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その日も帰宅して、もう寝るだけだというのに相変わらず寝付けなくて、いつものようにベッドでゴロゴロしながらスマホをいじっていた。


彼に会いたくて、押し入れの卒アルを探そうか悩んでは結局怖くて出来なかった。部活の集合写真の撮影の時には休んでいて居なかったが、個人写真とクラスの写真には居るはず。恵とは2、3年生の時はクラスは違うし、1年生の時ほど話せていなかったから記憶は曖昧なところもある。


彼のお兄さんから高校の時から闘病中だったとお聞きしていたから、写真に写っているならそれなりに痩せてたりするのではと想像した。


卒アルが有るであろう押し入れをチラッと見ては、この日もスマホを離すことは出来なかった。


しかも毎日懲りずに……


"好きな人 急死"

"好きな人 死 夢に出てこない"

"亡くなった人 夢に出てこない"

"亡くなった人 会いたい"


など、たくさん検索した。



同じ境遇の人を探したかったから……


何も伝えることが出来なかった……

あの日の謝罪も……この思いも……


夢だけでも会いたかった……

少し話がしたかった……


久しぶりに再会したあの日、病室に行く前に三浦から教えて貰った事を思い出しては後悔した。あの日あの時、彼に向けた自分の正義感が憎かった。


単なる自己満足かもしれないけど、だからこそ夢でも、夢の中だけでも謝りたかった。



彼の為? いや、結局は自分の為に何かしたかった。



毎晩寝落ちするまで日課のように


"霊的な不思議な力を持つ人のサイト"

"供養の仕方"


などなど検索しては、出てきたサイトのブログや動画など書込みまで目を通していた。


いくつかのサイトをウロウロしていたら、その中の書込みに驚きすぎて顔面でスマホを受けとる羽目になった。


「……いっ……た……い」


顔面でキャッチしたはずのスマホがベッドの下に落ちた。


恵はスマホを探すのにベッドから飛び起きた。

痛いのと恥ずかしいのと続きが見たいのと、ぐじゃぐじゃになりながらも急いで電気を付ける。


恵が慌てたそのサイトの内容は……


【過去に戻って来た】


という不思議な体験が記載されているサイトだった。英語、日本語、中国語……そこにはいろいろな国の言葉が書込みがされていて、何語なのか分からないのもあった。そのうちの日本語の所を必死で探した。


そこには…


"亡くなったお祖母ちゃんに会ってきた"

"今はダムの底に沈んでしまった俺の家。沈む前に行って来れた"


など不思議な体験が書かれてあった。


「……過去に……戻れる? 」


他の人の書込みも同じような事が書かれていて、どこからでも行けるわけではなく共通して戻してくれる"場所"があるという内容みたいだった。


その場所の共通点は、高台のような所で石作りの建物であり、小学校の校舎にあるよりも大きな時計が設置されている。

周辺を見てもシンボル的な象徴が無いので教会のような時計台のような外観である、と。

その中に入ると初老の、サンタさんみたいな神父さんが着ているような服の人が1人イスに座っていた。

現実に戻っても、今だにお金を請求されたりしない。

と書いてあった。

その不思議な体験をした人の中には、過去から現世に戻ってから同じ場所を探しても、その建物にはたどり着けないらしく。しかも、その建物はどの年代の地図にも載ってないらしい。


不思議すぎて同じ体験をした人と共有したいという主旨で構成されているサイトみたいだった。その場所の大体の地図も載っていて、世界地図のあちこちにピンが立っていた。 


さっそく日本での場所を調べると……


「えっ?あっ……ある!ウソでしょう…… 」


なんと恵の隣町にもピンが立っていた。詳細までは拡大できなかったが、その印があった事実が嬉しかった。

奇跡的に自宅から、そこまで遠くない場所にピンがあったのには驚いたが、ただそこの周辺に教会みたいな時計台なんて聞いたことが無かった。


(行きたい!! 行きたい!! 絶対に行かなくちゃ!! )


次の休みに必ず行くと、朝から時計台を探すと心に固く誓った。彼の事があってから、仕事以外に出歩くのか辛かった。休日はほとんど家で過ごしていたから、久しぶりの外出になる。


通夜の日に何人かの友人と久しぶりに会って、連絡先を改めて交換もしたけど遊びに行きたい気分にはなれなかった。だからなんらかの理由を付けて断っていた。





今日は、個人的に特別な日でした。

なんとか連投出来て良かったです。


また少しずつ書き留めますので、よろしくお願いします。


今日もありがとうございました。

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