512話~522話
長くなってしまった。勘弁。
「おじちゃんー」
「おう…何だ?ランドセル置いてきてないのか?」
「おうちの鍵おうちの中に忘れちゃった…入れないの…」
「…嬢ちゃんの親父さんに今すぐ帰ってくるように電話しといてやろう」
「ほんと!?」
「あぁ待ってろ」
「うん!」
―
「このー背中にー…鳥ーのようにー♪」
「…あぁ俺だ。お前の娘が鍵を忘れて家の中に入れないらしい」
「しろーいーつーーばさー♪」
「2人とも遅くなるだと?何時になる…9時か」
「つけーてーくーださぁーーーいー♪」
「それまで面倒を見ればいいんだな?…オーケーわかった」
「このおおぞらぁーにー♪」
「お礼?そうだな…あぁ酒でも買ってきてくれ…帰ってきたら電話いれてくれ。じゃあな」
「つばさをひろーげー♪」
「嬢ちゃんすまないが夜までここで待っていてくれ」
「飛んでー……おうち入れないの?」
「ここで待っているだけだ。すぐ入れるようになる」
「よかったー…ありがとうおじちゃん!」
―
「悲しみのないー自由な空ーへー♪」
「…」
「つばさーはためーかーせー……」
「…んん」
「どした」
「何かビビっときました」
「おう」
「誰かとシンクロした気がする」
「何が」
「わかんない」
「そっか」
「うん。……んんふー…ゆきたいー♪」
―
「おじちゃんおじちゃん」
「何だどうした?」
「あのねーお腹すいちゃった…」
「もうそんな時間か…どこか食べに行くか?」
「おじちゃんが作ってくれるの?」
「いいや作らないぞ俺は…この住ませてもらってる公民館には冷蔵庫がないからな。料理の材料がない」
「そっかー食べたかったなおじちゃんのお料理…」
「今度またこういう事態が起こったら俺が料理を作ってやろうお嬢ちゃん」
「ほんと?」
「あぁ」
「わーいおじちゃんの料理楽しみー!」
(こんな事もう2度とないだろうがな、なぜなら明日からこいつの家の合鍵を渡されるからだ。それに俺は一般家庭料理なんて1つも知らんしな)
―
「というわけでファミレスだ」
「わー…好きなもの頼んでいいの?おじちゃんお金あるの?」
「金ならいくらでもある。なんでもいいぞ」
「それじゃぁー…これ!」
「お子様ランチか…それだけでいいのか?」
「うん!これすっごくおいしいの!」
「そうか…遠慮はしなくていいから好きなだけ食え」
「ありがとー!」
―
「注文するか」
「あ!私ピンポン押す!」
「押してもいいが嬢ちゃんもう少し静かにしような」
「ピンポーン!」
「…あいつも大変だな」
―
「おじちゃんは何頼んだの?」
「普通のハンバーグだ…ほらきたぞお子様ランチ」
「ぉー…いただきます!」
「あいよ」
「…」
「何だ?俺のほうをじーっと見て」
「おじちゃんのお金だからおじちゃんのがくるまで我慢する…」
「…先に食べていいぞ。冷めちまうだろ」
「でも…」
「遠慮をするな、俺の料理もすぐにくる…ほぅれきた」
「おいしい!」
「嬢ちゃん俺のがくるまで待ってないじゃないか」
「我慢できなかったーおいしいー」
「…子どもってのはわからんな」
―
「うまかったな…ファミレスも侮れん」
「おじちゃんはやーい」
「お嬢ちゃんはゆっくり食べてていいぞ」
「!」
「…」
「すまない嬢ちゃん電話だ、少し外に出てくる」
「わかったー」
―
「よかったな、親父さんが帰って…」
「…」
「お嬢ちゃん?」
「…zzz」
「寝ちまったか…」
「zzz」
「よっこいしょっ…軽いな」
「zzz」
「…おーい店員さん、会計を頼む」
「zzz」
―
「…」
「zzz」
「熟睡してるな」
「zz…おいしー…zzz」
「…」
「zzz」
―
「嬢ちゃん着いたぞ」
「zzz」
「起きないな…あぁ俺だ開けてくれ」
「zzz」
「ほらよ、そんな顔をするならちゃんと自分の娘の面倒は見ておくんだな」
「zzz」
「……あぁまたな。仕事がんばれよ」




