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誰も悲しませないバッドエンド  作者: 二重名々
on truth

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第五十一話「翻訳」

「「おはようございます」」


「おっはよー!ロシア旅行楽しみだねー!」


「旅行じゃない」


海乃さんにとっては断片回収も、ある意味旅行気分の趣味に当たるのかもしれない。


「向こうに着いたらまず研究機関に行く事になってるからねぇ。まーあ、断片の話をするかは態度次第って感じかな」


若干上から目線なのは気になるが、情報アドバンテージはこちらにあるのは事実だ。

別に敵対しているわけではないが。




ロシアの中部、比較的最近出来た空港に降り立つ。

研究機関には電車で行けるらしい。

電車に揺られてながら話している。


「昨日言ってたロシアの幻視者って、幻覚名鑑に載ってるんですか?」


「載ってるよだけど会ってからのお楽しみだよ」


気難しい人だったらどうしよう。

クレイジーな人ももう足りてる。


「次の駅だ」


翻訳機で文字は翻訳出来ないが、車内のモニターに日本語表示に切り替わったりする。




「すみませーん日本の幻想科学研究所でーす」


インターホン的な物に話しかける。

門は研究機関と言うより豪邸に近い。


「お待ちしておりました。今開門致します」


大きな門が自動で開く。

すると、門の近くにあった長方形の箱のような物が変形して、案内ロボットになる。


「こちらへどうぞ」


翻訳機内蔵なのか、流暢な日本語で対応される。


「うちにも欲しいね買おうよ買おうよ」


「でもなかなか高そうなんだぜぃ」


一輪で進む案内ロボットが器用に立ち止まる。

まさしく豪邸の扉。


「日本のとは雰囲気が全然違いますね」


「研究所って感じがしませんよ」


扉が内側から開けられる。

これは自動ではないみたいだ。


「幻想科学研究所の皆さん、初めまして。ここの研究員のシャナノフ・ヒューガストと申します。さ、こちらへ」


優しそうな良い人だ。

翻訳機は、その人の話し方や態度まで感じ取って翻訳する。

つまり、翻訳後に丁寧な話し方になるという事は元から丁寧に話していた事を示す。

連れてこられたのは応接室らしき部屋だ。

廊下などと同じようにシックな雰囲気にまとめられている。


「今、幻視者を連れて来ますので」


シャナノフさんが部屋の外へ出る。

しかし、すぐに戻って来た。


「さ、ご挨拶しなさい」


扉から入って来たのは少女だ。

私達より少し年上かもしれない。

どこかで見た事があるような、、、。


「初めましてー」


銀色の髪の、碧眼の、、、、。

誰だっけなもう少しで思い出せるのに!


「天才女子高生、ミーセ・ラブゼアンでーすっ!」

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