婚約破棄宣言、後、溺愛の予感
当方にしては珍しい王道系。
シリアスな闇は混ぜていない。
「フェデリカ・メルソン侯爵令嬢! 貴様との婚約を破棄する! 私が愛しているのは彼女だけだ! 家の都合で結ばれた婚約など、真実の愛の前では何の意味もない!」
それは学園の交流会で起きた出来事であった。
王立セントリアス学園は貴族のための教育機関である。
王族、公爵家、侯爵家のみの上位クラス。
伯爵家と上位の子爵家の中位クラス。
中位の子爵家から男爵家までの下位クラス。
この三つに別れ、学舎も敷地内で明確に分断されている為、月に一度学園生達は交流会館で他のクラスのもの達と交流をしていた。
学びに貴賎なし。
それが学園のモットーで、これは「家がどんな爵位であろうとも、学びの意欲があればどこまでも追求して良い」ということと「学びの時間の際は、爵位に関係なく意見を発する。それを阻害してはならない」というものである。
大事なのは「学び」のみであり、依然としてそれ以外では身分差というのは存在していた。
同じクラスだからと王族相手に無礼な態度が許されるわけはない。
学園は小さな社交の場と言われるだけあり、大半の学園生は未来を想定して振る舞っていた。
だが、時に考え違いを起こす者が現れる。
「真実の愛、ですか」
「そうだ! 俺はミレーネと出会い初めて愛を知った!」
「フランシス様……! フェデリカ様、申し訳ありません! ですが、真実の愛なのです」
馬鹿なのか?
突然馬鹿げた茶番劇に巻き込まれたフェデリカは先程まで有益な交流をしていて楽しんでいたのに、一気に気分が悪くなった。
だからだろう。八つ当たりしたくなったのだ。
「真実の愛と言って不貞を誤魔化さないでください。言っておきますが、お二人は今この時点で将来が閉ざされたことを理解してますの?」
「は?」
「わたくしとあなたは政略に基づく婚約をしておりますが、契約を交わしたのは家、すなわち当主たる双方の父です。あなたには何の権限も無い。にも拘らず、勝手に破棄しようとするのは越権行為です」
「な、な」
「そして、婚約の破棄は有責側から言い出すものではありません。何を偉そうに仰ってるのか。あなた達二人は今、多くの人々の前で『自分達は私欲と性欲に頭を支配されて平然と契約破りをする人間です』と周知させたことを理解してますの?」
「そんなことは!」
「そもそも、あなた、我が家に婿入り予定だった癖によくもまあ不貞なんか出来るわね。婿入りできなければ平民になるしかないのに。ああ、あなたがよく言っていた『俺ほどメルソン侯爵家に相応しい男はいない!』という妄言は要らないわ。言っておくけど、次期侯爵の夫という立場は人気あるのよ。今ここで聞いてみてもいいわよ。メルソン侯爵家、次期当主の夫になりたいという方は挙手を」
騒動を遠巻きに見ていた人々は、突然のフェデリカの言葉を耳にして反射的に手を挙げていた。
いずれ家を出れば平民になるしかない令息達は、当主への希望よりも貴族生活を継続出来る夫の立場に魅力があった。
ごく普通の常識的な頭をしていれば、血縁者でもない人間が他家に婿入りしても名ばかりの当主にしかなれないことを理解している。
貴族の家は「血」で繋ぐものなのだから当たり前だ。
更にいえば、フェデリカとフランシスの家はどちらも侯爵家だが、筆頭侯爵家として絶大な権力を持つメルソン侯爵家と、没落一歩手前のフランシスの家では格が違いすぎる。
遜って捨てられないようになすべきはフランシスなのに、何故ああも偉そうなのか強制的に観客にさせられた面々には理解出来なかった。
ただまあ。
「おや、二人は婚約を解消するのか? ならばメルソン嬢。僕にもチャンスが出来たということだね?」
「……ユーリウス殿下。ご冗談を仰ってはなりませんわよ」
「冗談ではないよ。何れどこかの家に婿入りが決まっている第三王子としてはせっかくの機会を見逃すなんて出来ないよ。本日中には陛下に話を通しておこう。ああ、シュトルム侯爵令息、婚約の継続は出来ないと思ってくれ。僕も皆も君たち二人の不義理を見させられた。不愉快ではあったけれど、おかげでメルソン侯爵家の血と名誉を汚さなくて済んだ。『真実の愛』なのだろう? 最後までお互いに支え合うんだよ?」
彼らの目論見では、声の大きさと勢いで周りを圧倒して不貞を『真実の愛』という言葉で誤魔化しながら認めさせる予定だったのだろう。
そんなの上手くいくはずがないのだ。
本当ならばフェデリカを感情的にさせようとでも企んでいたのだろう。
フランシスは大いに勘違いをしている。
感情的になると言うのは相手に対して何らかの感情を持つからだ。
最初から種馬であり家の利益の為だけの男としか思っていないのだから、不貞したらしたでこちらに有利に破棄出来るとしか思わない。
何を勘違いしていたのか、言葉の端々からフランシスはメルソン侯爵家の次期当主に自分がなるとか思っていたようだけど、メルソン家の血を引かないフランシスが当主になれるわけないのに。
フランシスと、どこぞの令嬢――名前など覚える気もない女は、煌めくような未来などないという現実を突きつけられ、呆然としながらその場に座り込んでしまった。
一方、フェデリカはユーリウスにエスコートされその場から離れた。
最早フェデリカとフランシスの婚約はなくなるしかない。そして空いたその座に滑り込めるチャンスが来たと何人もの令息が沸いたが、王子であるユーリウスが宣言したことで鎮火してしまう。
王族の権力は強い。
第三王子であるユーリウスが王の許可を得て申し込むと宣言したのは、明らかに周りへの牽制だった。
どこの誰が王子を差し置いて申し込めるだろうか。
夢のような機会を目の前に差し出されたのに、それが夢で終わるのを感じた令息たちの嘆きもなんのその。
突如として叫ばれた婚約破棄宣言の場所から離れた窓際のテーブルに腰掛けた二人は向かい合っていた。
「メルソン侯爵領にはシュファウト森林区域があるだろう? あそこは昔から幾つもの固有種が発見されていて、僕としては興味深かったんだ」
「殿下は確か……植物研究をなさっていましたね?」
「うん。学園を卒業したら本格的に調査の申請をしようと思っていたのだけれど、君の伴侶の座が空いたのならばそちらを狙うのは当然だと思わないかい?」
「そうですわね。とても潔く私欲まみれですが、有益なお話ですわ」
ただの客人よりも伴侶となり一門の者となれば調査にしても範囲が広がる。清々しいまでの利己的な願望だったが、侯爵家の財を食い潰すようなものではない。寧ろ、研究成果次第では莫大な財を生み出すことは簡単に想像出来る。
「勿論、次期侯爵の夫としての仕事もこなすよ。これでも王宮ではどこの家の婿になっても良いような教育を受けてきたからね」
「まあ、それは素敵ですわね」
フェデリカの知る限り、フランシスは当主になる妄想はしていても、何の努力もしていなかった。
事実、上位クラスではあるが、その中でも成績によって教室が別れていたのだが、フランシスは何時でも下の教室にいた。
彼にとって爵位とは己のみを飾る勲章でしかなく、それに伴う責任や仕事は考えていなかったのだろう。メルソン侯爵家の豊かな財を好きなように使えるとでも思っていたのだろうか。
仕事もせず、好きなように遊んで暮らせるほど貴族の当主生活は甘くないのに。
それに対してユーリウスはその責務を理解しているという。
女当主の場合、妊娠出産が被るとその期間は仕事に影響が出るので、伴侶が代理をしなければならない。当主と同じだけの能力を求められながら、それでも爵位や当主の座は妻のものなので、男性からすれば屈辱に感じることもあるという。
どの家でも婿に求めるのは控えめで支える力を持つ者なのは、弁えずにお家乗っ取りとも言える当主の座を奪わせない為だ。
何故フランシスと婚約したのかといえば、次男のフランシスが平民になるのが可哀想だと夫人が嘆いたからだ。そして少しでも良い暮らしが出来るようにと侯爵が友誼を盾に頼み込んだのだ。
今回の件でその友情は破綻するだろう。
フェデリカの父は中々に冷徹な一面がある。子煩悩ではあるが、貴族の責務を忘れたことはない。
確かにフランシスの家は没落一歩手前だが、その領地にはまだ価値があるので縁を繋ぐのに利点があるから婚約を許した。
フランシスの血迷った不貞も、一時的なものであると判断したならば継続も考えられた。
しかし、多くの証人、何よりも王子が「継続は不可能」と判断した上でその王子から求婚がなされたら。
まあ、そちらを選ぶだろう。
別に王家との繋がりを何がなんでも求めているわけではないが、少なくともフランシスの家よりは有益であると考えるだろう。
「わたくしはお返事出来ませんので、我が家の父……いえ、当主にお申し込み頂けるのをお待ちしておりますわ」
「そうさせてもらうよ」
王族らしい金色の髪の毛に青い目をした整った顔立ちのユーリウスに対し、フェデリカは平然とした表情を崩さずに告げた。
波乱の交流会は終わり、証人がてら友人であり既に侍女になる宣言をしている伯爵令嬢アンネリエと共にメルソン侯爵家の馬車に乗ったフェデリカは、扉が閉まると直ぐに表情を崩した。
「ア、ア、ア、アンネ! 夢、夢かしら!?」
「はいはい、落ち着いて。どーどー。フェフェは本当にユーリウス殿下がお好きね」
「ひゃわわ。だ、だって、とても素敵じゃない!」
「たしかに素敵ね。あ、私は殿下の護衛をされているロイズ卿一択だからね!」
学園にいる間は貴族として意識を切り替え、家のことを最優先に考えるフェデリカだが、馬車という閉鎖空間の中で心許せる友人のアンネリエと二人になると一気に恋する乙女モードになってしまう。
婚約者がいたからずっと秘めていたフェデリカは初めてユーリウスと会った時から彼のことが大好きだった。
しかしその時には既にフランシスが婚約者でどうにも出来ないと諦めていたのだ。
「宵闇の君とも言われるフェフェのこんな可愛い姿を知っているのが私だけなんて最高だわ」
「その、宵闇の君はやめてぇ~」
腰まで伸ばした黒の髪の毛はまるで絹糸のように艶やかで真っ直ぐである。そして、日が沈み少しした頃に見られる青と赤が混じった神秘的な紫の瞳はフェデリカを妖艶に思わせていた。
年齢よりも大人びている彼女が実は恋に恋する乙女であることを知っているのはアンネリエだけだった。
本来ならば叶うはずもない思い。何時かは忘れなければならないはずだった。
しかし、何がどうしてか、婚約は無くなりそうだし新たに想い人が申し出ているしで混乱したのだ。
「あの方にとっては森林区域での調査目的だからわたくしへの思いが無いのはわかっているの……でも、それでも、他の方と結婚される姿は見たくなかったから……喜んでいいのよね?」
おずおずと見上げるように上目遣いをするフェデリカがあまりにも可愛くて、アンネリエは迷わず頷きながら抱きついた。
「いいんだよ! いっぱい喜ぼう!」
母親同士が友人で、それこそ赤子の頃から顔を合わせてきたフェデリカとアンネリエは誰よりも親しく、誰にも言えない相談をし合ってきた。
お互いに好みの男性が異なるから恋敵になることはなかった。
外では威厳溢れる淑女らしいフェデリカと、愛らしくも控えめで通っているアンネリエの年相応で可愛らしい華やかな笑い声を知るのは馭者だけだった。
屋敷に戻ったフェデリカは、アンネリエと共に父との面会を取り付け、学園での出来事を話した。
父は目を閉じ、額に手を当てて深い溜息を吐き出したが、無かったことには出来ないし婚約の継続は不可能だと理解していた。
「侯爵様。僭越ながら……第三王子殿下は兼ねてよりノクティリアを深く愛好されていらっしゃいます」
「……真か?」
「はい」
フェデリカは理解出来ていないようできょとんとしていたが、進言したアンネリエをまじまじと見た父は先程よりもさらに大きなため息をついた。
ノクティリアとは、八枚の花弁を持ち、日没後に月明かりを浴びると花弁の縁が青紫に淡く発光する花である。
『宵闇の君』と呼ばれるフェデリカだが、『ノクティリアの君』と密かに囁かれていることもある。
当然貴族の噂を常に仕入れている当主たる侯爵は己の娘がどう呼ばれているかも知っていた。
その花を愛好している、というのはつまり、ユーリウスは恋愛的にフェデリカのことが好きだから絶対に諦めないぞ、というアンネリエからの忠告なのだ。
国王にも謁見出来るどころか執務室に呼ばれて入室を許される侯爵は、王族との接点も多い。人畜無害そうで穏やかで虫も殺せなさそうな第三王子がとても深く娘を愛しているのだと聞かされて何とも言えない気持ちになった。
アンネリエは知っていたのだ。
フェデリカとユーリウスが思いを伝えられないけれどもお互いに好きなことを。なんならユーリウスからフェデリカへの愛の方が重く深く粘度が高く。何というか、常人だと耐えられないんじゃないかなーと言うほど煮詰めきった愛であることを。
「速やかに婚約を解消しよう。破棄ではお前に無駄な傷が付きかねない」
「よろしくお願いします」
執務室から出た二人はフェデリカの部屋に向かう。今日はもう泊まって、とフェデリカが頼めばアンネリエは頷くだけだ。家にはメルソン侯爵家の使用人が連絡をしてくれている。
恋に恋する乙女達は、軽やかで華やかな笑い声を響かせながら、遅くまで語り合った。
翌日は学園も休みで、前もって先触れを出していたメルソン侯爵がフランシスの屋敷に向かった。相手、特に夫人はゴネにゴネたようだが、王子が目撃した上、彼の口から婚約の継続は不可能だと判断されたことを告げると、夫妻揃って断念するしか無かった。
メルソン侯爵は元々伴侶でしかないのに次期侯爵になるつもりでいたことをここで暴露した。何度か注意したし、結婚すればいやでも理解すると思っていたので言わないでいたが失敗したなと思った。
だが、当主の方は非常識さに愕然としていたが夫人の方が何もおかしくないでは無いですか、と言ったところで間違った入れ知恵をしたのが夫人だと判明した。
夫人にはそれがお家乗っ取りと理解していなかったのだ。男だから当主になれるわけではない。女にも権利がある。その時点で婿が当主になるのが当然ではないと理解していなければならなかった。
婚約の解消と共に、当主夫妻の婚姻も終わるのではないか、など思いながらメルソン侯爵は意気揚々と屋敷に戻り――。
戻ってすぐ、監視していたのではないかと思うほど絶妙なタイミングで、ユーリウスから正式な求婚状が届いた。
「……早い」
思わず漏れた一言と共に、メルソン侯爵は崩れ落ちるように机へ突っ伏した。
愛する娘の友人であり、最愛の妻の親友の娘でもあるアンネリエは五人兄弟の末の娘で、幼い頃からフェデリカと仲良くしており、既に姉二人が政略結婚しているので自分はいずれ当主となるフェデリカを公私で支えるため侍女になると宣言していた。
フェデリカが誰よりも信頼し、その信頼に応えてきたアンネリエは観察力に優れており、侯爵はその目を信頼していた。
なので、ユーリウスがフェデリカを恋愛的に好きだと言うのならばそうなのだろうと納得していたのだが、それにしても行動が早過ぎないか、と思うのだ。
手紙には当然国王の名前も記載されている。
決して悪い縁談ではないし、寧ろフランシスよりも遥かに良いので受けることに抵抗は無いのだが。
愛が重すぎやしないか、という意味で一抹の不安が残るのも無理はないだろう。
そんな親心も知らず、連泊していたアンネリエにフェデリカは大喜びで抱きついていた。
「夢じゃなかったわ! ユーリウス様から求婚状が来たって!」
「夢じゃないわよ。ほら、どーどー。落ち着いてー」
父が疲れた顔で婚約の解消の報告とユーリウスからの求婚状を差し出した。前者よりも後者の方がフェデリカにとって重要で、父親の前では冷静な顔をしていたものの、部屋に戻ると完全に崩れた。
部屋にいるのはアンネリエと専属の侍女であるモニカで、モニカだけはこの緩んだフェデリカを知っていたが、己の主の姿を外に漏らすことはなかった。
「婚約も無事解消できて良かったね」
「それは当たり前よ。あんな公の場で不貞を働いたと告白するのだもの。『真実の愛』とか言っていたけれど、虚偽の愛があるのかしら」
「要は、自分で選んだ恋人ということなんだと思うよ。でもさぁ、浮気は浮気。馬鹿だよねぇ、大声で物事を進められるのは、子供か、貴族社会の重鎮くらいよ」
ぽい、と口にクッキーを放り込んだアンネリエはにこりと笑った。
「フェフェとユーリウス殿下、お似合いよ」
「本当に?」
「本当だって。明日学園に行ったら分かるよ」
にんまりと笑ったアンネリエにはフェデリカが想像もしていないだろう光景が簡単に思い浮かんでいた。
そして予言通り、フェデリカは馬車を降りて早々にユーリウスからの熱烈な攻撃を受けることになった。
見た目こそ妖艶で大人びたフェデリカだが、彼女はピンクが大好きだ。部屋はピンクと白で統一されているので、母親かアンネリエ、そして一部の使用人しか入室が許されないほどだ。
部屋の外に出る時は落ち着いた色合いのドレスだけど、部屋から出ないとなればとても可愛らしいフリルたっぷりパステルピンクの室内ドレスを着ている。
その趣味をしっかりと把握しているユーリウスが用意したのは可愛らしいピンクのミニバラの花束だ。
それだけでなく、小ぶりな白い星鈴花も添えられており、フェデリカの隣で花束を覗き込んだアンネリエはユーリウスの本気を感じた。
「フェフェ。とても素敵な花束はお屋敷の部屋に飾ってもらいましょう」
「ええ、そうね。ユーリウス殿下、ありがとうございます。早速飾らせていただきますわね」
アンネリエはフェデリカから花束を受け取ると、馬車の中で待機していた侍女のモニカに手渡した。何かすると思っていたので念の為についてきてもらったのだ。
ユーリウスがフェデリカの手を取りエスコートしながら歩き始めたので追い掛ける。
フェデリカはそれまで適切な距離で他の誰もと同じように対応されていたのが一転、誰がどこからどう見ても特別扱いをされている。
貴族社会は情報が全てで、フランシスの不義理、ユーリウスからの婚約の打診の件はすぐに広まっていた。
休みが明けた本日、朝の時点で明らかにユーリウスからフェデリカへの振る舞いが変わっている時点で以前の婚約は終わり、新たな婚約が結ばれたか、もしくは内定したのだと悟る者は多かった。
フェデリカは知らない。
ユーリウスの甘い視線や振る舞いがまだ序の口であることを。
念願叶って初恋が実ろうとしている王子が怒涛の勢いで溺れそうな愛を注いでくることを。
見つめられるだけで恋する乙女心が暴走しそうで戸惑っているフェデリカはまだ知らなかった。
私にしては珍しくテンプレの「婚約破棄宣言」を入れました。
ざまぁものでは無いのでフランシスのその後は書いてません。
黒系が似合う美人が本当は可愛いもの好き、というのが大好きです。妖艶美女が可愛いもの好きで部屋がピンク×白のお姫様系なのに萌えます。




