第七十一話「終わり」
「日本に行きたいのでしょう?」
「知ってたの!?」
「知っていたと言うより、予想しただけですよ。ミーセが何を考えているか大体分かるようになってきましたからね」
ミーセ、シャナノフの方を改めて見る。
「能登時晴に一目惚れしたので日本に行きたいです。時晴のハートを掴んで幸せになりたいです」
「、、、そういう事ですか。ミーセには手伝ってもらっていただけなので、これからどこに行こうとも自由ですよ。ちゃんとお母様とお父様の許可を得て下さいね。僕は研究があるのでついて行く事が出来ませんが、あなたは日本の研究所でたくさん学んで下さい。それと」
「もうっ!長い!」
ミーセ、後ろを向いて歩き出す。
ミーセ、少し歩いた後振り返る。
「でも、ありがと」
「そろそろだ」
空港まで見送りに来てくれたシャナノフさん。
しばらくお別れだ。
「それでは、みなさん。お元気で。ミーセをお願いします」
「「任された!」」
手を振り、ゲートをくぐる。
長いようで短いようでやっぱり長かった、ロシアでの断片回収は終わりだ。
ロシアに行ったという事はお父さんとお母さんには内緒だったのでお土産は買わないで良い。
フィリピンの時の踊るバナナ人形はお母さんのハンドメイド雑貨の隣に置いてるけど、その横に踊るマトリョーシカを並べるのもナンセンスだしね。
「早く時晴に会いたいなー」




