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 18話 ○ートと朝練。



早起きが習慣化してきた。

と言ってもまだ三日目だけど。


木刀を持って家を出るとルビアが顔を出す。


「おはよー、ルビア。いつも早起きだね、寝てるの?」


「寝てるぞ。そんなに睡眠を取る必要はないがな。・・・とわはちゃんと寝てるのか?」


挨拶にルビアの頭を撫でると俺の手に鼻を擦り付けてくる。


「寝てるよ、結構昼寝もするしね。」


「確かに、昨日も一緒にしたな。・・・今日も今から剣を振るのか?」


「うん、強くならなきゃ。この前みたいになってから後悔するのはもう嫌だ。」


偶然でルビアが助けてくれなかったら今エルクさんはどうなっていたか分からない。

そんなのは嫌だよ。


「そうか。私も付き合おう。」


乗れ、と言う様にルビアが俺の前で頭を下げる。


背にしがみつくとルビアは翼を広げて舞い上がる。


「うひゃーー、気持ちいい!」


羽ばたいて飛ぶんじゃなくて魔力で飛んでるらしくて、ルピアの飛行は静かで安定している。


「森のいつもの場所でいいか?」


「うん、お願い。」


俺がゴブリンのおっちゃん達と修行してたリンゴの木のある広場までひとっ飛び。


「ルビア、ありがとう。俺ちょっと走ってくるね。」


「・・・何をそんなに必死になる?」


「なんでって?強くならなきゃ守れないじゃん。」


その場で走る足踏みをしながらルビアに答える。


「今は私がいるぞ。何があっても問題ないと思うが?」


ルビアのセリフが嬉しくて面白くなる。


「ルビアはずっと俺といてくれるの?じゃあ、俺がいつかルビアがピンチの時は守るね。」


言って手を振りながら森の中へ走り出す。



「・・・だからとわは面白い。」


ルビアの声が小さく聞こえた。


だからってなんだろ?



「フレア!」


「おー!良くできてるぞ、とわ。」


俺の手の上でルビアそっくりの姿の小さな火の竜が飛ぶ。

ルビアが嬉しそうに鼻息を荒くしてるから俺も嬉しい。


「だろー。ちょっと練習してたんだ。」


「よし、とわ。これに小さなとわも乗せよう。」


「炎で俺も作れって事?それはちょっと難しい気が・・・。」


「いや、出来る。せっかくだからティウの奴も乗せてやろう。」


「ティウちゃんも!?」


簡単に言ってくれるぜ。

だけど、ティウちゃんに見せたら喜びそうだな。


ちなみに、気楽に話をしてるけど俺は特訓がてら十数回ルビアに吹っ飛ばされたあとでボロボロです。




「そろそろ、エルクさんが朝ご飯作ってくれてる頃かな?」


携帯を見ながらルビアに言う。


「そうだな。戻るか。」


「うん、ルビア一緒に走っていこう。」





なんだろ?森の入り口に人がいる。


「とわ。」


「?」


俺の横を俺に合わせて走ってくれてたルビアが止まる。


「エルクとティウがいるぞ。」


「エルクさん?」


俺の目にはまだ複数の人がいる事しか確認できないけど・・・


「ティウちゃん!!?」


俺が上げた声に男の腕に抱えられたティウちゃんが顔を上げる。


「とわくん!!ままが!ままがー!!」


泣き叫ぶティウちゃん。


俺は慌てて駆ける。


「おいおい、あんまりうるさくしないでくれよ。将来美人になりそうな女を殺したくはないんだぜ。」


男が縛り抱えるティウちゃんの首に剣を突きつけながら言う。


男の片目が俺の方を向いて、俺は止まるしかなかった。


エルクさんも縛られ男たちの足下に転がされている。


ティウちゃんを抱えた眼帯の男は、この前エルクさんと戦っていた盗賊!?


「おっと、動かないでくれよ。王竜、お前もだ。」


えっ?

何、この状況・・・。


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