356話~358話
「おにゃー!」
「…は?」
「…え?」
「…」
「…そんなに勢いよくドア開けたのがびっくりした?」
「いやお前…おにゃーって何」
「え?」
「…」
「…私おにいーって言ったけど」
「あー…」
「…噛んでた?」
「…噛んでた」
「…」
「…」
「…ドアから出直してまいります」
「いやなんでだよ」
―
「おにいー!」
「…」
「今のは噛んでないよね!」
「おー…というか」
「なに?」
「やり直す必要があったのか」
「…」
「…」
「…え!?なんだってー!?聞いてなかったなー!?」
「…やり直す必要があ」
「あれれー!?うまく聞き取れないなー!?」
「うわこいつうぜぇ」
―
「それはそうとおにい…様」
「様つけるな気持ち悪い」
「私ってさー小さいじゃん?」
「…胸が?」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…おにいそんなこと考えてたのかーきもちわる」
「…お前もそういう年頃かと思って」
「だから彼女できないんだよー」
「…」
「まぁそこは置いといてー」
「…」
「私背が小さいじゃん?」
「おー確かに」
「今144cmなんだけどー…」
「…そんな小さいか?」
「この前体育で測ったらそうだったの」
「…」
「それでもう伸びないのかなーって」
「…多分伸びない、ここ1年見てて伸びてないと思った」
「…おにいほんと?」
「おー」
「…でも去年より1cm伸びたしー…」
「…測ってもらう人によって差が出る場合がある」
「やっぱかー…悔しいなぁ」
「…何で?」
「身長高いほうがいいじゃん」
「…」
「聞かなくてもなんとなーくわかってたけどさー…」
「…お前さ」
「なに?」
「お菓子あるけど食べる?」
「…食べる」
「ほれ」
「…ありがとおにい」
「おー」
―




