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極楽楽土

青のスナイパー

作者: 蒲公英

てめえなんざ死んじまえと思ったところで、誰も死にやしないし

自分に都合の良い人間だけで社会ができているわけじゃないってことは

一応わかっては、いる

一番に苛つきをぶつけやすい親が、俺を捨てたら生きてはいけないことも

一応わかっては、いる

仲間意識ばっかり強いクセに、ぜんぜん信用のおけない奴らと

上辺の楽しさだけで一緒にいても、苛つきが増すばかりだってことも

多分わかっては、いる


自分の声が体いっぱいに犇めきあって俺を焦らせる


いつになったら俺は自分の声から解放されるのだろう

大人になる日が明日とわかっていれば解放されるのか

夢中になれる何かを探せと言われるけれど

それは探せば見つけられるものなのか


不確実な未来に見える不確実な俺

ありふれた妥協の生活の中で、ふやけた顔をして笑う

ああはなりたくないと願う、大人たちと同じ顔をしている


ありきたりな幸福ならいらないなんて思いながら

ありきたりの不幸にすら立ち向かう力はない



夜の窓ガラスに映った歪な自分に、指で作った銃口を向ける

お読みくださって、ありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
[一言]  共感です  あの 「一言」なので  この辺でやめておきます  語ったら止まらなくなります  失礼、
2011/02/05 13:38 退会済み
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