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第四話


 「ね、寝れねえぇ」

 「うるさいなレイ僕は気持ち良い睡眠をとっていたと言うのに」


 まだ深夜の1時を過ぎたあたりだった。

 俺が寝ようとしてから、2時間近く経った。

 全然寝れる気がしない

 だって、明日からの俺が楽しみで仕方ないからね!

 とは言っても心のわだかまりは消えない。焦り?いやそれはない。まだ1日目だぞ。

 不安か?それは少しある。もしこの世界で俺が誰にも好かれず、孤独に生きていくとしたら、、、

 

 考えるだけで寒気がしてくる。

 しかも今日、サラって人が来てくれたのに、もう選択を間違えて、友人1号をしっかりと逃している。

 何か考え事をしてそうな表情の俺にレイルドはそっと優しい声で話しかける。


 「何か不安がある?大丈夫だよ僕がついてる」

 「心配しかないんだが、」

 「じゃあ僕がいなくてもいいって事かい?」

 「そうは言ってないのだが……」

 俺の心配を気にかけてくれたレイルドに友達感覚でネガティブな事を言う。

 なんか分からんけど、仲の良い友達ほど、良いとこを言いにくいし、悪い所がすぐに口に出てしまう。

 そんなもんだ。

 しかしレイルドはそうはいかなかった様だ。

 俺のこの態度には少しムカついてしまったのか、そっけない態度をとる様になってしまった。


 「じゃあ僕は君に何も話さないし、助言もしない君1人で生きていくと良いよ」

 「悪かった俺が悪かったよ」


 俺は目の前には誰もいないのに、手を合わせて、頭を下げて、心の中のレイルドに許してもらおうとしている。

 この病室は俺しかいなくて良かった。

 誰もいない所で独り言で誰かをいじったり、全力で謝ったり、笑顔を見せたり、こんなの見られてたらマジで俺は終わってた。

 どうせ「心の中にもう1人いるんだ」って弁明しても病室で独り言ぶつぶつ言って変な動きをする奴なんかの事を聞いてくれるわけもない。

 取り敢えず、許してもらわない限り俺は詰みって訳になる。なんとかならないか、、、


 「頼む、俺はこの世界で分からない事だらけだ。だからお前に協力して欲しい」

 「ようやく分かった様だね僕の大切さ」

 「ああ、ああ、めちゃくちゃ理解しただから頼むよ」

 「………良いよ」


 良かった何とか許してもらえたっぽい。

まあ、色々とあるかもしれんが、レイルド側にも何か俺と協力するべき事があっての事かもしれない。

 そんな事今俺が気にする事じゃないだろ。

 とにかく、この世界ではこいつの方が俺より断然先輩だ。知恵を授からないとな。


 「まあとにかく今日はもう寝て明日からに備えるんだ」

 「いや明日もここで休む事にする。その代わりなんだけどよ─────」

 「そうだね、明日はそうしようか」


 特訓のスタート日は1日延長する事になった。

良かった。心の中ではめっちゃホッとしている。いきなりあいつがハードなトレーニングさせてくるなら俺はまた逃げ出すしな。




 ゆっくりだゆっくりと進んでいこう。


 

 結果的に今日は一日全く寝れなかった。


 朝起きて俺はめっちゃげっそりしている。

 初日からこれはまずい、そして今になってかなりヤバめな眠気が襲って来た。

 この世界にはエナドリは無いのか?早く摂取しないともう俺死にそうだぞ。

 そう言う所でまだ俺は社畜精神が抜けきれていない。

 もう会社なんて行かなくても良いのに、、、

 動きたく無い身体を何とか叩き起こし、カーテンを広げ、日の光を浴びる。

 快晴だ。暑さは前の世界よりは涼しく、嫌な暑さでも無い、 そして驚いた。


 「何だこれは」


 病室が結構綺麗だったこともあってか、初めて外の景色を見て、やはり前とは違う世界に来たと言う事を実感させられた。


 「ん……ああ、おはよう」

 

 レイルドも俺とほぼ同じ時に目を覚ました。

 声もかなり寝起きな声をしている。もしかしたら俺が想像しているより、見えている世界が違うのかもな。


 「今日は一日中僕が色々教えるから」

 「よろしく頼むわ」

 

 


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