551話~555話 落とし物編その1
「……しまった」
「んー?どうしたのおにいー」
「ニャー」
「今日予約したゲームの発売日だ…」
「すっごいどうでもいいねーポンタ君もそう思いますかー?」
「ニャーン」
「えへへーやっぱりポンタはかわいいですなー」
「…買いに行くから俺の上からから下りろ」
「えぇー…もう5時半だよ?確かゲーム売ってるとこって遠かったよね…それにもうすぐお母さんも帰ってくるし…」
「ニャン」
「……今行かないと忘れそうだから行く…自転車なら早い」
「そっかー…ご飯までには帰ってくるのよー!」
「…お前はおかんか………っと!」
「わっ!」
「ニャッ!」
「……いたたた…起き上がるとき言ってよ!もー!」
「ミャー!」
「…行ってくる」
「ぬぅー…」
―
「…」
(結構遠いな…)
「…そういえばここ河原か……ん?」
「…ぐすん…っ…」
「…」
(小学生の女の子が泣いている……俺には関係ないが)
「…ひっく…ぐすっ…」
「…」
「…うっ……」
「…」
「……どこ…っ…」
「…あーもう………おい」
「…?」
「どうかしたか?なんで泣いてんだ」
「……私泣いてないもん…ぐすっ」
「…めんどくせぇ……」
―
「…」
「…ない……うっ…」
「…何か落としたのか?」
「…うん、おじちゃんからもらったハートのやつ」
「…ハートのやつ…」
「せっかくもらったのに…落としちゃった…」
「…どこで落とした?」
「…ひっく…わかんない……ここどこ?」
「えっ」
「…ないよぉ……」
「…迷子と落とし物か…探しにいくぞ…だるい」
「…うん」
―
「あっ…」
「…何か思い出したか?」
「私公園で遊んでた…ぐすん…」
「…じゃあ行ってみるか」
「…」
「…立ち止まってどうした」
「…何で私のこと手伝ってくれるの?」
「…昔を……」
「…」
「…いやなんでもないわ…」
「うん…」
―
「へっくちっ!」
「うーっ…へっくち!」
「ニャー」
「やたらくしゃみが出るなぁ…」
「ニャン」
「おにい、帰ってくるの遅いなー…そうは思わんかねポンタ君!」
「ニャッ」
「迷子になってたりしてー!そしたらおもしろいなー!ふふっ」
「ニャン」
「でもミスター残念の称号をもつおにいのことだからなー…ふふふっ」
続きますよ。




