第六十話「フリー」
「「このくだり一回やったんだよォォォッ!」」
断片を発見。
枠円で回収しようとする。
アポトーシスと遭遇。
拳でねじ伏せる。
以前、上野途作と同じ事をやった。
「、、、さては途作を倒した双子だな、お前達」
やはりアポトーシスだ。
もはや雰囲気で分かるようになっていたが。
「シャナノフさん、皆に電話して下さい」
「たまたま出会ったアポトーシスをボコボコにしたってね」
「調子に乗るなよ。断片の支配権は俺が持っているという事を忘れるな」
心配性の断片は何が何だかといった様子だ。
上野の時も何が何だかって思ったような、、、。
断片を守るように前に出る。
シャナノフさんその隙に断片と共に後ろへ下がってスマホを取り出す。
「戦いをややこしくするなよ。一対一、いや一対二か。そういう所が素人だって分からないのか?」
掌から風を吹き出し、スマホが地面を滑る。
「そもそも、俺はお前達よりも先にこいつをマークしていたんだ、お前達に奪われるのは納得行かない」
マークしてただけでしょ。
接触したのは私達の方が先だし。
完全に偶然の接触だったけど。
「早く電話っ!」
「ナックルエレキ!」
「はい!」
相手は一人、こちらは全員で七人もいる。
二人で足止めすれば後の五人はフリーだ。
「言っておくが俺は準備を怠らない。ただ身を潜めていただけだと思うなよ」
ポケットの中に手を突っ込む。
取り出したのは、、、通信機かな。
「今何人いる?」
何の話を、と言うか誰に、どうしてこのタイミングで?
通話はすぐに終わった。
「八十人雇った。この港は裏の世界の人間で溢れかえるぞ」




