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セカンドパートナー 朝の徒花  作者: 八卦阿礼
第四章 概念の崩壊

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4-11.モーニングコール(エピローグ)

あの時、妻が言っていた新しい概念ってなんだったんだろうか。

ボクにはまだわかっていない。


あれから、宮本さんと旦那さんは離婚したらしい。

宮本さん自身は少し吹っ切れたように生き生きと仕事に励んでいる。

職場で話すこともあるが、心に影を感じることはない。

離婚して清々した、そんな感じだった。


一方で、旦那さんは随分やつれた様子だった。 

結局、旦那さんは妻と宮本さんが主張した新しい考え方に納得が出来なかったのだろう。

彼の気持ちは痛いほどわかる。

ボクも全く理解出来ない。


でも彼とボクは違う。

ボクは離婚しなかった。

 

子供たちの将来のことも考えてのこと。

それもあるが、宮本家と違って、ボクの場合はお互い様だろうという点が実は大きい。

だからかな、妻が精神的不倫を続けていても否定する権利がない。


ぴぴぴ、ぴぴぴ


朝4時半。

枕元のスマホからアラーム音がなって起きる。

妻はベッドでまだ静かな寝息を立てていた。


日曜日の朝、ボクは一人台所に立ってスマホのレシピアプリを見ながらお弁当を作っている。

今日はひかりが朝9時~夕方17時まで塾の冬期講習会に行く。

そのためのお弁当だ。

実は、最近ひかりが「パパの作ったお弁当を食べたい」と言ってくれたので張り切って調理をしている。

レシピアプリのランキングを参考にしながら作ってみると子供たちも喜んでくれるし、ボク自身も作ることが楽しくなってきた。

この一時でさえも、宮本さんとの関係を絶った上で、妻と離婚しなくて済んだことで守れた家族の団欒なんだろう。


そうこうしているうちにスマホの時計は5時29分になっていた。


ぴーん


朝5時半、枕元でスマホが着信音と共に震えている。

この時間くらいに決まって来るのだ。

毎朝の日課、誰かから妻へのモーニングコール。

でも、ボクに否定する権利はない。

本作は第15回ネット小説大賞に応募致します。


もし少しでも面白い、スカッとしたと思ってくださったら、ページ下部の☆やフォローで応援していただけると、コンテストを戦う大きな力になります!


是非よろしくお願い致します!

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