TSめたるぞんび先生!!
めたるぞんび様より頂いたイラストを1枚使わせていただいております。
ご本人から『名前使用の許可』『イラスト使用許可』は得ております。
※だいたいフィクションです。
「ふぅーーーーーーー。 よし、コレを送りつけて……完了!」」
今日もまた一つ、描き終えたモノを現在人気のあるSNSの1つであるツブヤッキーに投稿。
このツブヤッキーは、ほんの囁く程度のことを書き込むことができるサービスで、その書き込みは不特定多数の人が見たり反応したり出来る。
他人のアカウントをフォローすると、フォローした人の書き込みがリアルタイムで観察することが出来るのでチャットの様なやり取りも可能で、情報発信の場、交友を深める場としても機能している。
そこに今、僕が描いた1枚のイラストとコメントが書き込まれた。
『♪ららら♪ わたしはtottoちゃん~♬
♬おえかきの妖精さんなのです~♬♪♬』
というコメントと、幼女のイラストが僕の呟きに追加された。
この呟きは特定の人に対して書き込みができるので、それを活用してイラストに描かれている本人にも直接届くようにしている。
『カワイイナァ_:(´ཀ`」 ∠)』
早速、本人からの返信。
喜んでもらっているようで、ヨカッタヨカッタ。
今日もまた1人、可愛らしい幼女に仕上げてしまった。
「さぁーーーて、疲れたし今日はもう寝るか」
パソコンの電源を落としてベットに潜り込み、次の絵に対する想像を膨らませながら目をつぶる。
そして目を覚ますと、見知らぬ白い場所。
一面が真っ白で、ヘタをしたら上下感覚すら無くなりそう。
訳が分からずボーっと眺めていると、深い霧から出てくるように金髪で美しい女性が現れた。
一言で例えるなら、そう、女神様の様だ。 布を巻いただけの格好に金の装飾品という出で立ちは、まさに俺達が想像するソレである。
あまりの美しさに思わず惚けて魅入ってしまう。
「めたるぞんびよ」
「はい!?」
今までに聞いたことがない程美しいソプラノボイスで、唐突に名前を呼ばれ思わず返事が上擦ってしまった。
ここは何処で、貴女が誰で、なんでこの様な場所に居るのか、などなど聞きたいことは山程あるが、テンパっている僕には到底無理な話。
「貴方が描いた幼女は、こちらの狐耳巫女服幼女ですか? それともこちらのハーフアップでお嬢様風な幼女ですか?」
そう言って彼女が掲げた片方の平の上に、代わる代わる幼女のイラストが表示されていく。 まるで透明なスクリーンでも在るかの様。
「いいえ、どちらも私が描きました」
ボクは素直に答える。 どれもこれも見覚えが有るイラストばかり、と言うよりも作者本人が僕自身なのだから当たり前だ。 自分でも言うのも何だが、可愛らしく描けたと思っている。
「そうですか。 素直な貴方には幼女になってもらいます」
「ええええええええ!?」
訳が分からない。
何がどうなったらそうなるの!?
「貴方は数多くの方に、この様に可愛らしい幼女イラストをツブヤッキーを通して送りましたね?」
「はっはい。 しかし、それに何の問題が?」
「貴方のその行いは少しずつではありますが、人々から『幼女になりたい』『幼女にさせたい』という欲望を集めました。 その結果、膨大な数の欲望が集まり奇跡を起こす程の力を持ち、貴方から幼女イラストを受け取った方々は漏れ無くその姿になってしまいました。」
「…………へ?」
そんな馬鹿な話があるのだろうか。 たかだか幼女イラストを送っただけで、その人が幼女になるだなんて……。
「実際に見てもらったほうが早いでしょう。 こちらを――――――」
彼女が今度は逆の手の平を掲げると、ウィンドウのような物が表示されて、画面に1人の幼女が映し出され、
『な……なっなんじゃこりゃーーーーーー?! なんで俺が幼女になってるんだよぉぉぉぉぉぉぉ』
絶叫していた。
ハーフアップになっている頭を抱えているのは、たぶん……仲良くさせてもらっている絵描きのtottoさんだ。
なぜそう思うのかと言うと、寝る前に僕がツブヤッキーで送ったイラストまんまの美幼女がそこに映っているからだ。
「えっと…………これ、本当ですか?」
「はい、本当です」
「………………まじかよ」
そして切り替わって映っていくのは、僕がイラストを送った人達らしき人物の数々。 本当に幼女だよ。
「見ての通り、幼女になってしまった彼女達は思いました」
唖然としている僕の前で、童話を語り聞かせるように語りだす。
「めたるぞんびさんも幼女になってしまえと」
「幼女のくせに末恐ろしい事を思うなぁ!!」
「ですので、貴方は数多くの幼女達の願いによりハイエルフ幼女になってもらう為に、女神である私の元までお呼びしました」
僕が、この真っ白い場所に来た理由がようやく明かされた。
「うん? でもただ幼女にするだけなら、わざわざ呼び寄せる必要ないんじゃありませんか?」
現にtottoさんはこの場所には居ない。
「ただの幼女ならばそうなのですが、貴方は『ハイエルフ幼女』ですから、元の世界では不便が多いと思い異世界と元の世界、どちらが良いか選んでもらう為にお連れしたのです」
「あのぅ、『ハイエルフ幼女』になることは確定ですか」
「はい、確定です」
「アッハイ」
どうやら逃れられない運命のようだ。 さようならマイサン。
「次が閊えているますので、お早めにお決めください。 さもなければコチラで決めてしまいますよ。 はい、10、9、8―――――」
「え、ちょっと待ってください!!!!」
「7、6」
どうするどうする!?
こんな重要なことを残り数秒で考えろだなんて無茶苦茶すぎるだろ!!!!!!
「2、1、はい、しゅーりょーう」
「ほんと、待ってくだ――――――」
「では、いってらっしゃ~~~~い」
その声を聞きながら、僕の意識は遠のいていった。
微かに見えたのは、手を振りながらニコニコと笑っている女神の姿だった。
「ッハ!!!!」
意識が覚醒して、飛び起きる。
辺りを見渡せば、またもや見覚えのない場所。
下を見れば白いシーツの敷かれたベット。 周りは木材で出来た壁に覆われており、家具も殆どが原料が木。 そしてその中で異彩を放つ存在が2つ。
ベッドから降りて近付いてみれば、机の上に置いてあるのは愛用していたパソコン一式とペンタブレット一式。
「なんでこれが……ん?」
なぜ僕の持ち物がここにあるのかと不思議に思い眺めていたら、モニターのところに張り紙が張ってあった。
『色々と不便があると思ったので、貴方の持ち物をこちらに運んでおきました。 改良しておいたので、電気が無くともそのまま使えます。 インターネットネットにも繋げられるので安心してくださいね♪ 貴方の親愛なる女神より』
「はぁ」
深い溜息と共に、張り紙を取る。
目線は低いわ、溜息で漏れた声は高いわで現実逃避をしたい僕に、否応無しに突きつけられる現実。
黒く周囲を反射しているモニターを見れば、そこに映るのは耳が異様に長い可愛らしい幼女の顔があった。
「え?」
そして気がついた。 顔に変な縫い目がある事に。
「なに、これ」
触ると、しっかりと縫い目の感触がある。
「鏡、かがみかがみ!!」
辺りを見渡してようやく鏡を見つけて、自分の体を観察する。
「なにこれ……」
そこに映っていたのは、布を胸に巻いてスカートを履かせただけの金髪緑目のハイエルフ幼女。 しかし、その顔の右半分と両足が青くなっており、縫い合わせた跡があった。 しかもスカート丈に合わせてみれば、足の縫い目はまるでハイニーソの様。
さらには、左腕は機械仕かけになっており、腰骨のところには左右1本ずつ、太いネジが刺さっている。
「これじゃあ、まるでゾンビ…………あっ」
そうだ、僕の名前はめたるぞんび。
「そこまで再現しなくていいだろうぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!!!!!」
僕の魂からの叫び声は、虚しく辺りに響き渡った。
「そしてここどこぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
その頃、一方では。
「おっかしいなぁ。 めたるぞんびさんの幼女化したイラスト送ったのに返事がない……」
自身が幼女化したショックから一時的に立ち直ったtottoが、パソコンの前でツブヤッキーを開いて唸っていた。
「名前通りの『ゾンビでメタルなFA爆撃系ハイエルフ幼女』を描いたのに………………(ボソボソ」
とtottoが呟いていたことをめたるぞんびさんは知りもしないのであった。
めたるぞんび先生、TSハイエルフ幼女おめでとうございます( ˘ω˘ )
高解像度だったり、ぬげ・・・ゲフンゲフンなものはこちら
https://fantia.jp/fanclubs/2302
お試しも一応ピクシブに
https://www.pixiv.net/member.php?id=2712982