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 2話 ○ートと異世界。



6歳の子供がいるとは思えない程、エルクさんは若く見える。

20代前半位だろうか、西洋風の整った顔立ち、金の瞳。


着ているのはファンタジーの町娘みたいな質素な服。

膝に乗せたティウちゃんの頭の上にはたわわな膨らみが・・・ふむふむ、漂うこれが人妻の色気か・・・。


ふむふむ、じゃねーよ。

現実逃避してしまった。


しかし転生か・・・異世界ってこと?


確かに緑色の髪の毛なんて見た事ないけど。


そういえば、ここの外はどうなってるんだろう。


「すいません、ちょっと外見てきてもいいですか?」


俺は椅子から立ち上がる。


「ええ、こっちですよ。」


エルクさんもティウちゃんを床に下ろして立ち上がる。


俺を誘導しながらドアへと向かう。

開けてもらった入り口をくぐると、そこは



取りあえず空が綺麗で空気が美味い。

いや、空気の味なんて分かんないけど、多分きっと。


まー、なんていうか田舎だ。

日本の田舎じゃなくてファンタジーっぽい田舎、何が違うのかはよく分からんけど感覚的に。


木造建築が何件もあるな、村なのかな?


どうも、エルクさんの家は端っこにあるみたいだ。

その先には木でできた俺の身長よりも高い柵、村を囲ってるのか。


「田舎でしょ?」


後ろからエルクさんに言われるけど俺はなんて答えればいいのか分からない。


「いなかー、いなかー。」


エルクさんと手を繋ぐティウちゃんがそう繰り返してるのがかわいかった。


「・・・モンスターとかいるんですか?」


柵を見ながら聞いてみた。


「いますよ。まだ、見た事なかったですか?」


いるんだ。

平然と答えるエルクさんが少し怖い。


「俺、気付いたらエルクさんの家だったんで。」 


「えっ!?」


なんでか、エルクさんが驚く。


「ままー?」


「ううん、なんでもないの。転生者は王都とか都の方に多いって聞いてたから。」


そうなんだ。

てーか、そんなにいるんだ転生者。

 

俺もそういう小説は結構読んだ事あるけど、子供として転生したり、召喚されたり、・・・あれ?俺って転生?

生まれ変わったりしてないのに?


「あっ、とわさん!ほら、とわさんにとっての初モンスターですよ。」


そういうエルクさんの指の先にいたのは、ドラゴンだった。



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