540話~543話 空き巣編その2
前回の続き。
「…チッ」
「…空き巣に部屋荒らされてから機嫌悪ぅ…」
「…」
「おにいー」
「あ?」
「私ちょっとそこらへん走ってくるねー」
「…俺も行く」
「え?」
「やられたまんまだと腹が立つ…空き巣犯を探して捕まえる」
「おぉー!おにいが覚醒した!輝いてるねぇーかっこいいー!」
「…行くぞ」
「でもさーおにい走るんだよ?」
「あぁ?」
「ほぼ毎日走ってる私のペースについていける?」
「…」
「…」
「……俺がついていけるようゆっくり走ってくれ」
「…やっぱかっこ悪ぅ」
―
「はははこれでもかー!」
「きゃーきゃー!」
「お……っと、すまない嬢ちゃん。電話だ」
「わかったー!今日はもう帰るねー!」
「あぁまたな」
「ばいばーい!」
「……俺だ。久しぶ」
「どろぼー!!」
「…すまない急用ができた。また後で連絡する」
「今のはお嬢ちゃんの声だな…」
―
「待てー!」
「待てお嬢ちゃん!」
「あ、おじちゃん!」
「大丈夫か?」
「それよりね!私のおうちからどろぼーが出てきたの!あそこ!」
「…わかった追いかける。嬢ちゃんはそこで待ってろ!」
「三十路のおっさんを舐めるなよ泥棒が…!」
―
「コンビニ帰りなう」
「今日の夜ご飯はコンビニ弁当」
「たまにはいいじゃないか」
「うん」
「プリンも買ったし」
「うん…あ」
「ん」
「そこにお隣さん」
「おにいーまだー!?」
「…靴ひもがほどけたんだよ」
「家を出てまだ3歩なのにー!?結び方が悪いんだよー!はやくー!私先行っちゃうよー!」
「…よし結べた今行く」
「ほんとだ挨拶しとこ」
「めんどくせ」
「そういうこと言うな」
「冗談…ん」
「どした」
「お隣さんがいるとこの逆の方向から誰か走ってくる」
「暗くて見えん」
「…2人…来る」
「おーい泥棒だ!危ないからあんたたちはどいてろ!」
「泥棒!?おにいほら捕まえるチャンスだよ!」
「…よしまかせろ…あ」
「…」
「…また靴ひもほどけた…」
「そんなの気にしてる場合じゃないよもー!ほら早く!」
「ちょ押すな心の準備ができてない」
「このヘタレー!」
「俺にも見えた」
「…」
「アレが空き巣犯」
「手は出さないけれど目の前を通る…今のうちに特徴を覚えて」
「私が今捕まえる」
「えっ」
「いいところ見せたい」
「…危ないからダメと言ってもきかないよね」
「さすが私の彼氏」
「何回もぶっとばされてるし」
「なるほど」
「犯人来るよ」
「…」
「…」
「…せいっ!!!」
「…」
「…」
「…犯人気絶した」
「ふぅ」
「みぞおち一発…アレ痛いだろうな俺ならわかる」
「疲れた」
「お疲れ」
「帰ってご飯食べよ」
「警察呼んでからね」
「いけず」
「…かっこいい」
「……女性ってこぇぇ」
「あーぁ!おにいもあれくらいかっこよかったらなー…さっきまでヘタレてたし!あー残念な兄!」
「…」
「あれれー?息してますかお兄ちゃーん!?情けないねー!?ださーい!?」
「うぜぇ……はぁ」
「でも無事捕まってよかったね!」
「…疲れた…」
「何もやってないくせにー」
「おー…」
―
間が悪いですが、まだ続きます。




