#22 再会
~ルルン~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#22 再会
夏休み。僕と姉はこの期間を利用して父の実家がある奄美大島に来ていた。
昨日はそのまま眠ってしまったので、今日が実質1日目である...。
--朝。
「んーーっ、おはよう...」
姉が目を覚ます。
「今日はいい天気ねー、どこかお出かけするー?」
起きて早々にそんなことを言い出す。すると、
「おお、おはよう。昨日はよく寝たみたいだな。」
お父さんが廊下のほうから声をかける。
「2人とも顔を洗って下に来い。一緒にゆっくりしようぜ。」
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朝の10時。
いつもの休日なら姉も僕も眠っている時間帯である。
「パン、まだまだあるぞ。持ってくるな。」
そう言って台所のほうからパンを持ってくる父。
その様子を笑顔で見守るおばあちゃん。
「も、もういいかな...」
姉が父にストップをかける。
「そうか...?まだまだこんなにたくさん...」
...と、持っていた食パンの袋をおろす。
こんなに食えんって...
「まあまあゆっくりでいいがね。それじゃあわたしはお茶でももらおうかい。」
そう言って笑顔のまま父にお茶を頼むおばあちゃん。
はいはい、ともう一度台所に戻る父。
「そうだ、私アイス食べたい!」
唐突に姉がそう叫ぶ。
「パンは入らないけどアイスは食べるのか...」
「アイスは別腹でしょ?ねえ、お父さん!」
そうだな、と笑いながら冷凍庫を開ける父。すると、
「...あれっ。アイスがない...」
そう言ってお茶だけを持ってこちらに戻ってくる。
「あいぇ。昨日みんなに配ったんど。忘れてたがね。」
やや島口のおばあちゃん。
「それじゃあ私買ってくる!アイス食べたいって言ったのは私だし...」
それなら、と姉についていくことにした僕。
車を出し、すぐにコンビニへと駆け出した。
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「いらっしゃいませー」
コンビニに着いた。車を経由してもたった数歩しか外に出ていないのに
もう汗が垂れてきた。
「アイス、アイス♪」
真っ先にアイスコーナーへ向かう姉。
その間に僕は、飲み物を取ってくることにした。
ドリンクコーナーの前でどれにするか選んでいると、
どこか聞き覚えのある声がした。
「...あれ?翔?!」
声のしたほうを見ると、そこには中学時代の同級生、泊レオと
その友達朝原真男の姿が。
「翔じゃん!!おお、帰ってたのか!!」
半年ぶりの再会に喜ぶレオ。
「すごいよな、中卒で東京行くとか...」
真男が話に加わる。
「なー!みんなほとんど島にいるってのに...
島出たのって確かお前とあと4人だけだったよな...?」
そうだったな、とレオに相づちを返す僕。
...そうなのである。
島には県立の高校が4つほどあり、島内のほとんどの中学生はそこに通う。
...中には私立高校に通うため、島を離れる人もいるが、
その大抵は鹿児島へと向かうのだ。
高卒だと東京に就職する人が多いけれど、中卒で東京の学園に行くのは
僕以外おらず、異例のことだとみんなに騒がれていた。
「俺もよぉ、高校卒業したら東京行くからそん時までお前も頑張ってな。」
そう言って目を輝かせているレオ。
「けれど帰るときくらい連絡したらよかったのに!」
それはごもっともです、真男。
「まあ...色々忙しかったし...」
すると姉がアイスの入ったかごを持ってこちらにやってきた。
「「か、か、彼女っ?!!」」
同時に驚く旧友たち。
そうか、姉とは会ったことなかったっけな...
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無事にアイスを手にした姉と僕。
アイスがあるからには溶ける前に帰らなくては。
「ただいまー!」
そう言って足早に冷凍庫へと向かう。
「どれ...おお、うまそうだな。」
冷凍庫に入れたたばかりのアイスを眺め、
さっそくどれにするか悩んでいる。
「待って待って。今入れたばっかなんだから溶けちゃうでしょ?!」
そう言って父を説教する姉。
その様子を僕とおばあちゃんで笑いながら見ていた。
「どれ。そろそろお昼にするよ。まずはそうめんでも食べんね。」
気がつけばもう昼も1時を過ぎていた...。
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昼間。
そうめんを食べながら、4人はテレビを見ていた。
[鹿児島市にある夏限定のスイーツをご紹介します!]
東京では見ない番組もちらほらやっていたが、
大体は鹿児島市内のニュースを取り上げている。すると、
「鹿児島かぁ。そういや今日か明日、玲奈が帰って来るって連絡があったぞ。」
玲奈...
そう、母のことである。
「えっ?じゃあお母さんにもうすぐ会えるの?」
「そうだな。きっと玲奈も喜ぶぞ。」
そう言って嬉しそうに話す姉と父。
もちろん僕も嬉しかった。
「そういうのはもっと早く言わんね。はげー、なんも準備しとらんよ。」
おばあちゃんが驚いてそういう。
[はげー]...か。
久しぶりに聞いたな。
島では驚いたときや感情が高ぶったときなどによく使われる言葉だ。
するとちょうどそのとき、ガラガラと戸を開ける音がした。
「お...噂をすれば...」
玄関のほうに向かってみると、そこにあったのは、母、玲奈の姿。
「か...翔!!美月!!」
そう言ってこちらに駆け寄ってくる母。
「お帰りなさい、お母さん!!」
姉が嬉しそうにそう言う。
「あなたたちもね。よく無事で帰ってきてくれたわ...!」
母も嬉しそうに返す。
「(向こうの)おばあちゃんは大丈夫だったの?」
さっそく質問をしている姉。
「ええ。先月退院して無事に家にも帰れたから...」
玄関の前、荷物も放置したまま姉に話しかける母。
それを見て僕は、
「...その話はみんなに聞かせろよ...」
一緒に聞きたくてついそのように呟いた。
すると母が笑って、
「相変わらずね、翔。わかった、あっちでゆっくり話しましょう。」
そう言うと荷物をまとめて父とおばあちゃんのいるリビングへと向かう。
「改めて...お帰りみんな。」
父が笑顔で僕たちを迎えてくれた。
その後は退院したおばあちゃんの話やこれからの話、
そして僕や姉の上京生活の話など...
5人の会話は夜になるまで続いた。
こうして僕は、家族っていいものだな...と
そう思っていったのであった。
続く...?
はじめまして、ルルンです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
気軽に反応を頂けると嬉しいです。
少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、
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