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普通じゃなくても幸せに  作者: おとめtheルル
season2-夏休み
29/65

#28 友情

~ルルン~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#28 友情


8月5日、午後。

外はお祭りが開催され賑わっている中、

カフェで初対面だったかずはと仲良くなる僕と姉。

それからしばらくして...


------


「そろそろ行きましょうか。」


外を見てそう言うかずは。


「...わあ、もうそんな時間?」

時計を見ると、もうすぐ4時になるところであった。

確かに長居しすぎたかな...。


支払いのためレジに向かう僕ら。

姉が自分たちの分を払おうと財布を出すと...


「いえいえ。ここに誘ったのは私なので。

ここは私のおごりで...!」


そう言って店員さんにお金を支払うかずは。


「了解です。ご一緒にお支払いですね。」

あっけに取られておどおどしている姉。


「あ、ありがとう...」

支払いが終わったかずはにお礼を言って店を後にした。


---


外はまだ暑かった。

照りつける太陽と海からの風でとても蒸し暑い。


「これからどうするの?」

姉がかずはに問いかける。


「そうだ、私...このお祭りを見に古仁屋という町からやってきたんです。」

古仁屋...?!

そこは奄美大島の南西部に位置する奄美大島第二の町である。


「えっ、そんな遠くから来たの?!」

驚く姉。それもそのはず、

古仁屋はここ、名瀬から車で1時間ほどかかる場所なのだ。


「知っているんですね。

ということは、2人ってここ(島)に来て長いんですか...?」


長いも何も...姉はともかく、僕はこの島出身なのだが。


「ふふ...実はお父さんがこの島の人でね...!

私は鹿児島で生まれたけど、翔はここで生まれたんだよ!」


簡潔に説明してくれる姉。助かる...!


「そうなんですね。でも、なんて言うか...都会の人みたいな雰囲気で...」

なるほど。すっかり都会の人になっていたか...


「そりゃあそうよ。だって今は東京で暮らしているんだから。」

その通りである。


「なあ...まだ話をするなら家に呼んだらダメなのか...?」

カフェを出てからおよそ15分。

思った以上に立ち話が続いていたため、暑さが耐えきれなくなった僕だった...


---


「ほ、本当にいいのですか?」


車に乗り込み、家を目指す僕ら。


「大丈夫大丈夫!

...ってか、かずはこそお祭りを見に来たんじゃなかったの?!」


そう言って駐車場から出るのを渋る姉。


「わざわざ家に行かなくても、車の中なら涼しい。

んー!けれどお父さんお母さんたちに友達を見せてあげたい...!」

もはや家に行く目的が違っている。


「お、俺は暑さに耐え切れなかっただけだ...だからこのまま...」

しまった、車でもよかったと反省する僕。一方のかずはは、


「お祭りはいいですよ。あの、お家に行かせてください!」


そう言って家に行きたがっている。


「かずはがそういうなら...よし、お家に帰ろう!!」

結局家に行くことになった。


----


家に帰ると、先に帰っていた父が僕と姉に声をかけた。


「おお、お帰...」


そこまで言ってかずはに目をやる父。


「...どちら様ですか?」


いきなりのことに驚き戸惑っている。すると...


「おやまあどうしたんだい?まあまあ、暑いだろうから中にいらっしゃい。」

おばあちゃんが僕らをリビングへ招く。


「お...お邪魔します...」


-----


リビングへ行き、

父と母、おばあちゃんがいる状態の中、かずはは話をはじめる。


「は、はじめまして...その...」

緊張気味に挨拶をするかずは。すると


「ははは、そんなかしこまらなくてもいい。なあ、玲奈?」

父はそう言って母にも話を振る。


「ええ。何も言わなくてもわかります。あなた、美月のお友達でしょう?」

母も嬉しそうな笑顔でかずはに接する。


「そうねそうね。美月のお友達...」

おばあちゃんも笑顔でいる。この様子に、かずはは...


「な、なんて素敵な家族なの...初対面の人に、こんなに優しく...」

そう言って泣きだしてしまった。

かずはの肩を姉が優しく撫でてあげる。


それから6人は、仲良くおしゃべりを楽しんだり

夕食を一緒に食べたりしたのであった...。


----------


「ありがとうございます、皆さん。」


気がつけば外はすっかり暗くなっている。


「今夜は花火大会があるってよ!

私、かずはを送りながら花火を見てこようと思う!」


とても今日知り合ったとは思えないほど仲がよくなっていた。


「ええ...遠いから気をつけてね。」

母が優しく言う。


「...本当に大丈夫か?お前らも明日帰るというのに...」

父の言葉にえっ、と驚くかずは。


「大丈夫大丈夫。古仁屋までは私一人で行ってくるから。」

なんて頼もしい姉なのだろう。

すると花火のドン!!という音が聞こえはじめた。


「ああっ花火始まっちゃった...行こう、2人とも!!」

そう言って僕とかずはの手を引く姉。


「まったく。さすが自慢の娘だな。」

そう呟いて見送る父の姿を背に、僕とかずはは車に乗り込むのであった...。


----


車を走らせる。

窓の外には空いっぱいに広がる花火が。


ドーン!!


車も人もいっぱいの中、僕らも降りてみることにした。


ドーン!!


次から次へと花火が上がる。


「素敵ですね...」

ふとかずはが呟く。


「うん、最高の花火だよ...」

姉もかずはの隣で呟く。


賑わう屋台とそれを照らし続ける花火。

まさに夏の風物詩である。


「たーまや!」

姉が叫びだした。すると


「かーぎや!」

かずはが続けて叫ぶ。

するとそれを見た姉がふふふっと笑い出す。

それを横目に、僕は夏の花火を楽しんでいた...。


----


あっという間の1時間だった。


この後、すぐにかずはを古仁屋まで送るという姉。

僕はその前に家に帰らされた。


「翔...くん?またね...」

そう言って声をかけてくれるかずは。


「あ、ありがと...」

はじめてかずはに名前を呼ばれたので照れてしまった。


「それじゃあ荷物の整理とかよろしくね!」

そう言って姉とかずはを乗せた車は家を出発する。


そうか...今日で終わりか....

ひとり空を見上げ、これまでの1週間を思い返す僕なのであった...。


続く...?


はじめまして、ルルンです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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