443話~450話
まさかの最終話です。
「…テレビ何もやってねぇ…」
「ミャー」
「…」
「ニャー」
「…あ?」
「…」
「…飲み水がなくなったのか」
「ニャッ」
「…めんどくせぇ」
「ンニャッ」
「わかったわかったやるから俺の足ペシペシするな」
「ニャー」
「…たく」
「ニャン」
「…」
「ニャーン」
「…お前見てるとなぜか菓子食べたくなった…」
「…」
「コンビニ行こ」
―
「…」
(思ったよりコンビニ遠かった…歩くんじゃなかったなぁ)
(…今何時だっけ……4時44分…縁起悪…)
「…うわっ」
(なぜ色とりどりの野菜が道端に散らばってるんだ…)
「…避けて通るか………っ!!!」
―
「ただいまぁー」
「ニャー」
「あれ?ポンタだけ?おにいは?」
「ミャン」
「…ポンタに聞いてもわかんないよねー…うん」
「ニャ」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…にゃー!」
「ニャー!」
「うむ、よろしい」
「ニャ」
「…ん、家の電話が鳴っている」
「ニャー」
「靴脱いで…と…はいもしもしー」
「はい……そうですが………え!?事故!?」
―
「……ん…お?」
「…人…車………えっ?」
「あ…いや……すいません…はい…」
「…はぁ…じっとしています……」
「…」
(…なぜ俺は救急車に運ばれているんだ…?)
―
「…おにいが事故……」
「ニャー」
「…」
「ニャァー」
「…」
「ニャ!」
「…はっ、ボーっとしてた…うん、動かないと」
「ニャン」
「……とりあえずお母さんに電話………仕事忙しいって言ってたっけ…」
「…メールで………よし」
「ニャー」
「ポンタ、私病院行ってくるからね!」
「ニャ」
―
「…は?意識あります…血まみれ?頭が?」
「いえ…痛くないです……えぇ?」
「嘘を言うな?無理?……あ、はい…」
「…」
(何がどうなっているんだ…頭痛いし…)
―
「…おにい!」
「おー…お前か…よくこんな遠い病院1人で来れたな」
「……えぇー…重症って聞いたのに思ったより大丈夫そうなんだけど…」
「…あー説明しないとわからんか…だりぃ」
―
「…簡単にまとめると」
「おー」
「おにいが後ろからきた自転車にぶつかって飛ばされた」
「おう」
「頭を強く打って血がすごい出た…というのは向こうの人の勘違いで」
「そう」
「本当は血かと思っていたのが道路に落ちてたトマトが潰れただけで頭を強く打って気絶しただけ、と」
「…よく噛まないなお前」
「……それで救急車の人も盛大な勘違いをして、こうなったと…」
「おー」
「…」
「…なんだその顔は」
「心配して損した……」
「…」
「…お母さんに違ったってメールしとかないと…まったく…残念だねおにいは」
「…いや俺何一つ悪いことしてないんだが」
「ばーかばーか!あーほ!あほー!」
「…」
「……あとさっきからおにいの頭臭い…」
「…あー…腐ってたらしい…トマト…」
「きたなっ」
「……むかつく…」
「そういやなんか機嫌いいねおにい。もしかして私が来たからかなぁー!?ふふーん!」
「いや…初めて病院のベットに寝てるからテンション上がってる」
「…ほんっといろいろ残念だね、1時間前まで気絶してたのに今テンション高いとことか顔とか顔とか!」
「うるせぇよく覚えてないんだよ…」
「ふーん…まぁ無事でよかったよかった!」
「…おい」
「なに?」
「あ……おう」
「…?」
「…やっぱなんでもない」
「…おにい!」
「ああ?」
「ありがとっ!ふふっ」
「…」
「うわぁーおにい顔が微妙に赤いねーおもしろーい!」
「…ほっとけ」
―




