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二体の悪魔

-27-《二体の悪魔》


「別に僕はイベントなんてなくったって十分に楽しいしぃ? 君の好きにすればいいと思うよぉ? 」


ラキアは囁きの悪魔にそう語り掛けた。

すると、悪魔は彼の言葉を聞いて、少し戸惑ったように質問する。


「楽しい、ですか? 私が囁きをやめれば貴方が不利になってしまうんですよ? 」


ラキアはすぐに答えた。


「うん、楽しいよ! だって不利有利なんてどうだっていいし、僕はただ退屈しのぎの遊びがしたいだけだし! 」


ただ、それ聞いた誠二は顔に皺を寄せて、ラキアに掴みかかる。


「ふざけんな! お前がこいつを(そそのか)してたのか!? 」


急に胸ぐらを掴まれたラキアは、


「えええ!? そうなの!? 」


と心底驚いた声をあげた。


「僕はただ、《正義の味方が悪になるかどうか》をうーちゃんと賭けてるだけだよ!? 誠ちゃんに迷惑掛けるつもりなんてなかったんだよ!? 」


しかし、それを聞いた誠二は取り敢えずラキアの眉間に一発銃弾を叩き込んで言う。


「こんなワケのわかんないやつと賭けなんてされたら十分迷惑なんだよ! そのせいで何人が死んだと思ってるんだ! 」


ラキアは一瞬倒れかけて持ち直し、撃たれた額を押さえながら叫んだ。


「ちょっとぉ! いきなり発砲はなくない!? 僕が牛乳を飲んでなかったら死んでたよ!? 」


そしたら、今度は神崎が声を掛ける。


「いや、牛乳に死を予防する効果はないと思うよ、ラキアちゃん」


誠二はその隙に、手錠を取り出して彼を拘束しようとした。だが、もう一人、面倒なのがいるのを忘れていたのである。


「ああーん! おねぇさんまってぇ! ただの脂肪なんだしぃ、触らせてくれたっていいじゃない! 」


グラマラスな女性に続いて部屋に駆け込んで来たのは、いわずもがな、大和、またの名を《変態を司る記者》という珍獣。そんな珍獣に神崎はすかさず革靴で蹴りを浴びせた。


「どーぞどーぞ、合成革なら幾らでもおさわり下さい」


そして、ゴミを見る目で大和を見下ろす。大和は半泣きで謝った。


「調子乗りすぎた! ごめんて! もう蹴らないで! 」


ただ、誠二はもう一発そこに蹴りをいれたんだけど。


「ああ、もう《神崎は》蹴らねぇよ? 俺は蹴るけどな」


そんな収集が着かなくなってきた場を収めたのはウィスィである。


「いいでしょう、あなたの申し出を受け入れて、私はこれから賭けが終わるまでの3日間、決して囁きません。なんなら見張っていてくれたってかまいません」


誠二は彼女の言葉に頷いた。


「わかった。じゃあ、この変態を見張りとして置いていくから、変なことはすんなよ」


大和には結構とばっちりだったが。


「ええ! 僕が見張るのかい!? まぁ、いいけどね! ここ女の子が一杯で楽しいし! あ、身体触ってもいい? 」


まぁ、こいつなら大丈夫だろう。

誠二は遠い目でそんなことを思った。



《つづく》

<次回予告>

大和「よおし!見張り頑張るぞぉ!」

神崎「先輩、私、不安です」

誠二「大丈夫だろ、多分、おそらく、きっと」

神崎「そう、ですよね。身内が犯罪おかすなんてそんなことあるわけ……」

大和「ふふふー、囁きちゃんのお胸は柔らかいですね~お尻はどんなかなぁ~」

神崎・誠二「………」

誠二「俺たちはなにも見てない、いいな?」

神崎「はい」

誠二「次回、絶対正義の英雄忌憚、《声無き町》。大丈夫だ、問題ない」


<つづくよ>

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