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セカンドパートナー 朝の徒花  作者: 八卦阿礼
第一章 関係の崩壊

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1-1.日課(プロローグ)

初めまして、八卦阿礼と申します。

この『朝の徒花』は私にとって長編処女作になります。

完結確約の作品となりますので是非最後までお読み頂けましたら幸いです。

ぴぴぴぴ、ぴぴぴぴ。

ぴぴぴぴ、ぴぴぴぴ……。


平日月曜日の朝5時30分、申し訳程度の音ながら主人を起こそうと奮起する私のスマホが震えた。

アラームを止めなきゃと寝ぼけ眼で枕元のスマホを手繰り寄せ、画面を確認する。

時間を見たが少し余裕を持たせるために早めの時間を設定しているため自分に甘い私は「あともうちょっと寝れるから」とスヌーズを選択、再び温かい布団に潜り込む。

スマホさん、頑張ってくれたのにごめんなさい。


ぴーん。


それなのに、もう一度スマホが震えた。

今度はアラームではない、着信音だ。

毎朝、このくらいの時間に届く一通のメッセージ。


「おはよう、モーニングコールだよ。もう起きているかな?」


スマホに表示された送り主の名前とメッセージを見て、私は慌ててベッドから起き上がる。

送り主は同じ会社の、ある男性からだ。

メッセージを開いてしまったことで既読がついてしまった。

慌ててすぐに一言、「おはようございます」と送信した。

しかし、一息する間もなく、「起きてた?」と繰り返し確認するような返信が来る時点で私の二度寝はお見通しなのだろう。

口元が緩むのを感じながら「二度寝しようとしていましたよ」と返す。

このやり取りのおかげで意識もはっきりした私はようやくベッドから起き上がることが出来た。


会社では上司と部下。

昼間に話すことがあっても仕事の話ばかり。

周囲から見れば特別な関係ではない。

むしろ、他の人から見れば入社まだ3ヶ月目の上司と部下が職場の外で来んなやり取りとしている事はきっと予想も出来ないだろう。

普通の上司と部下なら。


だけど、一日の始まりだけは違った。

私が起きたか、その確認をする。

たったそれだけ。

でも、それが私の日常、彼と行われる毎朝のやり取りだった。

この習慣が始まったのは2月から、今が3月15日なのでもう2ヶ月目になる。

フレックスの職場とはいえ寝坊の多い私は元上司であった彼に冗談交じりに「起こしてください」とお願いしたことがきっかけだった。

それ以来、彼は律儀にも平日は毎朝モーニングコールのメッセージを送ってくれている。


スマホの時計は6時00分、私がリビングで犬に餌をあげていると隣の部屋から旦那さんの仕掛けたアラーム音が聞こえてくる。

私たち夫婦は結婚5年目、新婚の頃は毎日一緒に寝ていたけれど旦那さんのいびきが気になりすぎて私の快眠のためにいつの頃からか寝室は別々にしてもらった。

私より出勤時間が遅い彼はきっと私が仕事に行くまで二度寝を決め込むことでしょう。

 

いつも通りの朝。

変わらない我が家。

何気ない日常風景。

今日もありふれた一日が始まった。

本作は第15回ネット小説大賞に応募致します。

もし少しでも面白い、スカッとしたと思ってくださったら、ページ下部の☆やフォローで応援していただけると、コンテストを戦う大きな力になります!

是非よろしくお願い致します!


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