534話~539話 空き巣編その1
今までの登場人物が全員出てきます。
そしてこれはすべてつながっています。
「お嬢ちゃん」
「なぁにおじちゃん?」
「ここらへんで怪しい男を見なかったか?」
「うーん…知らなーい…なんで?」
「近頃空き巣が多くてな。親父さんに見つけたら捕まえるよう頼まれたんだ。お嬢ちゃんも周りには気をつけろ」
「大丈夫だよ!ここの人たちみんな優しいもん!それにね!」
「それに?」
「男の人がいてもおじちゃんがやっつけてくれるもん!おじちゃん強いからぎったぎたのぼっこぼこだよ!」
「…そうだな。応援ありがとうな嬢ちゃん」
「はい!」
「何だ?」
「おじちゃんを応援したご褒美ちょうだい!」
「…あざといな嬢ちゃん…。どれ、飴をやろう」
「わーい」
―
「空き巣?」
「おう」
「ふーん」
「興味なさそう」
「私が興味あるのはプリンだけです」
「嘘つけ」
「嘘つきました甘いものとその他もろもろ興味あります」
「俺は?」
「興味ありません」
「彼氏なのにひどい」
「そういえば彼氏だった」
「ひどい」
「読者もこいつらカップルだったの?って思ってるはず」
「そういう発言やめれ」
「はい」
「とりあえず気を付けなされ」
「くーちゃんに留守番させておきます」
「意味ねぇ」
―
「…」
「ニャーン」
「…」
「ニャーン」
「…ポンタやめ」
「ニャーン」
「なんだこいつ俺のゲーム邪魔しやがって…ん?」
「ニャン…フシャー!」
「窓に誰かいるのか…?」
「シャー!」
「…」
「…こわ、確認したくねぇ…リビング行こう」
―
「おにいおにいー」
「あ?」
「ニャン!」
「…とポンタ」
「ニャッ」
「…」
「おにいあのねー最近ねー泥棒が多いんだってー」
「は?」
「家に勝手に忍び込んでー…そうそうそれがね!2階の窓から入ってきたりするらしいよ!」
「…」
「忍者みたいだねー!ちょっとかっこいいかも…盗みはダメだけど」
「…やべぇかも」
「ん?」
「おいお前ちょっと俺の部屋一緒に来て」
「えー?今から?」
「…早く来い」
「はいはいー…まったくもー…おにいは私がいないと何もできないんだから…ヘタレだねー」
―
「!」
「御用だ御用だー!…あれ?おにいの部屋こんなに散らかってたっけ?」
「…窓が開いている」
「…え?もしかして……泥棒?」
「やばいやばいぞ…何か…盗られては……いないか」
「えっえっ??本当に泥棒???えっ??」
「…警察」
―
「マイハニー!今日も楽しかったよありがとう!お礼に僕の投げキッスを」
「いらないわ」
「いつになったら受け取ってくれるんだ僕の愛を…こんなにも愛しているのに!」
「あれは…」
「って相変わらずのシカト!…おや」
「…怪しいわねあの男性。あなたみたいに怪しいわ」
「おっと俺は怪しくないぞ!」
「…」
「そんな冷たい目で見ないでくれ!あ、でも興奮する」
「警察って110だったかしら久々だから忘れちゃったわ」
「NOOOOO!勘弁!」
「あなたじゃないのよ。あの人、覆面なんて怪しすぎるわ。昔からここに住んでいるのだけれど、あんな人見たことないもの」
「君はすぐに警察を呼ぶ癖を直したほうがいいよ…マイハニー!」
「…ほら見逃しちゃったじゃないあなたのせいで。あの男性が泥棒だったらどうするの」
「僕は君の恋泥棒さ!マイハニィー!」
「…はぁ」
続きます。




