566話~568話 落とし物編その4
「お姉ちゃん落ち着いた?」
「え、ええ…」
「…?」
「…」
「…」
(…沈黙が気まずい…俺は探してるフリでもしとこ…)
「…それでお姉ちゃんどうしたの?」
「そっ、その…」
「?」
「ここれっ!これを…」
「わー!探してたやつだ!お姉ちゃんが見つけてくれたのー!?」
「そそそそそうよそうよ」
「ありがとー!お姉ちゃん優しい……って帰っちゃった…」
「…」
「見つけてくれたんだからいきなり帰らなくてもいいのに…ねーおにーちゃん?」
「…見つかったんなら俺は帰る」
「そっかー…うん!ありがとーねヘタレのおにーちゃん!」
「ヘ…ヘタレ…」
「ばいばーい!」
―
「おじちゃーん」
「お…お嬢ちゃんいらっしゃい、数日ぶりだな?」
「私忙しかったからねー!」
「はっはっはっ!小学生が何をいうか!」
「むーっ、私だって大変だったんだよ」
「はっはっはっは…例えば?」
「例えばってなぁに?」
「少し言葉が難しかったな……何が大変だったってことだ」
「えっと、疲れてそうなおにーちゃん!」
「なんだそりゃ?」
「あとはね、背が高くて綺麗なお姉ちゃん!」
「…ほほぅ」
「お顔がね、赤信号みたいだったよ!」
「…それで?」
「それだけ!」
「そうか…話がよくわからんが…よかったなお嬢ちゃん」
「うん!」
―
「プリティーな私の出番は?」
「ない」
「かっこいい私の出番は?」
「ない」
「スレンダーで美女な私の出番は?」
「ない」
「私の出番は?」
「出番というよりお腹が出てますね」
「ぶっとばす」
「お薬出しときますねー…グフッ」
終わりです




