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惑星の声

作者: すみ いちろ

私は日々、自分が何をしているのかさえ分からない


何に向かい、何処に向かってゆくのか


ただ生まれ、日々をまっとうするだけの人生である


他者を想い、分かちあう


それでも良かったとさえ想う


私とは何だろう


やりたいように生きる


生きたいように生きる


そこに残るのは


何だろう


誰かの中の想い出の中に生きて


その誰かさえもいつか死ぬ


残したものさえ消えていく


まるでそんなことは気にせずに


すべてのものは生まれ


すべてのものが消えていく


とても不思議な世界


皮肉を込めて言うならば


いったい何がしたいのかさえも分からない


遥か次元の彼方の天井世界の出来事は


見ることさえも知らされることさえもかなわない


この世界の意図──


ただ存在していて


始まりも終わりもなく


繰り返されているにしても


例えるならば我々は、この惑星に広がる砂漠の砂粒のひとつ


旅人は気にも留めることもなく去るだろう


それよりも大きな空と海とに抱かれて


我々は、この惑星を創る土くれの一粒ひとつぶになろうとしている


ただ恋しくて


我々は、惹かれ合う引力とでも言える感情とか想いとか


自我を獲得して──


まるで磁力でも帯びたかのように引かれ合い別れる


この惑星さえも何かに惹かれて生まれたんだろうか


世界と離れ離れになって孤独に回転しているんだろうか


寂しくて我々を生み出したんだろうか


ならば、幾ばくかのこの命ある短い時間のうちに


この惑星の声を聴く


つまりは、この惑星セカイに生まれた君の声を聴く


永遠を忘れるくらい、今


君に言葉セカイを投げかける















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― 新着の感想 ―
[良い点] 小さな子どもが 無邪気に絵を描く 画用紙に 世界ができあがる 世界が出来上がる前から 子どもがいて クレヨンがあって 画用紙があった その子どもが生まれる前から 親がいて クレヨンに…
2022/12/26 18:23 退会済み
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