544話~550話 空き巣編その3
前回の続き
「おぉ…一撃とはねーちゃんすごいな」
「どうも」
「ふぅむ…体がその状態で……はっはっは!お前さん見てると昔の血が騒ぎ出すな!はっはっは」
「ふーん」
「はっはっはっは…どれ、おっさんはもう用無しだ帰るとしよう。いい彼女を持ってるなにいちゃん!あーはっはっはっは!」
「…」
「…」
「ワイルドだった」
「ワイルドでしょ」
「笑い声もワイルドだった」
「そだね」
「おう」
「うん」
―
「私早くご飯食べたい」
「警察の事情聴取あるからまだ無理」
「うぇー」
「先に帰っててどうぞ」
「やだ」
「ん」
「一緒に食べたい」
「じゃあ待つか」
「うん」
「待ってる間に温めてもらった弁当が冷めてまずくなるけど」
「やっぱ帰る」
「帰るのかよ」
「冗談」
「そうか」
「うん」
―
「じゃあね僕の愛しのレディー!今日も素晴らしい時間をありがとう!また今度!」
「…」
「ってもういないし!」
「…」
「…毎回思うんだが彼女って帰るの早いよなー……え?」
「空き巣犯?いや違いますよ俺は……ここらへんで通報があった?」
「俺じゃないです……本当に違いますって怪しいものではないです」
「ちょやめ俺はむじ…あーっ!」
―
「…」
「…」
「おそい」
「確かに」
「お腹すいた」
「我慢して」
「むー…」
「最近また太ってきたんだしダイエットだと思えば」
「ぶっとばす」
―
「暇だから来ましたー!おにいー!」
「…だからノックをしろ」
「空き巣犯捕まってよかったねー昨日は現場も見ちゃったし!」
「…ゲーム中なんだけど…」
「ドラマのワンシーンみたいだったよね!お隣さんが犯人を素手で気絶させたところ!戦える女性ってかっこいいなぁー…」
「…」
「あの渋い人もすごいかったねー!もう三十路のおっさんって感じなのに走ってきて息1つ乱れてないなんて!」
「…そういえばそうだな」
「それで昨日の夜は興奮しちゃってー!眠れなくてー!」
「…こいつうるせぇ………あっやられた」
―
「あっ!おじちゃーん!」
「おう嬢ちゃん」
「パパから聞いたよ!おじちゃんどろぼー捕まえたんだね!すごーい!」
「いやいや俺じゃない…いいところを持って行かれた」
「?」
「まぁ終わったことだ…お嬢ちゃん飴食べるかい?」
「わーい!」
―
『ということがありました…一件落着めでたしめでたし』
「まさかのくーちゃんがこの話のオチか」
『この物語のヒロインだからな…馬鹿め!ふーはははははは!!』
「だからキャラを統一させろ」
「はい」
『泥棒はダメだよみんな!!』
「だからキャラを」
空き巣編 終わり
これで終わり




