560話~565話 落とし物編その3
続きです
「ははぁ…保育士ねぇ。君が保育士目指してるなんて意外だよ」
「私のこと。嫌いになってくれてもいいのよ」
「そんなので君を嫌いになるわけないじゃないか!むしろ好感度上昇中だよ未来の花嫁よ!」
「勝手にあなたの花嫁にしないでちょうだい」
「軽いジャパニーズジョークさ。それで、君はここの公園で子どもを観察していたというわけかな?」
「!」
「ふふふ…何年君の彼氏をしていると思っているんだい?」
「まだ会って1ヶ月弱だけれども…。あと私はあなたの彼女ではないわ」
「ふむ…観察の件は否定しないということか」
「…」
「一歩間違えば不審者…って待って言い過ぎましたすいません帰らないでぇぇ!」
「…はぁ。不審者はあなたでしょ」
「恋泥棒という名の不審者だね僕は…」
「この前また警察に声かけられてたじゃない」
「うっ!なぜそれを…!」
「さて。そろそろ準備しなくちゃ…帰るわ」
「…なぜわかったんだ…」
―
夕方
「…いってくるわ」
「あれー?今日もおにい出かけるのー?」
「昨日買いそびれたからな…いってき」
「あー!待って待って!」
「…なに」
「ついでにお菓子買ってきてよ!」
「…金は?」
「もちろん!」
「…」
「お兄ちゃんのおっごっり!」
「…いってきまー」
「あー!スルーした!おにい絶対買ってきてよねー!」
「…」
(う〇いぼうでいいか)
―
公園
「んーないなーんー…」
「…まだ探してるのか…」
(昨日は関わったが俺には関係ないな、スルーしよう…)
「んー…んー…あっ!」
「…」
(お…今の声は…ようやく落とし物が見つかったか…?)
「昨日のおにーちゃんだ!」
「…俺が見つかったか」
―
「へっぽこおにーちゃん!」
「へ、へっぽこ…」
「ちょうどよかった!探すの手伝ってよ!」
「…諦めたんじゃなかったのか」
「やっぱりね、探すことにしたの!」
「…」
「ねっ、手伝って!」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…少しだけな」
「やった勝った!」
「…勝った?」
「ううんこっちの話」
「……やっぱり思い出すな」
「?」
「おら探すぞ…」
「うん!」
「…」
―
「ポンタ君にほおずりにゃー」
「ニャーン」
「えへへー…むむっ」
「ミャ」
「へ…へっ……」
「…」
「…」
「…ニャン」
「うわーくしゃみ出そうで出なかったーおにいみたいでむかつくー」
「ニャー」
―
「…探すのだりー」
「んーないなーんー」
「…よくこんな落とし物ごときに一生懸命になれるもんだ…」
「んーんー…んーんー♪」
「…あっ!あのっ!」
「んー…?お姉ちゃんなぁに?」
「…?」
(…あー…なんだっけあの人…どこかで聞いたような)
(あー…あれか。あいつが綺麗な人って連呼してた人か……身長たかっ)
「あっのっ!?」
「…お姉ちゃん落ち着いてゆっくりしゃべろうね、ほらしんこきゅー。すーはー」
「すー…はー…」
「そうそうお姉ちゃんじょうずー!」
「……なんだろうデジャヴを感じる…子どもにフォローされるところが…」
次でラスト!




