第 10 話
「香奈、理香!」
「はぁい」
「今日、新しく男の子が二人入ったからよろしくね」
「…は?」
私はおばさんが急に何を言いだしたのか、わからなかった。
「あんた達と同じ、勇者になる子達だよ」
「えっと…急にそんなこと言われても…。あ、そうだ!部屋、部屋どうする
んですか?」
「そうだねぇ…。二つしかないから、あんた達好きな方選んでそこに二人で
生活しな」
「あの、その人たちってどんな人ですか?」
理香が言った。
「年は多分あんた達と同じくらいだよ。一人は顔が可愛くて人懐っこい感じだね。もう一人はあんた達みたいな若いのが騒ぎそうな感じで、真面目そうだったね」
可愛くて人懐っこい…。あんた達みたいな若いのが騒ぎそう、ということは
イケメンということを言いたいのかな。(こここではイケメンをどういう表現で言うのかは知らないけど)
「まぁ、二人とも性格は良さそうだから」
そういうとおばさんは店の方に戻って行ってしまった。
「…どう思う?理香」
「う~ん、性格が良いならいいんじゃないかな?」
…そういうことを聞いたわけではないんだけれど、まぁいいや。
「でも、ちゃんとその人を見てみないとわからないけどね」
理香はいつものニコッとスマイル(私のネーミングセンスの無さは放っておいて)で、私を見た。…まぁ、そうだよね。
「ご飯の時まで楽しみにしとこう!」
「うん」
それからまた、私たちは仕事に戻った。




