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「毎度どうも」

 とにこにこして言っている松から、おみくじやお守りの売っている古屋で恋愛成就と書かれた小さなお守りを四人が四人とも(宝が「俺も買うよ。それが目的だったからな」と言ってお守りを買ったとき、福はとても驚いた)が買ってから、四人は竹宮神社をあとにした。

 赤い鳥居のところまで見送ってくれた松は「またね、竹ちゃん。福ちゃん。それから町田くん」と雀の名前だけをあえて呼ばないようにして、手をふって四人に言った。

「じゃあ、また」

「またね、竹ちゃん。笹野くん」

 そう言って福と宝は少し歩いたところにある信号機のある交差点のところで竹と雀の二人と別れた。

 竹が後ろを振り向くと、遠くから「どうしてお守り買ったの? 宝くん。好きな人いるの?」と言った嬉しそうな福の声とそれから「違うよ。姉ちゃんに頼まれたんだよ。このお守りを買ってこいって」と言った宝の声が聞こえてきた。

 そんな二人の会話を聞いて、くすっと竹は小さく笑った。

「少し公園によって行かない?」 

 と雀が言った。

「うん。わかった」

 と雀を見て、竹は言った。

 松の口から竹宮神社の伝承のお話を聞いてから、二人の会話はとても少なくなっていた。(竹は福と、雀は宝と話したりはしていたけど)

 福と宝がいなくなって、二人だけとなったことで、二人の間からは、会話はほとんどなくなっていた。(小学校での二人や今朝とは大違いだった)

 竹はぼんやりと隣を歩いている雀の手を見ていた。

 その手をつなぎたいと竹は思った。

 ぎゅっと握りしめたいって思った。

(でも実際にそうすることはしなかった)

 二人はそのまま帰り道にある公園に立ち寄った。

 その公園は雨水公園という名前の公園だった。

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