292話~296話
「今日は雨かー」
「おー」
「外にいけないねー」
「おー」
「せっかくの休日なのにねー」
「おー」
「…私の話聞いてる?」
「おー聞いてる聞いてる」
「ちょっとプリン買ってきて」
「おー…え?」
「やーいひっかかったー」
「…本読んでるからあとで買ってくるわ」
「つまんない」
―
「くーちゃんパーンチ!」
「…」
「くーちゃんキック!」
「…」
「くーちゃん体当たりー!」
「ちょ、邪魔しないで本読んでる」
「暇だもん」
「えぇー」
「くーちゃんロケットパーンチ!」
「くーちゃんの腕とれないだろ」
「とれるよー…ほら」
「!?」
―
「…それもともと腕とれないやつだよね?普通のテディベアだったよね?」
「うん」
「なんで腕もげてるのか説明してもらおう」
「遊んでたらもげました」
「かわいそうにくーちゃん…」
「そんなことないよ!くーちゃんは喜んでるよ!ねーくーちゃん!」
『痛い痛い腕痛いあぁぁぁぁぁぁぁ!!』
「すごい痛がってんだけど」
「そんなことないよね!くーちゃん!」
『この程度の傷、幾度となく戦場を超えてきた私にはへでもないわ!』
「だからくーちゃんのキャラを統一させなさい」
「はい」
―
「くーちゃんの腕を直そうか」
「なんで」
「なんか痛々しくて見てらんないから」
「でも君不器用だよね」
「…おう」
「裁縫とかできないよね」
「…俺はやってみせる!くーちゃんのために!」
「がんばってー」
10分後
「できた」
「どれどれ」
「自信作です」
「…」
「どう?」
「普通にできてて面白くないです。やり直し」
「え?」
「えいっ」
「あぁぁー!くーちゃんの腕がまたもげたぁぁぁぁ!!」
「もう1回やりなさい」
「理不尽だ…くーちゃんも痛がってるだろうに」
「そうでもないよ!ねーくーちゃん!」
『むしろ気持ちいい』
「くーちゃんどMになってるし」
―
「もうこれでいいだろ」
「…そうだね」
「さすがにくーちゃんも4回腕もがれたらかわいそうだ」
「そうだね」
「…」
「どした」
「君はいつからそんなにくーちゃんと俺に対して厳しくなったんだ」
「……かまってくれなかったから」
「…」
「…」
「…すまんかった」
「…うん」
―
次回!多分最終回!




