556話~559話 落とし物編その2
続きです
「…」
(公園も遠いな…自転車引きずらないといけなくなったし重いし…めんどうだ…)
「…ひっく…」
「…」
「………ぐすっ」
「…まだ泣いてる?」
「…泣いてないもん……」
「…あっそ」
「……うっ……ぐすっ」
「…」
(めんどくせぇ…どうしてこんなめんどうなことに関わってしまったんだろうか俺)
―
「…公園着いたぞ…泣き止んだか?」
「だから泣いてないもんっ!」
「ぉ、そ、そうか、わるい…」
「おにーちゃんしつこいから嫌いっ!」
「お、おう……うん……」
「ふんっ!」
「…」
「…おにーちゃんモテないでしょ」
「…」
「しつこい男は嫌われるってパパ言ってた」
「…」
「でも声かけてくれたのと……んと公園に案内してくれたのは…うれしいけど……ん?」
「……俺だって……モテたいよ…」
「お、おにーちゃん?もしかして泣いてるの?」
「女子にどうしていいかわかんないんだよ……!」
「えっ…とっ…どーしよ…」
「…」
「…ごめんねおにーちゃん私言い過ぎた。だから泣かないで」
「…泣いてねーしこれ汗だし」
「でも目から汗は出ないよ?」
「……うれし泣きだし悲しくねーし」
―
「大丈夫?落ち着いた?」
「…いや泣いてないからね俺…」
「でも目が赤いよ?」
「…ほっとけよ……ほら探すんだろ」
「あ、そうだった!」
「…どこらへんに落としたの…この公園広いぞ」
「えっとー…忘れた!」
「…は?」
「でもいいの!おにーちゃんが泣いたの面白かったし!」
「…だから泣いてな」
「お気に入りだったけどあきらめる!もう今日は暗いし帰るね!」
「…」
「バイバーイ!」
「…」
「俺泣いてねーし…」
―
翌日 明朝の公園
「…?」
「なにかしらこれ。ハート…?」
「…」
「おはようございますマイエンジェル!」
「…突然現れるのやめてくれるかしら」
「驚かすつもりはなかったのだが…だが驚かせてしまったのは謝ろう!なぜなら君を」
「何か変な物を拾ったわ」
「あいし……変な物?どれどれ…?」
「さりげなく近づかないでくれる気持ち悪い」
「いいじゃないか僕と君の仲なんだから…」
「ごめんなさいよく聞こえなかったわ。何か言ったかしら?」
「君を愛していると言ったん」
「な、に、か。言ったかしら?」
「…それはハートの……ブレスレットかい?」
「そうみたいね。私があの子に渡しておくわ」
「えっ」
「昨日も公園にいたみたい…何かしらそのむかつく目は?下品な視線はやめてちょうだい」
「…なぜその落とし物の持ち主がわかったんだい?」
「あっ」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…わかったよマイレディー。何も聞かないでおこう!」
「…いいえ話しておくわ。実は私…」
―
まだ続きます




