507話~511話
「おじちゃんの声って低いねー!」
「生まれつきだ」
「私知ってるよ!こういうの渋いっていうんだ!」
「物知りだな嬢ちゃん」
「担任の先生から教えてもらったの!先生、渋い人が好みなんだって-!」
「そうか……嬢ちゃん」
「?」
「先生は若いか?」
「若いよ!」
「先生かわいいか?」
「かわいいよ!」
「先生結婚してるか?」
「してないよ!」
「先生の歳はいくつだ?」
「んっと40代って言ってたよ!」
「…残念だ」
「?」
「いやぁなんでもないぞぉお嬢ちゃん」
―
「見て見て!かわいいでしょー!」
「何がだ?」
「私が着てるスカート!ママが買ってくれたの!」
「そうかよかったな」
「おじちゃんも着たい?」
「…」
「…俺が穿いたら警察呼ばれるな」
「?」
「いいやおじちゃんは遠慮しとくよ」
「おじちゃんかっこいいから似合うと思うよ!」
「…いやいい」
「ほら!」
「いらん」
「ほら!」
「穿かん」
「ほら!」
「…どうして俺にスカートをゴリ押ししてくるんだ」
「むーっ…ほら!」
「困ったな」
―
「お嬢ちゃん」
「なぁに?」
「そのスカートは嬢ちゃんが穿くからかわいいんだ。俺には似合わん」
「やってみないとわからないよおじちゃん?」
「…ぬ!すまない急用ができた!」
「えぇっ」
「さらばだ!」
「待ってー……行っちゃった」
「おじちゃん走るの速いなぁ」
(…逃げたついでにランニングでもするか)
―
「最近ね」
「うん」
「この町の公民館にすごい渋いワイルドな人がいる」
「ワイルドだろぉ~?」
「それはもう古い」
「そんなの関係ねぇ」
「それも古い」
「おーおーきなのっぽの♪」
「それは古時計」
「てれててててててててー♪」
「それは古畑任三〇」
「よくおわかりで」
「どやぁ」
―
「それでその人が?」
「むちゃくちゃマッチョ…あ、今そこ走ってる」
「どれどれー」
「あれ」
「あーあれか…マッチョだね」
「というか足はや」
「まるでキノコダッシュ」
「どちらかというとスター」
「なるほど」
「おう」
「…」
「…」
「…」
「なんでマ〇オで例えた」
「つっこみおせぇ」
―




