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#15 誕生日-前編

~ルルン~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#15 誕生日-前編


6月29日。そう、姉の誕生日である。

今年は木曜日という平日にあたるので、

夜の6時30分、家で集合することに。


学校が終わり、山村と歩く帰り道。

...今日は珍しく幸佳も一緒だ。


「そうか、今日は姉さんの誕生日だったんだねぇ。

もっと早く言ってくれればプレゼントを考える余裕があったのに。」


確かにそうか。

っていうか肝心の僕が誕生日前日まで忘れていたとは言えない。


あはは、とごまかし笑いでやり過ごす僕。

すると、幸佳が、


「ど...どんな人だ...?翔の姉って...」


恥ずかしそうに手をもじもじさせながら僕に問う。

そういえば幸佳は姉と会うのって今回が初めてか。


「えっと...そうだな、人懐っこくて優しい。」


「ひと...ひと夏の恋って野菜?」

意味がわからない言葉に。なぜそうなる。


「ま、まあ...とにかく...優しくていい人だから安心して、幸佳☆」

それじゃあまたあとでな、友。」

幸佳の(ナゾの)誤解をごまかし、ハハハと笑いながら去っていく山村と

それを追う幸佳。


---


家に帰ってきてしばらく。

...さて、そろそろみんなが来る準備をしないとな。

リビングの片付けやみんなが座る場所の掃除。

その一環で、いらない本などを僕の部屋に置こうと

積んであった本を持ち上げたときのことであった。


ガンッ...


積んであった本が棚に当たってしまう。


「おっと...」


その衝撃で、棚の上に置いてあった

エーテルのフィギュアが勢いよく飛び出す。


カシャ...


「あ...」


床に転がり落ちたエーテルのフィギュア。

一旦本を置いて...と本を置こうとしたそのとき、


ピンポーン


インターフォンのチャイムに驚いた僕は積んであった本を落としてしまった。

しかも落としたほうにはエーテルのフィギュアが。


ズドドドッ!

バキッ!


嫌な音がした。

そうとは知らず、再びインターフォンのチャイムも聞こえる。


ピンポン...ピンポン...


あーあーあーあー、と慌てる僕。

おしまいだぁぁ!!せっかくの姉の誕生日なのにぃぃぃ!!


---一方、家の外では...


「おや...6時30分集合といったのは友だったのに...」


山村が幸佳を連れて困っていた。すると、


「お、お疲れ様です、山村さん、幸佳ちゃん。」「うっす。」


水野さんと美歩も合流した。さらに、


「あ...あの...」


このはもやって来る。


「おお、みんな。待ってくれよ、なぜか翔のやつ開けてくれないんだ。」

困った顔で説明する山村。


「連絡すれば?」

美歩がスマホを見たまま呟く。


「そ、そうですね...」

とスマホを取り出す水野さん。

そのとき、ガチャッと扉が開く音がする。


「お、おう...大丈夫かい、友。部屋、真っ暗だぞ...?」


---


みんなを中に入れて訳を説明する僕。


「うわあ...完全に折れてる...」

エーテルのフィギュアを確認するこのは。


「接着剤で直せば?」

スマホを見たままさらっと言う美歩。


「いや...今、家に接着剤はない。」

そりゃあ困ったと、みんなも一緒に悩んでいると、


「し、仕方がないです...

けれど今はお姉さんの誕生日の準備をしないと...

お姉さん帰ってきてしまいますよ。」


「そうだよ友。

その件は誕生日会が終わってから正直に...」

すると、ガチャ、ガチャと音がした。


「...!!みんなごめん!!電気消す!!」

僕は慌てて電気を消す。そしてその数秒後。


---ガチャ。


扉を開く音がする。

なんとか扉が開く前にフィギュアの片付けと電気の消灯が間に合った。


「...あれ?電気が...ごめんなさいね、先輩...

すぐに電気を付けるので...」


姉が電気をつけようと中に入ったとき、


「って、翔...?」

暗闇の中、姉の手が僕に当たる。

その瞬間、すべての電気をつけた僕。


パチッ


部屋の電気と同時にクラッカーの音が鳴り響く。


パーン!!


「お誕生日おめでとうございます!!」


ほえっ?!と驚きを隠せない姉。

すると姉の後ろから、男性の声が。


「す、すごい盛大な誕生日会だね...」

そう、姉の先輩、佐加井優斗(ゆうと)さんだ。


「あ、ははは、そうですね///えっとえっと...」

おどおどしている姉と、それを見て驚く僕の友達。


「これはーー......」

山村が変な笑顔で僕を見ている。


「彼氏が来るなんて聞いてないっすけど。」

この状況で言ってはいけないことを言ってしまう美歩。


「か、彼氏ぃ?!」

などと騒いでいると、バタンと扉が閉まる音がして、


「なぜ...君たちがいるの、よ....」

下を向いてみんなのほうを睨みつける美里愛。


もうカオス状態である。


--------


「あはは、なるほど、サプライズ誕生会...!」

納得して輪に加わってくれた優斗さん。


「まさかお兄ちゃんの友達が翔の姉だなんて...」

ひとりブツブツと呟いている美里愛。


「まあ...みんな翔の姉をお祝いしに来たのは同じさ。

そうだろ、友?」

笑顔で僕に話しかける山村。


「そ、そうだ、あの...っ!」

すると水野さんが、ゴソゴソとバックの中からプレゼントを取り出し、


「昨日...買ってきたんです...よかったら受け取ってください!」


取り出したプレゼントを姉に渡す。

それに続いて、美歩も


「あ。自分も、これ。」


5冊入りのノート。


「じゃあ僕も...」

さらにこのはもエーテルミニカレンダーを渡す。


「みんな...ありがとう...っ!」

嬉しそうな笑顔でそう言う姉。

その笑顔にさっきまでの緊張もなくなる僕なのであった。


続く...?


はじめまして、ルルンです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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