369話~374話
長いです。
「おにいー」
「!……ノックしろよ」
「…したよ?」
「えっ」
「ゲームにむつぅ…夢中で聞こえてなかったんじゃない?」
「…でも返事がなかったら入ってくるな」
「…はーい」
「…ってもう勝手に漫画読んでくつろいでるし」
―
「はくちゅっ」
「…手あてろ」
「おにいティッシュどこー?」
「ほれ」
「ありがっはくちゅっ」
「…つばがかかった」
「ごめーんこのかわいい妹の顔に免じて許してちょー!」
「むかつくわぁ」
―
「…お」
「…」
「おにいさー」
「…おー」
「…ここにある携帯見ていい?」
「あー…」
「いいの!?」
「…何が?」
「携帯ーもう見てるけどー」
「ダメだ返せ」
「えー!いいっていったじゃーん!ゲームで聞いてなかったおにいが悪い!」
「いいから返せ」
「…」
「俺の携帯を見ながら逃げるなおい」
「…」
「…このっ!」
「きゃー!」
「…無駄にすばしっこいやつ…とっとと返せ」
「いやですー!えへへー」
「ほっ!」
「甘い!」
「狭い部屋でドタバタするな埃立つから!早く返せ!」
「ふっふー捕まえてみろー私にかなうと思って」
「そりゃ!」
「きゃっ」
「よし抑え込んだ…って」
「あたたー…しゃべってる間に攻撃はずるいよおにいー」
「…お前手に持ってた俺の携帯は?」
「…」
「…ポケットか?」
「む……あんま触らないでよー気持ち悪い」
「触ってない探ってるんだよ…てか携帯ないな。どこにやった?」
「隠しときました!」
「…いつ」
「逃げ回りながら?」
「…めんどくさいことしてくれるなお前」
「さぁ探せ!この世のすべてをそこに置いてきた!」
「ワンピか」
―
「…あれないぞ」
「ふっふー!おにいも甘いねー!じゃあ私部屋に戻るからー」
「…待て」
「え?」
「そのポケットのふくらみはなんだ」
「…」
「…」
「…」
「逃がさん」
「…」
「抵抗できんだろ」
「…おにいずるいー」
「なんとでも言え、ほら返せ」
「ぬー…」
「まったく」
「男の人ってずるいなぁー、力あるんだから」
―
「お前なんで見ようとしたの?」
「携帯?」
「うん」
「いやぁおにいさー友達いるっていうけど見たことないからさー」
「…」
「いまいちわからないからさーどうしよかなって考えてたら、携帯見ればいいじゃん!って思いついて」
「…もう見た?」
「ある程度の着信とメールなら見た。アドレス帳は見れかなったな…見れなかったなー」
「…そうか」
「まぁおにいにも友達がいることが判明したしー暇もつぶせたしー暴れて楽しかったしー」
「…」
「よかったよかった!じゃあもう私は寝るねー」
「…おい」
「んー?」
「…お前が暴れたせいで部屋が散らかったんだが」
「…」
「…」
「…おにい」
「…」
「おやすみっ!」
「あっ…」
「……むかつく…」
―
「あっ、おにいおはよー!」
「…おはよ」
「…んっんっん~♪」
「…昨日お前」
「なにー?」
「…最初にポケット探したとき、携帯なかったのにどうして」
「あー…あの時はおにいに捕まる前に逃げながら隠して、おにいが探してるときにこっそり私が回収した!いい作戦でしょー!」
「…」
「結局捕まっちゃったんだけどねー惜しかったなぁーじゃあ私もう行くね」
「おー…」
「いってきまーす」
―




