339話~343話
少し長めです。
「ひゃっほー!お兄ちゃーん!」
「…何度でも言うがノックをしろ、ドアを勢いよ」
「おおー!お菓子食べてる!頂戴!」
「…まぁいいよ」
「さつがおにゃんちゃんっ…さすがおにゃっ…さすがお兄ちゃん!!」
「ぷっ」
「…」
「おにゃんちゃんて…くくくっ」
「ぬーそこはききながしれくてれも…」
「えー?なんだってー?くくっ」
「…笑うなばか!」
「はいはい…くふふっ」
「ぬー…」
―
「お前ちょっとコレ言ってみろ」
「なにー?」
「これこれ」
「この紙の…これ?」
『東京特許許可局許可局長』
「おー言ってみ?」
「…」
「はやく」
「…おにいって意外としつこくいじってくるよね」
「日頃の恨みだ」
「でも言うだけでいいんでしょ?」
「もちろん早口で」
「…」
「あと100円ね」
「え?」
「言えなかったら100円、言えたら100円、賭けよう」
「…私不利じゃん」
「チャンスは3回な」
「…練習は?」
「なしに決まってんだろ」
「…」
「どうすんの?やる?」
「…やる!」
「よし約束」
―
「ふぅー…よし、言うよおにい。ちゃんと聞いててよ!」
「おー」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「早く言えよ」
「待って集中してるから何も言わないで」
「はよ言え」
「…」
「言えよ」
「あー!うっとおしー!おにい黙ってて!!」
「はいはい」
「…」
「…」
「…ときょっ」
「はい1回目」
「ぬぁー!これ読みにくいー!」
「ははは」
「きついでしょおにいこれ!せめてひらがな!」
「読めるからいいだろ」
「ケチ!」
―
「2回目な」
「…とうきょうとっきょきょかきょくきょきゃきゃきょくちょう!」
「どうだ!?」
「アウトです」
「くっ…」
「とりあえず早口で言えば俺をごまかせると思っているのか」
「…ラストくらいはひらがなで書いたやつで」
「まぁいいだろう」
「!」
「最後だし」
「よし!勝てるよ私!がんばれ私!」
―
「ひらがなにするとこうだな」
『とうきょう、とっきょ、きょかきょく、きょかきょくちょう』
「すぅー…はぁー…」
「言ってみろや」
「…」
「…」
「行くよおにい」
「どうぞいつでも」
「…きょっ」
「…」
「…」
「…」
「…ねぇおにいもう1回だけ」
「ダメです」
「もう1回!お兄ちゃんもう1回!」
「ほらさっさと100円よこせ約束だ」
「…はい」
「よし」
「…ぬー」
「さて俺の気が晴れたしゲームでもゆっくりしてくるわ」
「…」
「…でも」
「楽しかったからいっか」
―




