#28 友情
~ルルン~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#28 友情
8月5日、午後。
外はお祭りが開催され賑わっている中、
カフェで初対面だったかずはと仲良くなる僕と姉。
それからしばらくして...
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「そろそろ行きましょうか。」
外を見てそう言うかずは。
「...わあ、もうそんな時間?」
時計を見ると、もうすぐ4時になるところであった。
確かに長居しすぎたかな...。
支払いのためレジに向かう僕ら。
姉が自分たちの分を払おうと財布を出すと...
「いえいえ。ここに誘ったのは私なので。
ここは私のおごりで...!」
そう言って店員さんにお金を支払うかずは。
「了解です。ご一緒にお支払いですね。」
あっけに取られておどおどしている姉。
「あ、ありがとう...」
支払いが終わったかずはにお礼を言って店を後にした。
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外はまだ暑かった。
照りつける太陽と海からの風でとても蒸し暑い。
「これからどうするの?」
姉がかずはに問いかける。
「そうだ、私...このお祭りを見に古仁屋という町からやってきたんです。」
古仁屋...?!
そこは奄美大島の南西部に位置する奄美大島第二の町である。
「えっ、そんな遠くから来たの?!」
驚く姉。それもそのはず、
古仁屋はここ、名瀬から車で1時間ほどかかる場所なのだ。
「知っているんですね。
ということは、2人ってここ(島)に来て長いんですか...?」
長いも何も...姉はともかく、僕はこの島出身なのだが。
「ふふ...実はお父さんがこの島の人でね...!
私は鹿児島で生まれたけど、翔はここで生まれたんだよ!」
簡潔に説明してくれる姉。助かる...!
「そうなんですね。でも、なんて言うか...都会の人みたいな雰囲気で...」
なるほど。すっかり都会の人になっていたか...
「そりゃあそうよ。だって今は東京で暮らしているんだから。」
その通りである。
「なあ...まだ話をするなら家に呼んだらダメなのか...?」
カフェを出てからおよそ15分。
思った以上に立ち話が続いていたため、暑さが耐えきれなくなった僕だった...
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「ほ、本当にいいのですか?」
車に乗り込み、家を目指す僕ら。
「大丈夫大丈夫!
...ってか、かずはこそお祭りを見に来たんじゃなかったの?!」
そう言って駐車場から出るのを渋る姉。
「わざわざ家に行かなくても、車の中なら涼しい。
んー!けれどお父さんお母さんたちに友達を見せてあげたい...!」
もはや家に行く目的が違っている。
「お、俺は暑さに耐え切れなかっただけだ...だからこのまま...」
しまった、車でもよかったと反省する僕。一方のかずはは、
「お祭りはいいですよ。あの、お家に行かせてください!」
そう言って家に行きたがっている。
「かずはがそういうなら...よし、お家に帰ろう!!」
結局家に行くことになった。
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家に帰ると、先に帰っていた父が僕と姉に声をかけた。
「おお、お帰...」
そこまで言ってかずはに目をやる父。
「...どちら様ですか?」
いきなりのことに驚き戸惑っている。すると...
「おやまあどうしたんだい?まあまあ、暑いだろうから中にいらっしゃい。」
おばあちゃんが僕らをリビングへ招く。
「お...お邪魔します...」
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リビングへ行き、
父と母、おばあちゃんがいる状態の中、かずはは話をはじめる。
「は、はじめまして...その...」
緊張気味に挨拶をするかずは。すると
「ははは、そんなかしこまらなくてもいい。なあ、玲奈?」
父はそう言って母にも話を振る。
「ええ。何も言わなくてもわかります。あなた、美月のお友達でしょう?」
母も嬉しそうな笑顔でかずはに接する。
「そうねそうね。美月のお友達...」
おばあちゃんも笑顔でいる。この様子に、かずはは...
「な、なんて素敵な家族なの...初対面の人に、こんなに優しく...」
そう言って泣きだしてしまった。
かずはの肩を姉が優しく撫でてあげる。
それから6人は、仲良くおしゃべりを楽しんだり
夕食を一緒に食べたりしたのであった...。
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「ありがとうございます、皆さん。」
気がつけば外はすっかり暗くなっている。
「今夜は花火大会があるってよ!
私、かずはを送りながら花火を見てこようと思う!」
とても今日知り合ったとは思えないほど仲がよくなっていた。
「ええ...遠いから気をつけてね。」
母が優しく言う。
「...本当に大丈夫か?お前らも明日帰るというのに...」
父の言葉にえっ、と驚くかずは。
「大丈夫大丈夫。古仁屋までは私一人で行ってくるから。」
なんて頼もしい姉なのだろう。
すると花火のドン!!という音が聞こえはじめた。
「ああっ花火始まっちゃった...行こう、2人とも!!」
そう言って僕とかずはの手を引く姉。
「まったく。さすが自慢の娘だな。」
そう呟いて見送る父の姿を背に、僕とかずはは車に乗り込むのであった...。
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車を走らせる。
窓の外には空いっぱいに広がる花火が。
ドーン!!
車も人もいっぱいの中、僕らも降りてみることにした。
ドーン!!
次から次へと花火が上がる。
「素敵ですね...」
ふとかずはが呟く。
「うん、最高の花火だよ...」
姉もかずはの隣で呟く。
賑わう屋台とそれを照らし続ける花火。
まさに夏の風物詩である。
「たーまや!」
姉が叫びだした。すると
「かーぎや!」
かずはが続けて叫ぶ。
するとそれを見た姉がふふふっと笑い出す。
それを横目に、僕は夏の花火を楽しんでいた...。
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あっという間の1時間だった。
この後、すぐにかずはを古仁屋まで送るという姉。
僕はその前に家に帰らされた。
「翔...くん?またね...」
そう言って声をかけてくれるかずは。
「あ、ありがと...」
はじめてかずはに名前を呼ばれたので照れてしまった。
「それじゃあ荷物の整理とかよろしくね!」
そう言って姉とかずはを乗せた車は家を出発する。
そうか...今日で終わりか....
ひとり空を見上げ、これまでの1週間を思い返す僕なのであった...。
続く...?
はじめまして、ルルンです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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