フ、フレンド?
あー、毎日投稿無理でした笑 ホントにすみません笑
あと、この作品を読んでくれたら評価や感想くれると嬉しいです。少しでも(←ここ重要)面白いと思ってくれたらブクマよろしくお願いします!
始めて魔法が使えた次の日。
昨日同様、訓練場(ただの庭。魔法の練習しかしないからそう名付けた。)で魔法の練習をしていた。
僕は片手に魔法陣が書かれた紙を持つ。
「火初級魔法!」
僕の詠唱で、目の前にあった大きな木が燃えた。
まあ、言っても初級の魔法なので燃えたと言う程燃えてはいない。木の一部が少し焦げてるだけだ。
火上級魔法ぐらいになると、この大きな木が一瞬で燃えてなくなるらしい。僕には一生できそうもないが。
しかし、なぜか僕の母親は風、火、土、水、雷、どの属性の攻撃魔法も上級魔法までなら使えるらしい。意外と僕の母親はすごい人なのかもしれないがよく分からない。
「うん、リンマ君もこれでやっと、どの属性の攻撃魔法も使えるようになったのね。一昨日まで全く出来てなかったのに……昨日何かあったの?」
母親は僕のことを喜び半分、怪しさ半分の顔で見てきた。僕がなぜ魔法を使えるようになったのか分かってないらしい。
僕も正直、詳しいことは分からない。ただ、魔法を使えなかった理由が「内」の「イメージ」の問題だった。本当だったら、ここは「天秤宮」の魔女という偉い人(僕もよく分からない)が支配する土地だから「内」の「イメージ」は魔力が揺れるイメージらしいのだが、僕は違った。
なぜか、蛇をイメージすると魔法が使えるのだ。
蛇が僕の体全体を履い、魔法陣に魔力が注ぎ込まれるイメージを持つと魔法が上手く発動する。この世界の仕組みについて、まだ分からない所が沢山あるが何かこれにも理由があるのだと思う。まあ、いつか分かるか。
「分からないなら良いわ。うん、今日はこれでお終い。」
「え、もう終わり?」
まだ、日は昇ったままだし、そもそも午後にすらなってない。いつもだったら必ず、午後まではやるのに。
「え? だって今日はお友達が来る日でしょ?」
「え、そんな事、僕言ってたっけ?」
「当たり前でしょ? あんなに楽しみにしてたでしょ?」
「……え?」
そんな約束したっけ? ……あぁ、この体の前の子か。
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「こんにちはー!」
家の中に入り、今日来るという僕(?)の友達を待っていると何分かして、ドアを開ける音と女の子の大きな声が聞こえた。
「はーい。」
母親は今、昼ごはんの準備をしていると言うので、僕は玄関まで行き、その女の子を出迎えた。
その女の子は僕よりも少し背が小さく、髪型は茶色でショートボブだ。目が綺麗な水色で、服装やその見た目から、性格の明るさが見て取れた。
「あー、リンマ! 久しぶり! 一週間ぶりぐらい?」
その女の子は靴を脱ぐや否や、すぐに僕の所まで近づき話しかけてきた。
「うーん、一週間ぶり……うん、一週間ぶりだね! うん! 久しぶり!」
正直、この女の子といつぶりに会ったかなんて知るわけない。僕からしたら初対面だ。
「あれ? ……リンマさ、喋り方少し変わった?」
「え!?」
女の子は不思議そうな目で僕の顔を覗き込んで言った。
なんでバレた……?
「ま、まさか! 何を言ってりゅのしゃー!? 僕は僕だよ!」
噛み噛みだったがしょうがない……これで大丈夫……かな?
「いや……別の喋り方が変わった?って聞いただけで、別人になった?なんて一言も聞いてないじゃん。大丈夫?」
女の子はさっきよりも警戒心強めの目をした。
おかしい……弁解したのに疑惑が深まってるぞ。どうしよう、どうしよう。
「ほらー、リンマもミナちゃんも、玄関でイチャイチャなんかしてないで、ご飯出来たから席についてー。冷めちゃうでしょー。」
次の言い訳を考えてると母親が僕達を呼びに来た。
「な、な、な、おかあさん! わ、私達、別にイチャついてなんかないです! ね、リンマ!」
「え? あ、うん、そうだね。」
あー、なんで顔をこんなに真っ赤にしてるんだ? 母親がこの女の子の名前をミナって呼んでたから「あ、ミナって言うんだー。」と思ってたらその先の話が聞こえなかったんだが。まあ、話が反れてミナの僕に対する警戒心の目が無くなっただけ良しとするか。
「あらあら、私の事をお義母さんだなんて……気が早いわね〜。」
「な!? ちょ、ちょっと勘違いです! も、もうからかわないで下さい!」
二人の世間話はまだ続く。心なしか二人とも楽しそうだ。……気のせいか。
てか、話が長ぇ。次行くぞ、次。
「ほら、お母さん。早くしないと、昼ごはん冷めちゃうんでしょ? 一旦、席の着こう?」
「うるさいわよ! リンマ君! 今ミナちゃんと話してるでしょ!?」
さっきと言ってる事が違う!?
「そうよ、リンマ。ご飯は待って。まだみんなも来てないんだから。」
コイツまで僕を攻めるのか!
……ん? 今、みんなって言ったか? は?
気づくのが早かったか、そのみんなが来るのが早かったか、
「おーい、来てやったぞー、リンマー。」
一人、男の声がドアの向こうから。
「リンマ。来たよ。開けて。」
もう一人、女の子の声がドアの向こうから。
僕(?)の友達が合計で三人も家に来たのだ。
「はーい、いらっしゃい〜!」
笑顔で母親が出迎え、
「あ、おばさん! 久しぶりっす!」
「……お邪魔します……。」
家に入って来た二人が母親に挨拶する。
「はーい、二人とも、ご飯出来たから、手洗って、席について〜。」
「「「はーい」」」
結局、僕は誰が誰だか知らないまま、ミナ、知らない男の子、知らない女の子が僕を置いて、母親と一緒に居間へ行ってしまった。
なんか、みんな楽しそうだな〜。
絶対みんな、一人忘れてるよね? 誰を忘れてるか分かる? 僕だよ、僕。
……はぁ、お前ら取り敢えず、自己紹介しろ。
次回 森探検 (変更するかも)
次からは物語を展開重視で進めて行こうと思います!