すると姉は大げさに振り返ってみせて、
「へへ....ありがとう!!じゃあこれからもこんな姉をよろしくーー!!」
なんて言いながら僕のほうに抱きついてきた。
「ちょっ、やめろよー!恥ずかしいからーー!!」
「ごめんごめん...!
じゃ、そろそろ帰ろうかー!!夜は何食べるー?せっかくだし外で何か...
あー!やっぱダメ!!給料日前だから贅沢はできない!!
けどこんな特別な日くらい外で食べー...んーーっ!!」
やっぱりこれがいつもの姉だ。
僕は笑いながらこれからのことを決めてあげた。
続く...?
はじめまして、ルルンです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
気軽に反応を頂けると嬉しいです。
少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、
どうかよろしくお願いいたします!




