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世界の 法則が 乱れる!  作者: JR
第04話 スマイル0円、タダほど高いモノは無い
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皇國代理天の者どもを、あっと言わしてやろうぞ


「五十鈴殿が言っていた、地球の世界法則[リアリティ]でのぅ、保存の法則という物がある。

 これが、もしかしたらお主様に悪影響を与えるやも知れぬ」


保存の法則……?

それは、いったい?



「あくまで、もしかしたら……です。

 ……っと、その説明の前に、この後、どうしますか?」

「のぅ、五十鈴殿、坂崎医師とは、先程の眼鏡の男であろう?

 呼び戻す事は出来ぬのかや?」


「休息時間は、7時間弱ですか……。

 あまり呼び出したくはないのですが、仕方ありm」

「坂崎医師は、現在、外出中です」

「……」

「そうなの?

 良く判ったわね。109」

「ココに来る前に、出かけるのを見た」

「海の中じゃあ、連絡が取れても仕方ないわね。諦めましょう」



「では、どうするのじゃ?」


「どう動くにせよ、一旦、再生槽から出た方が良いでしょう。

 精密検査が出来ないのなら、何らかの別の手段を考えなければいけませんし……」


「患者2号、その中は危険。

 暴走中のナノマシンの増殖速度を速めてしまう。

 直ちに退避せよ」

暴走中って決定事項かい!!


「一旦、再生槽から液体を排出する。

 地獄の苦しみを味わうが良い」

ちょ。なに、それ!

「お、お主、我が主に、何ぞ恨みでもあるのかや!?」

「嘘です」

「なんじゃ、それは……」

「でも、地獄の苦しみはホント」

「なお悪いわ!!」


「患者2号、再生槽から出たら、ロッカーで待機して」

スピーカーから109の声が聞こえてくる。

僕が、返事を出来ないのが判っているから、返事など待たずに109は液体排出準備にかかっていく。


ごうぅぅんと音が響き、僕の入っている再生槽全体が動き出した。

斜めになり、液体の排出作業に入る。


僕の口元には、鼻と口を覆うように、チューブ付きのガスマスクみたいな物があてられる。


うぅ、これ、さっきもやったんだけど嫌だなぁ。

確かに、109が言う通り、地獄の苦しみだよ。

僕は、しっかりとガスマスクで口と鼻を固定する。


しゅごごごごぉぉぉぉぉっ


音がし始めると、マスクは吸引を始める。

僕の肺や胃の中に残っている液体を、だ。



うう、気持ち悪い。

肺から、鼻からデロデロ~と出るこの感触っ。

ゴホゴホッ

思わず咳き込む。


うべぇ。





僕は再生槽から出ると、シャワーを浴び、次にエアシャワールームへと入る。

地球のエアシャワーと違い、こちらは乾燥目的も兼ねている。

赤外線と熱風の攻撃に僕は晒される。

その後、この先にある個室で着替えるのだが……また、患者服を着るのかなぁ。

あれ、微妙に好きじゃないんだよ。

こんな事なら、作務衣を持ってくるべきだった。



そんな事をつらつらと考えながら、エアシャワールームを出て、ロッカールームへと入る。



そこには、黒っぽいレディーススーツの上に白衣を着た、見知らぬ少女がいた。

いや、姿形は、知っている人に酷似している。

戸隠伊織、106と呼ばれる少女にそっくりだ。

だが、やはり相違点も多い。

違う点、まずは髪型、ツーサイドアップにしている。

身長。戸隠さんより5cm以上低い。これならキスができそう。

目付きが、少し垂れていて、口は猫口だ。


「患者2号。少し待つ」

命令口調で、彼女は話しかけてくる。



そうか。この娘が、さっきまでヴラドと話していた人物、109だ。

話したいけど、声が出ない。


あ、ホワイトボードとマジックがある。

近場のロッカーに、12色のマジックと、A2サイズのホワイトボード、5色のペンキがあった。

どうやら、彼女が持ってきてくれた物らしい。


僕は、ホワイトボードとペンを取る。

かきかき

『君が、109?』

「……」

彼女は、僕の書いた言葉を見ても、何も気にしない。

あれ?おかしいな?

読めなかったっけ?


……。


あー、そうか。

書き方が拙かった。

地球の日本と同じ書式では伝わらない。

もう一度書き直す。


『?901、ガ君』


「……」じー。

「?」

無反応だった。


「……」じー。

『なに?』

と再び皇國代理天の書式で書いた。


「……」じー。

僕を見てるけど……何を見てるんだ?


「108と違う」

「?」


……。


「!!!」


そうして僕は、自分が全裸で、109の前に立っている事に気づく。

考え事をしていたせいで、うっかりしていた!!

急に気恥ずかしさと、自分の体へのコンプレックスが僕を支配し、冷静な思考が出来なくなる。


「……大きい」

「んーんーんー!!」

僕は手で前を隠し、急いで字を書く。

『見ないでぇー!!』

「触らせて」

『×』


「仕方ない。諦める」


ホッ。


興味本位だったみたいだ。

助かった。




「驚かせれば、声が出るかと思ったが、駄目だった」

あ、そういう事か。

ショック療法的な……。


ちょっと驚いたけど、僕の為を思ってか……。


やり方は悪質だけど、お礼を言っておかないと。

僕は、ペンで日本語を書き記す。

『ありがt』

「とみせかけて、隙あり」

「―――!!」

ぐにゅん。


109は僕の背後に回ると、首に右腕を回し、股の間から左足を入れて、僕の左足に絡める。

そして、残った左手で、僕の益荒男を弄んでいる。


ぐにぐにぐに

「おお」ふんふんっ

目をランランと輝かせて……。

ぐにゅん。ぐにゅん。


痴女だ!痴女がいるぅ!!

「んーんーんー!!」

「硬度強化……」ごくっ

純粋に興味だけみたいだが、食い入るように見ないでぇ。


「でも、まだ全力ではない」

僕は、激しく、やーめーてーを訴えるが、思ったより彼女の力は強く、僕は押さえ込まれている。

「これは恥ではない。純粋な医療行為。まかせて」ぐにぐにぐに

「んー!!」


「えーと。良い声で啼くなぁ、兄ちゃん。ひひひ?」

棒読みで、どこぞの悪漢みたいな事、言われても!

「気分出た?」

いいえ。






だだだだだだだっ

プシュッ



「う、汝等(うぬら)は、な、な、な、何をしておるのじゃっ!!」


個室の扉が、音を立て開くと、血相を変えてヴラドが入って来る。

ヴラドが同調していてくれたおかげで、助かった。


「そ、その手を離すのじゃ!!

 (ナレ)は、自分が、な、何をしているのか判っておるかや!?」


「判っている。生命の神秘」ぎゅっ

109が、強く僕を抱く。

すると、今までは感じなかった小振りの双丘が僕の背中に押し当てられる。

興奮しているのか、109は息が荒い。

ヴラドとも、雲雀とも、伊織でもない体臭を感じ取る。


あ、まずっ


「きょ、巨大化……!」

109は目を見開いて、暴れだしたソレを見る。

僕の意思に関係なく、膨張を始めた、ソレは先程までの数倍の巨躯を誇り、亀や蛇の頭部を思い出させる先端部は、鎌首をもたげる。

「おおー……」

感心して見つめている109.

コレって何の羞恥プレイだよ。



「~~~~!!」

ヴラドの顔が怒りで朱に染まる。


「お主様はっ、ほんに節操が無いのっ!?

 女子(おなご)の臭いなら、誰でも良いのかやっ!?」

「んーんーんー!!(違いますっ。これは只の生理現象で、僕の意思とは全然、まっったく関係なく!!)」


そんな僕達を無視して、109は、やわやわとした袋から棹、蛇の鎌首へと攻撃箇所を変更する。


こすこすこす。

「貴様っ!!その手を離すのじゃっ!!

 それは、妾の物じゃっ!」

あ、その言葉、ジーンと来た。

うれしいなぁ……。


「更に、大きく……!?」驚く109.

僕のソレは、天を突き刺す勢いで、雄々しくそそり立っていた。

「凄い。御立派……」

呆けている109。



「お主様も、そこで呆けていないで、何か言うのじゃ!」

いえ、無理です。

声が出ないんです。

「く~~~っ!!」



「患者1号は、落ち着くべき。

 これは医療行為、触診と言う」こすこすこす

「109とやら、(ナレ)は、死にたいようじゃな……」怒怒怒

標的を僕から、109に移してくれたのは良いけど、ヴラドの目が危険度を増している。


「私は、医者だから、患者の事を知っておく必要がある」

「先程と、言っておる事が違うようじゃがのぅ。

 (ナレ)は、医者でなかろう」

「あれは嘘」

こすこすとだんだん動きが早くなる。


「ほぅ……では、精密検査させたくなかったと言うのかや?」

「いくつかデータに問題点があった。

 ココは時間をかけるべき」

「では、ソレとコレにどんな因果関係があるのかや?」

ヴラドは、僕の下半身を指差す。

うう。

いい加減、隠したい。


「先天的な遺伝情報による、声帯機能の欠落の可能性。その調査」

109の腕の動きが、更に激しくなる。

でもヴラドと違って、ただ上下運動しているだけなので、だんだんと、こすれて痛くなってきてる。

っていうか、もう止めてぇ。


「もう出る?」

109が耳元で囁く。

僕は“出るわけ無いよ”と、ブンブンと首を横に振る。

いや、それ以上に、僕は、何故こんな事をやっているのだろう?


(ナレ)如きの未熟な腕で、その益荒男を御する事など、百年は早いのじゃ」ふふん


「じゃあ、貴女なら出せる?」

「あたりまえじゃ。

 妾とお主様とでは、年季も、腕も、愛も、全てが違うのじゃ」


「じゃ、任せる。出して」

そう言って109は僕をヴラドに押し付ける。

「うぇ?な、なんじゃ?」



「指を喉仏に添える。

 皇國代理天の話法は、声が出る時に震えるから、患者2号が声を出そうとした時に、震えたかどうかを診断」

「う?うむ?

 喉仏に、指を突っ込む?」

「そう。

 最初は1本から。

 慣れたら拳」


「そうか、1本からじゃな」

そう言ってヴラドは、僕の唇に人差し指を当てる。


「んーんー!!(違うよっ!喉仏に指を添えて、声帯の震えを診断するだけだよっ。あああ、既に目がエロくなってるっ!)」

既に出来上がっているのか、109と張り合う気なのか、ヴラドに僕の言葉は届いていない感じだ。


ヴラドの指は、まるで別の生物であるかの様に、唇を割って口内に侵入してくる。

「ふふ、妾という者がありながら、すぐに他の女子(おなご)に手を出し、彷徨ったあげく、結局は戻ってくるのじゃな、お主様は」

そう言って、ヴラドは人差し指で、口内を陵辱した後、次に中指を入れる。

「ほんに憎らしい殿方じゃ」

舌を指と指で挟み、外へ。

「んー」


ヴラドは左手を僕の下腹部へと持ってくる。

「この聞かん坊め!たったあれしきで、雄々しく成りおってからに!」ぎゅっ

すぐ近くにヴラドの顔がある。

ヴラドも僕も息が上がってきている。



うう。これは拙いぞ。

一昨日から続く、性欲だ。

ヴラドを感じるだけで、発情してしまう。


今だって、はぁ……とヴラドの艶のある吐息が、耳をくすぐって、もう!!


「ん……?

 ふふ、そうか、そうじゃったか。

 あれは本気でなかったと申すかや?」くふ、くふふ


僕の益荒男は、ヴラドの吐息で、遂に最終形態へと到達していた。

なんというか。

いまのはエロかった・・・・エロかったぞ―――――――!!

みたいな怒髪ならぬ益荒男、天を突く。




そんな盛り上がる僕とヴラドだけど、109は黙々と仕事をしていた。


「……」

僕の益荒男に、避妊具みたいな物を被せようとしている。

形は、地球で言うスキン、近藤さんに酷似しており、こちらではなんと言うのか判らないが、用法は多分、間違っていないだろうと思われる。


「……」

しかし、最終形態になった益荒男に、近藤さんでは、その戦闘力不足は致命的だった。


「……馬並み」

近藤さんを脇のゴミ箱にどけると、白衣の下から、プラスティック製の使い捨て医療用手袋を取り出す。

「?」

その手袋を、ヴラドの緩急つけ、壷を押さえた攻撃に晒されている益荒男に被せ、輪ゴムで固定する。


ちょ、待って。

それ、痛い、痛いって。

「これは、何じゃ?」

機嫌の直ったヴラドが問う。

「その中に、遺伝情報を出す」

「遺伝情報……?」

「そのまま出させる。

 舐めるのは駄目、咥えるのも」

「……あぁ、うむ、判った」

ヴラドは、更に激しく責め立てる。


「器具は使っても良い。使う?」

マジックを差し出してくる。

ひぃぃ。

どこに使う気!?

ヴラドへの行為を棚に上げて、僕はお尻を押さえる。

「もちろん嘘」

そうか、そのプレイは皇國代理天では、アブノーマルどころか、禁忌に近い行為だっけか。

助かった。



「指を入れるのも嘘。

 指は喉仏に添え、喉の振動を見る」

「は?」

一心不乱に、僕の唾液と指を絡めて、悦に浸っていたヴラドが答える。


「いく時に声を出させる。指は喉元に」

「うぅむ、そういう事かや」

名残惜しそうに、僕の舌から指を離し、一舐めした後に、喉仏へと指を這わせる。




そういえば、何かの本か、ブログで読んだ事がある話で、確か日本語と英語の発声法の違いというのがあった。

この場合の英語は、インド・ヨーロッパ語族のゲルマン語系統としても良いと思うが、蝋燭を前にして、話をするという物で、日本語の達者な者は、この蝋燭を消す事無く、会話できると言う物だった。

結構、乱暴な話だったけど、カラクリは子音の違い。


声帯というのは、喉にある発声器官で、ココの筋肉がキューっと締まっている時に、隙間に空気を通すと、声に成る。

この時に声帯は震えるわけだ。

この声帯が震える音を有音声、震えない音(息を吐く時など)を無音声と言い、日本語と英語の共通項、母音A−I−U−E−Oは、有音声だ。

特殊な音「ん」などを覗けば、日本語は、ほぼ全てにおいて、有音声、即ち、声帯を震わせるだけで、会話が可能な言語となる。

ところが、英語は違う。

先の5文字以外の、残り21文字は子音、即ち、声帯を震わせず、息を吐く事で出す音だ。

結果として、蝋燭の炎は消えてしまう。


この実験じみた物は、どちらが上とか、優れていると言う話ではない。

日本語という物が、声帯を震わすだけで済むという特徴を持っている、という話法の違いを、浮き彫りにした話なだけだ。


そんなワケだから、僕が声を出そうとすれば、声帯が震える。

震えているのに、声が出なければ、声帯以外の何かが原因で、声帯が震えなければ、それが主原因という乱暴な診断方法だ。




……なんて、難しい事を考えてみたけど、ヴラドの愛撫の前では、荒波に浮かぶ、一艘の小船。

輪ゴムはこすれて痛くても、それすら快感。

要するに、もう耐えられない状況が近づいているわけで。


何というか、この一種、異様な状態の中、だんだんと熱気を帯びてくる僕とヴラド。

それに加えて、109の冷ややかな瞳で見つめられると、燃えてくるって、いやいやいや、ソレ違う、ただの変態だよ。

うう。

もうっ!!





109に裸体と、ヴラドとの行為を見られる恥ずかしさの中、僕は果てた。

どっと疲れが襲ってくるが、それでも欲望は止まらない。

目の前に109がいる、人前だというのに、ヴラドを求めて止まない、性欲というよりも強迫観念に近い感情が僕を支配する。

それは、ヴラドも同じだ。

もう、止まれない状態だというのが、上気した顔からも判る。


そんな中、109は益荒男から手袋を取ると、僕の脈を取る。

「息苦しい?」

僕は、首を横に振る。

息は荒いが、苦しいわけでは無い。

いや、身体は、もっとヴラドとのイケナイ運動を求めている。

苦しいといえば、苦しいが、これは、獣の如き欲望を必死に理性で保っているからだ。


「声を出そうと思った?」

今度は、ヴラドの顔も見ながら、聞いてくる。



「声帯は、震えておらなんだ……」

ヴラドも、上気し呆けた顔、心ここにあらずといった雰囲気だ。

「そう。

 肺活量の可能性も考慮したけど、獣性の欲望が有り余っているみたいだし……

 原因は声帯の異常と判断する」


診察結果はありがたいが、正直、今は青春の若さが爆発寸前。

ああ、いや、なに言ってるんだ?

もう、理性が……。


「診察料はコレ」

僕の白濁とした液体の入った手袋に封をし、顔の横まで持ちあげる。


「休憩は、再生槽のある部屋で。

 汚れても自動清掃する。

 ……邪魔は入らない」


109さん、マジ、神!!

その言葉の意味を理解するよりも早く、2人になれると言う事実が僕とヴラドを突き動かした。

ヴラドは服を脱ぐのも、もどかしそうにしている。

僕は、再生槽の部屋に、盗聴器や隠しカメラが仕掛けて無いだろうか、とか、その僕の白濁とした液体、あえて言うなら遺伝子の塊を何に使うのとか、いつもは聞いていたであろう事を失念していた。

何よりも早く、ヴラドと2人になりたかったので、何の疑問も持たずに、急いで移動する。


ヴラドが入ってくるのを、今か、今かと待ち構え、入ってくると同時に襲い、その肢体を貪った。

ヴラドも激しく僕を求め、2匹の獣は欲望のたけを、お互いにぶつけあう。






嵐の様な激しい衝動の後、僕とヴラドは再び着替え用の部屋へと戻ってきた。

そこで僕を待っていたのは、ホワイトボードに書かれた言葉。


『貴方に合う服が無い。

 マジックかペンキ、好きな方を選択。

 ペンキで塗るのが、時間短縮にもなり、効率的。お勧め』

 





「さて、お主様、これはどういう事かの……」

「んんー(判りたくない)」

刷毛を持ったヴラドは、その感触を楽しんでいる。


「あれかや?

 地球で知ったプレイの1つに、毛でくすぐり続けるという、恐ろしい物があったが……

 まさに地獄の苦しみよの」

違います。

プレイで間違ってはいないけど、これは○○○○……、あー、存在否定されている。

喉元まで、出かかって思い出せない、あの感覚に似ている。


「おお、露出用アイテムか!」

そう、それ。

こういったのは嫌いだろうから、ヴラドは、気にしないで……って、何で嬉々として、ペンキを塗り始めるかな?





機嫌が良さそうにヴラドは僕の身体にペンキを塗っている。

心を覗いて、話を聞くつもりも無いみたいだ。

仕方が無いから、ホワイトボードを使う。

『何してる?』


「ん?お主様に見世物になってもらおうと思ったのじゃ」


『幼い頃に、自分の嫌な事は、他人にしてはいけませんって習わなかった?』


「ん?習うてはいないのぅ。

 どのように他人を動かし、支配するか、なら習うたがの」

これだから帝王学は……。


「のう、お主様。実はの、妾は褒めて欲しいのじゃ」

「?」

「今回は、かなり妾は我慢しておっての」

我慢?


「暗殺、影での暴虐、妾との愛の一時をも取引に使う破廉恥極まりない商魂、そして我らを愚弄し、相手に対して敬意すら払わぬ態度……

 恥を知る文化ゆえ、それなりに洗練された手段を取るものかと思いきや、児戯にも等しい、お主様に対する、このやりよう……」

ああ、まぁ、ね。

109って人、嘘ですとか言って、服を持ってきそうな気もするけど……。

ヴラドの怒りの方が先に爆発したか。


「ふふふ。流石に、もう、我慢ならん。

 五十鈴殿はマトモじゃが、部下の手綱も取れぬ様では、底が知れとるのぅ」

どうするの、ヴラド?

僕としては、穏便に済ませたいんだけど。



「まぁ、見ておくのじゃ。

 あの皇國代理天の者どもを、あっと言わしてやろうぞ」ふくく



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