屁理屈
学園の武器科に入学してから1ヶ月、
最初のころはよくお喋りして学園に通ったものだ、
と、そんなことを思いながら、寮から誰かと喋ることもなく教室まで歩いていると、
(そういえばマスター、今日は風紀委員会の集まりがあったのではないですか?)
頭の中に、俺の相棒の声が聞こえた。
そーじゃん、なんでその事もっと早く言ってくれないかな!あー、でもこの時間じゃ間に合いそうにないしな、仕方ないあきらめるか。
(なに、簡単にあきらめてるんですか、遅れたら遅れた成りの誠意を見せた方が、先生からの怒られ度合いも軽くなるとおもうんですが)
そんなんで、軽減されるんだったら、みんないいこちゃんのはずだろ。結局、遅刻したことに変わりはないから怒られることに変わりはないし、そんなだったら、まだ、しょうがないと、思われる言い訳を考えた方が、利口だと思うね、おれは。
(はー、あいかわらずなんとも言えない考え方ですね)
褒めるなよ
(褒めてません!)
だが、正論だとおもわないか?
(ただの、屁理屈ですね、とにかく誠意を見せるというのが、人として大事だと、私は人ではないですが、思います)
そんなことより、素晴らしい言い訳を考えるの手伝え
(結局、そうなるのですね)
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言い訳を考えながら登校し、風紀委員の担当の先生の元へいくと、40歳手前の先生に、
「貴方が、オルメテオ・ミクトラですね、なぜ委員会に遅刻したのですか?」
「はい、理由は、校内に猫が迷い混んでいたので、一度、校門の方まで戻って門の外に逃がして来たもので、それで遅れてしまいました。」
さすがに忘れてて寝ぼうした、とは言えない、そんな事言ったら罰としてなにをやらされるかわかったもんじゃない、その為の聞こえのいい言い訳である。我ながら、上出来な、言い訳だと思う。
(はー)
どこかでため息が聞こえた気がするが、気のせいだろう。
「それなら、仕方ない、それに1回目だからおおめに見てやろう、次は、遅れるなよ。それと、委員会の役割を先ほど決めたのだが、お前さんは、来月の担当になったからな、忘れるなよ。頼んだぞ」
と言って去って行った。
案外余裕だったな、あの先生カモ説あるな、
(なに呑気なこと言ってるんですか、次は遅れるなと言っていたではありませんか)
だが言い訳が通じるということは、証明できた。これで、それでも遅れるなと言って怒って来るようであったならおれは、その先生を嫌っただろう。
ちなみに、風紀委員の仕事というのは、月に1度、約一週間かけてその月の担当の風紀委員が、学園中を壊れている箇所がないか、備品は揃っているかなどのチェックをしていくというものである。一週間ほどかけて見回らなければならない理由は、学園が広すぎるため1日では回り切れないからである。
(早く教室に行かなければ、遅刻になりますよ、マスター)
そうだな、ちなみに今日の1時間目の講義はなんだった?
(魔法ですよ)




