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皆様、お疲れ様です。

すこしシビアな話が続きます。


シリアスな感じになり申し訳なく……

今後のストーリーに、必要だとご理解いただければ幸いです。



暦の上では季節は移り変わり、会社の制服もブレザーからカーディガンやベストに衣替えの時期になっていた。けれど週の半分はまだ肌寒く感じる日もあり、まだまだ調整が難しかった。


恵は数人の同僚と、いつもの通常業務を終えてロッカールームへと入っていった。他の部署の方々や工場のパートさんも数人いて、普段どおりのいつもの賑やかな仕事終わり。明日頑張れば休みという雰囲気がそこら中から溢れていた。

『お疲れ様です』と挨拶をしながら、恵が与えられたロッカーまで歩く。周囲の先輩方に気を使い、いつものルーティーンでコソコソと着替える。鞄のポケットから飛び出しているスマホは、この日も着信ランプがお約束のように点滅していた。


制服から私服に着替え終えた恵は『お疲れ様でした』と同僚に挨拶を済ませ車に乗りこむ。運転席に座りエンジンもかけず、即座にスマホの画面ロックを解除する。

スクロールした画面には、いつものアプリのお知らせと共に、着信が2件留守電と共に入っていた。お昼休みには無かったその着信は、彼のお母さんと三浦からだった。


嫌な予感がした


まず彼のお母さんからの伝言を再生する


『「とりあえず報告を……」』


三浦の方も同じ内容だったが『折り返し電話をくれ』との伝言が残されていた。前回のように場所を移動し三浦に電話をした。

その後すぐに彼の家から程近い、大型スーパーの駐車場で合流し、三浦の運転で彼の家に初めて行くことになった。


恵たちが着いた時には、彼とお父さんは葬祭会館に行った後だった。突然の訪問にも関わらず、彼のお母さんとお兄さんはいつもと変わらず優しく迎えてくれて……


「あわただしくなってしまって、ごめんなさいね。」


と恵たち二人を気遣ってくれた。


応接間で聞いた彼のお母さんの話では、今週の始めから高熱が続いていて体調は思わしくなかったという事だった。

そんな中、昨日の夕方彼のお母さんがまだ病院にいた時間に、彼が目を覚まし珍しく顔をじっと見て……


『ごめん、ありがとう……』


と彼から言われた、と。


『また、明日ね』

 

と答え帰ってきて夕食後に明日の準備をしていたら、病院から急変の連絡があって急いでみんなで病院に向かったが、病室についた時にはいろいろと処置をしている最中で、先生方に最善を尽くして頂いても、それでも全く反応がなかった、と。


「あの時の言葉は、健が最後の気力を絞ってくれたんだと思うと……あの子らしいわね」

と恵たちに教えてくれた。


「今日の午前中のうちに自宅に戻り、バタバタしてて連絡が夕方になってごめんなさい」と……。


恵は、誰か交代で泊まっていると勝手に思い込んでいた。まさか完全看護の病院で、手術後とかは例外としてもご家族は基本的に泊まることが出来ないシステムだとは知らなかった。


今後の日程と『せっかくだから健の部屋でも覗いてみる? 』と最初に通された応接間から玄関前を通り、右手のリビングに通された2人はお兄さんの案内で内階段を上っている。三浦は昔、何度か来たことはあるが、久しぶりだと話している。


階段を上がり正面にお手洗いなどのスペースが見え、そこから右側のお部屋がお兄さん、反対の左側が彼の部屋だった。




ありがとうございました。

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